ミドルの転職事情とは?おすすめの業界と転職活動のコツを解説

ミドル層の定義と転職事情

 

まずは、ミドル層の定義や転職市場におけるシニアとの違い、ミドル世代の転職事情について見ていきましょう。

 

ミドル世代とは

ミドル世代とは、一般的に35歳〜54歳までを指し、55歳以上はシニア世代と呼ばれています。しかし、実際の転職市場ではこの年齢の範囲が異なり、35歳〜50代半ばまでをミドル世代、40代〜60代をミドルシニアと捉えているケースが多くあります。

 

ミドル層の求人数は増加傾向

近年、ミドル層への求人数や、企業が設定するミドルの採用枠は増加傾向にあります。その背景には、人口減少による若手人材の不足により、採用人材の年齢幅を広げていることが挙げられます。また、「定年年齢」「年金受給開始年齢」が引き上げられたことで、ミドル層が相対的に若手に近づいたことも影響しています。ミドル層の求人は、今後も増加することが予想されており、転職を検討するミドル層にとっては、有利な状況が続くと見られています。

 

ミドル層の転職が難しくなる理由

ミドル層は、どうしても若年層と比べて身体的・精神的なハンデを背負っているため、転職活動は難航しやすくなっています。企業側にとっても、採用した後に職場の雰囲気に馴染めないことを考慮して、採用しづらく感じているケースが少なくないのです。

 

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企業が求めるミドル層の特徴


求人する企業が転職希望者に求めるスキル・特徴は、世代によって異なります。企業が求めるミドル層の特徴を知っておくことで、転職活動を有利に進められるはずです。ここでは、企業が求めるミドル層の特徴を4つ紹介します。

 

1.即戦力になるキャリアやスキルがある

若年層より高額の報酬を支払ってミドル層の人材を中途採用するからには、一定のビジネス経験を積んでいて、会社の成長を牽引する人材を採用したいと考えます。そのため、まず求められる要素としては、即戦力としての活躍が期待できる明確なスキルや専門性を有した人材であるかがポイントになります。

 

2.物腰が柔らかく思考に柔軟性がある


ミドル層は、これまでの経験から物事を考えるため、自身の考えに固執しがちです。しかし、社会は大きく変化しつつあります。必ずしもこれまでの成功体験が参考にならないことや、未知の世界へのチャレンジが必要とされることもあります。そのため、ミドル層であっても、常に新しいことに対して意欲的に学ぶ姿勢が求められます。また、たとえ同じ職種への転職でも、企業によって社風も環境も人間関係も違います。環境の違いや、新しい社会に順応していける柔軟性と謙虚さが求められるのです。

 

3.明確な仕事観を持っている

企業が求めているのは、これまでに積み上げてきたキャリアや仕事観などを明確に言語化できるミドル世代です。より高い専門性が求められる世代だからこそ、どのような形で仕事に取り組み、何が強みであるかを明確に認識しておくことが重要です。言語化する際には、応募する企業側に伝わりやすいよう、具体的な数字を盛り込んでおくと良いでしょう。

 

4.管理職の素質がある


ミドル層は、転職後用意されているポストの関係上、すぐに管理職としての職務を果たせるようなマネジメント能力が求められます。そのため、これまでの経験で大きなプロジェクトを担当した人や、外国人を交えたプロジェクトをまとめ上げたような人材は重宝されます。また、その時の世相に合わせて、マネジメント方針を変更できるような人材であることも求められます。

 

ミドル層の転職におすすめの職種

ここまで、ミドル層の転職事情や企業が求めるミドル層の特徴についてお伝えしました。では、実際にミドル層が転職を検討する場合、どのような職種に狙いを定めると転職成功確率が高まるのでしょうか。ここからは、ミドル層の転職におすすめの職種を4つ紹介します。

 

1.営業職

 

営業職は、年齢よりも成果が重視されるため、会社に貢献できる人材だと認められれば採用されることがあります。実際に、ミドル層は人生経験が豊富であるため、言葉に説得力が生まれて契約も取りやすいとして、積極的に採用を行っている企業は多く存在します。

 

2.企画職

 

企画職も営業職同様に、年齢よりも成果が重視される仕事です。例えば、経営企画・事業企画などは、業務の特性上20〜30代前半の若手よりも、さまざまな経験を積んだ30代後半〜40代・50代が歓迎される傾向が強いと言えます。年齢を重ねて得た経験が最大の強みになる仕事であるため、経験豊富なミドル層にとってはまさに理想的な転職先といえるでしょう。

