転職活動の面接でよく聞かれる質問は?回答例と合わせて紹介

転職活動が成功するか否かは、「面接」にかかっているといっても過言ではありません。面接官からの質問を上手に返すことができれば、転職成功率を高められます。そこで本記事では、転職活動の面接でよく聞かれる質問を回答例と合わせて紹介します。

面接時の質問に答える時の心構え

転職において、面接は自分をアピールするための大切な場です。では一体、どのような心構えをしておけば、面接官の質問に答える際に好印象を与えられるのでしょうか。まずは、面接時の質問に答える時の具体的な心構えを見ていきましょう。

 

1.どの質問も3分以内にまとめて答える

結論から話すことは、面接での受け答えの鉄則です。 これは、志望動機や転職理由などすべての受け答えに通じます。理由や経緯から話し始めると、面接官にとってはなにが言いたいのかを理解するのに時間がかかり、結論にたどり着くまでの話もなかなか耳に入ってきません。そのため、原則としてどの質問も3分以内にまとめて答えることを意識しましょう。

 

2.ネガティブな話はポジティブに変換する

転職理由は人によりさまざまですが、たとえ本当のことだとしても、上司や同僚に対するのストレートな悪口や、給料・待遇に関する不満、前職への批判などは絶対にNGです。「ずっと挑戦してみたかった職種だったから」「キャリアチェンジによりステップアップがしたかったから」など、ポジティブなワードに変換して、転職に至ったことを伝えるようにしてください。

 

3.絶対に言わないことを決めておく

採用に一歩近づくためには、面接では使わない方が良い言葉や内容を理解しておくことも重要です。面接では発しない方が良い内容とは、「将来的に独立したい・起業したい」「自分の短所はありません」「この仕事だけはやりたくない」などです。面接では正直な気持ちを伝えたいところですが、あまりに場をわきまえない発言は応募企業に悪印象を与えてしまいます。そのため、絶対に言わないように気を付けたい言葉をあらかじめ決めておきましょう。

 

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ほぼ必ず聞かれる質問と回答例

面接で聞かれる質問には大きく分けて、「志望動機」「退職理由」「自分の強み」「今後のキャリアプラン」の4つがあります。ここでは、それぞれの質問内容と回答例について紹介します。

 

1.志望動機

多くの企業が「入社の志望度」「会社とのマッチ度」を重視しています。そのため、志望動機は必ず聞かれる質問だと考えておいた方が良いでしょう。志望動機に関する質問をされた後は、「転職を希望する企業に感じた魅力」「募集されている職種と自分がマッチしている理由」「過去の職歴をどのように活かせるか」を中心に返答するのが吉です。また、その企業や職種をしっかり事前調査していることをアピールできれば、面接官に好印象を与えられます。

 

2.退職理由

これまでの退職理由も、「応募者が自社で活躍してくれそうか」「採用後にすぐにやめてしまわずに長期間勤務できる人材なのか」を確かめる目的で、面接時に聞かれることが多い質問です。

転職理由を答えるときに嘘をつく必要はありません。転職を志した以上、現職・前職に何らかの不満や不安があったことは、採用担当者も十分に理解しています。伝え方に気をつける必要はありますが、基本的には転職に至った理由は嘘をつかずに答えるようにしましょう。

 

3.自分の強み

「他の求職者と比較して、あなたを採用するメリットがどこにあるのか?」を知るために、自己アピールポイントを聞かれる場合もあります。この質問で重要なのは、入社後の業務にも応用が利くような成功体験やエピソードを、相手に理解してもらいやすいかたちで具体的に説明することです。

 

特に、後輩指導・対人折衝・業務改善・情報収集・分析・営業・接客といった経験は、転職市場でも評価されやすい項目です。「誰よりも意欲がある」「採用したら御社に得になる」といった曖昧な表現は避け、具体性を持って表現することを心掛けましょう。

 

4.今後のキャリアプラン

企業が今後のキャリアプランを質問する理由は、「求職者の自主性やエネルギー量」を判断することが主な目的です。また、キャリアプランは仕事に励むうえでの、エネルギー源にもなり得ることから、「前向きな姿勢で働ける人材かどうか」の判断基準にもなります。

 

キャリアプランは、個人の自由ではあるものの、企業はやはり採用する人材に対して自社への貢献を求めます。そのため、仕事に対しての姿勢をアピールして、好印象を持たれるように工夫してみてください。

 

転職の面接でよくある質問と回答例

転職の面接では、質問内容や選考のポイントが新卒採用の面接とは異なる部分もあり、事前にどのような点がチェックされるのかを押さえて準備することが重要です。ここでは、転職の面接でよくある質問と回答例について紹介します。

