転職を成功させるにはスキルが重要!内容を知ってより良い転職につなげよう

転職活動では、自分のアピールポイントとなるスキルを身につけることが大切です。スキルには、業種ごとに専門性の高いスキルに加え、どの業種でも通じるスキルもあります。本記事では、転職活動で求められるスキルや習得方法などを解説します。

 

企業が重視するスキルや考え方とは

転職活動では、転職希望者が持っているスキル・知識・経験などが選考に大きく関係してきます。その中で、会社側が採用選考時に重視するポイントは、主に以下の4つが挙げられます。それぞれのスキルの内容について、詳しく見てみましょう。

 

1.テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、業務遂行能力を指しており、職務遂行のために必要不可欠なスキル・知識・熟練度などを意味しています。専門性が高い特徴があり、特定の領域で発揮されるスキルです。テクニカルスキルは、汎用スキル・専門スキル・特化スキルの3つから構成されますが、特に専門スキルと特化スキルが重視されます。

同じ業界や職種からの転職を希望するのであれば、テクニカルスキルが重視されます。具体的な事例を挙げると、以下のものがテクニカルスキルに含まれます。
特定の商品やサービスに関する知識
人事部門における給与計算などの方法
業界内で展開されている市場の推移
業務を円滑に進めるためのマネジメント能力

 

2.ポータブルスキル

ポータブルスキルとは、テクニカルスキルの項で述べた汎用スキルの別名称であり、テクニカルスキルに含んで考える場合と別々に捉える場合があります。ポータブルの名の通り、「持ち運びできる」つまり業種や職種に関わらず活用できるスキルをさす言葉です。

厚生労働省は、ポータブルスキルの要素について、以下のように9つに分けています。

 

仕事の仕方
・現状の把握(課題やテーマを設定するのに必要な情報収集や分析の仕方)
・課題の設定(仕事の進め方など取り組む課題の設定の仕方)
・計画の立案(課題遂行のための計画の立て方)
・課題の遂行(スケジュールの管理および調整、障害の排除やプレッシャーの乗り越え方)
・状況への対応(予定外の状況への対応および責任の取り方

 

人との関わり方
・社内対応(上司や関係部署などに対するコミュニケーションや支持の獲得の仕方)
・社外対応(顧客や社外パートナーなどに対するコミュニケーションや利害調整などの仕方)
・上司対応(上司への報告および課題改善のための意見の述べ方)
・部下マネジメント(メンバーの動機づけ、育成、持ち味を活かした業務割り当ての仕方)

ポータブルスキルは、異業界への転職や第二新卒の採用で重視される傾向があります。

(参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23112.html)

 

3.スタンス

ビジネスにおけるスタンスとは、態度・立場・姿勢・やる気などを意味しています。この意味から、仕事に対する考え方や価値観をさすようになりました。企画立案の意図や責任の詳細、企画に対する姿勢など、詳細の立場を明確にする際に用います。使用例は以下のとおりです。

「私は仕事をする時に、○○のスタンスを心がけています」
「この案件に取り組む時は、○○のスタンスで臨むようにしよう」

注意したいのは、スタンスという言葉を使う時は、態度が悪い意味には使わないという点です。「スタンスが大きい」「スタンスが悪い」などといった使い方はしないため、「態度が大きい」「態度が悪い」という表現をします。転職希望者のスタンスを判断するには、職務経歴書や面接などがポイントとなります。

 

4.ポテンシャル

ポテンシャルとは、潜在能力・将来の可能性・成長性などを意味する言葉です。似た意味を持つ言葉に、素質・将来性・伸びしろなどがあります。モチベーションも、似た意味だと捉えられる場合がありますが、モチベーションは意欲ややる気を指す言葉であり、能力を意味するポテンシャルとは意味が異なります。

ポテンシャルが高いと言われる人たちは、意見を素直に受け入れる・失敗を恐れずに行動するなどの共通点が見られます。新しい知識を吸収する意欲も高いため、新卒・第二新卒・異業種からの転職などで重視されることが多いポイントです。筆記試験・取得資格・学歴などから判断します。

 

5.年代によって重視される内容は変わってくる

上記で紹介した4つのスキルは、新卒か転職希望者かだけでなく、年代によって次のように重視される内容が変わってきます。

20代前半…ポテンシャル、スタンス
20代後半…ポータブルスキル、スタンス
30代…テクニカルスキル
40代…マネジメントスキル、専門知識

自分が該当する年代に合わせ、持っているスキルを再確認してみましょう。

 

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転職でアピールポイントとなるスキルとは

業種によって、求められるスキルが異なるとはいえ、必要とされる基礎スキルはどの業種であってもほぼ同じです。その中でも、転職のアピールポイントにできるスキルは、主に以下の4つが挙げられます。

 

1.コミュニケーションスキル

コミュニケーションは、お互いの意見を尊重し、適切に仕事を行ううえで必要不可欠なやりとりです。相手の話に隠れている考え方を、自分のいいように捉えてしまっては、お互いが納得できるゴールに近づくことはできないでしょう。場の空気を読みながら自分の考えと相手の考えを照らし合わせ、より良い成果を出すためには、高いコミュニケーションスキルが求められます。

 

コミュニケーションスキルをアピールポイントにするには、コミュニケーションスキルがあると伝えるだけでは意味がありません。これまでの業務経験で役立ったコミュニケーションスキルや具体的な場面などを説明できるようにしましょう。

 