 

3.エンジニアなどの技術職

 

システムエンジニアなどの技術職は、技術力がすべてと言っても過言ではない職種です。そのため、ミドル層でも間違いのない実績とスキルがあれば転職が可能です。ただし、IT業界は若い人が多く、社風も企業によってまちまちです。そのため、転職時には企業とマッチしているかに注意を払うことが転職を成功に導く肝になります。

 

4.介護職


介護業界は常に人手不足で、離職者も多いことから転職者にとって売り手市場の数少ない業界です。シフト勤務で夜勤もあるため体力を使う仕事であり、また報酬も高い業界ではありませんが、何より人の役に立てるやりがいがある仕事です。

ミドル層にとっては、親の介護問題も遠い将来の話ではなく、早い場合は40代後半から親の介護をするケースもでてきますので、身近な職種ともいえるでしょう。気力・体力の充実したミドル層なら、単なる未経験職種への転職という枠組みにとらわれず、経験を活かして業界や企業そのものを変えていく意気込みを示すことで、かなりの高い確率で転職が見込めます。

 

ミドル層の転職を成功させるポイント

ミドル層の転職を成功させるためには、「同業種・同職種に応募を絞る」「新規事業責任者に応募する」「ポータブルスキルを洗い出す」などのポイントを押さえることが重要です。ここではミドル層の転職を成功させる方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

1.同業種・同職種に応募を絞る

転職活動を成功に導くためには、応募先企業を同業種・同職種に絞ることが有効です。統一性のない応募は避け、これまでのキャリアを活かせる業種やポジションを目指し、転職活動を進めることが望ましいといえます。

 

2.新規事業責任者に応募する

新規事業の責任者を狙って転職するのもおすすめです。なぜなら、新規事業はまだポジションが空いている状態がほとんどのため、キャリアダウンすることなく転職できるためです。そのほかにも、「これまでの経験を活かして仕事ができる」「自分にとって新しい経験を積める」といったメリットも存在します。

 

3.ポータブルスキルを洗い出す

ポータブルスキルとは、業界や職種を問わず汎用的に活用できるスキルのことです。自分のポータブルスキルを正しく把握しておくことは、転職活動のさまざまな場面で役に立ちます。

 

例えば、求人を探す際、企業が求めるスキルと自分のポータブルスキルを一致させることで、活躍できる職場が見つけやすくなります。また、面接や自己PRにおいても、自分の強みとして具体的なアピールができるなど、ブランディングも容易となります。前職での経験を振り返り、「得意なこと」「達成したもの」など、ポータブルスキルになりうる事項を分析し、即座に答えられるよう書き出しておくことをおすすめします。

 

4.情報収集に注力する

ミドル層は、自分のキャリアプランについて明確なビジョンをもつ世代です。職種や業務内容、給与などにもある程度の目標値がある一方で、転職後にギャップを感じるケースも少なくありません。その原因は、事前の情報収集不足にあります。長く勤められる転職先を見つけるためにも、インターネットや口コミなどを活用し、情報収集もしっかり行いましょう。

 

5.ミドル層に強い転職エージェントを利用する

よい条件で転職をしたい場合は、ミドル層に強い転職エージェントを利用することも有効な手法のひとつです。転職エージェントとは、求職者のスキルや経験、給与・環境などの希望条件や職種などを踏まえたうえで、専門のアドバイザーが転職をサポートしてくれるサービスです。

 

「自分の価値がどれくらいのものなのか」「転職で年収アップは可能なのか」「今の会社に留まった方が良いのか」などの転職に関する疑問は、ひとりで考えていてもなかなか答えを出すことが難しいものです。一方、転職エージェントを利用すれば、転職のプロからこれらの疑問に対して的確なアドバイスを受けられるため、今の自分を客観的に見つめ直せます。

 

また、エージェントは企業から報酬をもらうビジネスであるため、求職者は完全無料で利用できる点も魅力です。登録した後に必ず転職しなければならない決まりもないため、「まだ転職するかわからない」という方も、まずは登録するだけでも損はありません。

 

最後に

ミドル層は、年齢により扱いづらいイメージがあるため敬遠されやすく、20代や30代の若手の人材よりも転職は難しくなります。とはいえ、すべての職種でミドル層の転職が厳しいというわけではありません。

 

40歳からの転職では、年齢と経歴が強みになる転職先を探すことも重要です。また、未経験の業態へ参入する場合でも、これまでに培った経験が活かせるポジションであれば、採用率が高まります。

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