1.現在の年収と希望する年収

採用予算に当てはまるかどうかを確認するために、現在の年収と希望する年収を聞かれることもあります。希望する年収について、具体的な数字を問われた際は、求人票に記載された年収額を参考に、現実的な金額を伝えましょう。

ただし、面接で希望年収額を伝えたからといって、必ずしもその希望額が通るわけではないため、注意が必要です。

 

2.志望企業を選ぶ基準

志望企業を選ぶ基準について聞く意図は、自社の価値観と合うかを知るためです。また、企業によっては、入社後も長く働けるか確かめる意図もあります。

志望企業を選ぶ基準について問われた際には、最初に企業選びの軸について簡潔に述べましょう。そのあとに、志望企業を選ぶ基準となった背景や理由を伝えます。その際は、軸を決めるきっかけとなった具体的エピソードを盛り込むのがポイントです。エピソードを添えることで話に説得力が生まれ、面接官も入社後の活躍を鮮明にイメージできるようになるためです。

 

3.未経験の仕事でも活かせるスキル

未経験の仕事でも活かせるスキルを聞かれることもあります。この質問に対しては、仕事内容を十分に理解し、過去の実体験やエピソードを織り交ぜながら、「なぜ活かせるのか」を伝えるのが良いでしょう。また、あなたなりの「プラスアルファ」の部分をアピールできるとより良い受け答えとなります。

 

4.マネジメント経験の有無

即戦力が求められる中途採用においては、マネジメント経験の有無に関する質問をされることもあります。責任ある立場でどのような仕事をしてきて、これからどのようにキャリアアップをしていきたいかを具体的に面接官に伝えましょう。また、マネジメント経験がない場合は、「ありません」だけで終わらせず、「マネジメントの経験はありませんが、OJTとして後輩の育成には携わってきました。将来的にマネジメント業務にも携わって、キャリアアップをしていきたいと考えています。」などと伝えることがおすすめです。

 

5.入社可能時期

あなたの職務能力や人間性が募集している人材とマッチしてる場合、具体的な入社可能時期について質問をされることがあります。この質問は自社の希望する入社時期と合致するかを見極めるだけでなく、あなたの入社意志を確認する目的も存在します。

中途採用では、欠員や新規プロジェクトとしての募集が多く、通常長くても3ヶ月以内の入社を期待されます。欠員募集であれば、早く入社できる応募者を優先することもあります。入社可能時期が未定という回答では、入社意欲が薄いと判断される可能性があるため、なるべく具体的な時期を回答するようにしましょう。

 

逆質問をされたときの注意点

面接では「転職先を選ぶ基準」や「転職先に求めること」を面接官から質問されることもあります。逆質問の内容が選考結果を大きく左右することはありませんが、必ず何か質問するようにしてください。ここでは、逆質問をされたときの注意点を紹介します。

 

1.「質問はありません」はNG

「質問はありません」という答えは、面接官の心証を損ねるおそれがあります。面接官は、応募者がどのような逆質問をするかによって、その人の入社意欲やコミュニケーション能力を見極めようとしています。

それに対し、「質問はありません」という答えは、やる気や能力のアピールチャンスを自ら潰してしまっていることに他なりません。さらに、「会社に興味がない」、「志望度が低い」といった印象を与え、不採用につながりやすいため、逆質問に対する答えは何かひとつ考えておきましょう。

 

2.給与や待遇に関する質問は避ける

給与や待遇など、事前に調べればわかる内容を質問することは絶対に避けましょう。ホームページや求人情報を見れば分かるようなことを質問するのは、「全く下調べをしていません」といっているようなものです。面接前日までに、給与や待遇はもちろん、会社概要、事業内容などの情報には改めて目を通しておきましょう。

 

3.自分の強みをアピールしつつ質問する

面接に臨む際には、自分の強みを盛り込んだ逆質問を作成しておくことも大事です。この際、面接で問われる「強み」とは、仕事を通して身につけたスキルや経験を指します。自己PRの深掘りはしっかりと行い、企業が求めている人材であることをアピールしましょう。

 

最後に

面接でよくある質問や、逆質問の内容は、事前に予想を立てて対策を練っておくことが重要です。特に、志望動機や退職理由などの、よくある質問の回答でつまづいてしまうと、「事前準備をしていない、意欲の低い求職者」だと思われてしまう危険性があります。

志望度の高さを伝えるには、聞かれたことに対する返答の内容だけでなく、返事やリアクション、相手が聞き取りやすい速度で話すなどのポイントも欠かせません。ぜひ、本記事を参考に面接でよくある質問に対する理解を深め、万全の体制で本番に臨みましょう。

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この記事を書いた人

みんなのエージェント 編集部

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