2.問題解決スキル

案件を進める上で、問題発生を完全に防ぐことは不可能でしょう。求められるのは、問題が発生しても案件を止めずに進めながら、問題を解決できるスキルです。

例えば、システム障害の発生時にプログラムを改修するだけでなく、改修中にどうやって業務を続行させるかを考えるスキルが必要なのです。経験値が問われるスキルですが、問題解決に向けてどのように取り組んだかを面接で示せると、高い評価が得られるでしょう。

 

3.コンピューターリテラシー

現代のオフィス業務では、パソコンが必要不可欠となっています。パソコンの基本操作やデータの保存方法、パソコンと付属機器の接続方法など、業務でパソコンを使う上での必要知識がコンピューターリテラシーです。

IT化が進んでいる現代では、コンピューターリテラシーも欠かせないスキルであり、ITエンジニアだけでなく全ての業種に求められるスキルとなっています。

 

4.交渉力

交渉力とは、商談における交渉だけでなく、お互いが納得するポイントを見つけるスキルです。意見の食い違いが起こった時に、どこまで譲歩するとお互いが納得できるかを見つけるスキルは、仕事を動かすカギといえるのです。

先ほど触れた問題解決スキルも、交渉力が根底であり、スムーズにビジネスを行ううえで大いに役立つスキルです。

 

自分が持っているスキルや長所をどのように見つけると良いのか?

自分が持っているスキルは、自分自身で気づきにくいこともあります。自分のスキルや長所を、転職におけるアピールポイントにするには、以下の方法で見つけてみましょう。

1.今までの経験を振り返ってみる

最初に、今まで経験してきた仕事を、時系列で振り返ってみましょう。それぞれの仕事の中で、次のポイントについて書き出しましょう。

・業務の中で心がけていたこと
・業務をスムーズに進めるため自分自身で工夫していたこと
・チームの中で担ってきた役割
・人との接し方や関わり方で工夫していたこと
・周囲から褒められたこと

 

2.経験によって得たスキルや長所を「行動」と「思考」に分ける

ポイントを書き出したら、経験によって得られたスキルや長所を、「行動」と「思考」に分けてみましょう。行動であれば、コツコツ続けられる・粘り強く挑戦するといった内容です。思考に関しては、さまざまな事態を想定して物事を考えられる・慎重であるといった内容が挙げられるでしょう。

 

3.スキルや長所を言語化する

行動と思考に分類できたら、それぞれの内容を言語化しましょう。単語でも短い文章でも、どちらでも問題ありません。書き方に迷ったら、長所と短所・得意と苦手・強みと弱みなど、セットで書いてみると分かりやすくなります。自分のスキルの中で、伸ばしたい部分があれば、自分の長所にするために努力したいという目標を立てるのも良いでしょう。

 

言語化したら、さらに具体的に掘り下げ、希望の職種や会社に合った表現方法を考えてみましょう。例えば、目標達成のために努力を続けられるという長所であれば、目標の設定方法や努力の方法などを掘り下げます。そのうえで、自分が取るべき姿勢を伝えられると、意思の高さを伝えられるでしょう。

 

4.周囲からの客観的な評価を聞いてみる

スキルや長所が見つかっても、周囲からどのような評価を受けるのか不安に感じるかもしれません。職場の同僚や家族などから、客観的な評価を聞いてみると、自分では気付けなかった別のスキルや長所が見つかることもあるものです。

周囲からの評価により、自分に自信が持てると、面接において説得力のある自己アピールができるようになります。

 

転職に活かすスキルを身につける方法とは

転職に必要なスキルの詳細や見つけ方を紹介してきましたが、スキルアップするにはどのような手段が効果的なのでしょうか。ここでは3つの手段を紹介しますので、参考にしてみてください。

 

1.異業種交流会に参加する

異業種交流会とは、普段の仕事で出会うきっかけが少ない業種の人とも、幅広く接することができる交流会です。ビジネスマナーを実践できる場であるほか、参加している人たちの振る舞いや作法も勉強になります。

 

異業種交流会への参加は、同僚などと一緒ではなく一人で参加することが多いため、周囲は初めて会う人がほとんどです。言わなくても分かってくれるといった暗黙の了解は通用せず、積極的なコミュニケーションが必要です。自分の話を相手に伝えるだけでなく、相手の話を聞きながらコミュニケーションスキルを上げるには最適の場所といえるでしょう。

 

2.研修やセミナーに参加する

研修やセミナーは、大企業が自社で行なっている場合もあれば、社外の研修専門業者に委託して実施するところもあります。会社主催の研修やセミナーであれば、希望者が無料で受けられ、業務時間の融通も利かせやすい点がメリットです。また、周囲には同僚が多いため、モチベーションを維持しやすいメリットもあります。

 

社外で研修やセミナーに参加する場合は、ビジネススキル以外にも異業種交流会と同様に社外の人と接する絶好のチャンスになります。業種によっては、電話の受け方や名刺の渡し方など、日頃の業務では行うことが少ないビジネスマナーを再確認できます。

 

3.資格取得を目指してスクールに通う

転職に役立つ資格取得を目指してスクールに通うのも、スキルアップに役立てられます。独学で勉強するよりも費用はかかりますが、モチベーションを維持した上で確実に知識が身につきます。

 

業務の都合上、教室に通うタイプのスクールに通う時間が確保しづらい場合は、通信講座やオンライン講座などの選択肢もありますので、できるだけ長く学習を継続し資格取得に近づける方法を選びましょう。

最後に

転職に必要なスキルを身につけるには、自分の経験から取得したスキルをリストアップすることからスタートします。目指す業種で求められるスキルを効率よく身につけるために、本記事で解説した内容を参考にして取り組んでみてください。

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この記事を書いた人

みんなのエージェント 編集部

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