転職エージェントを利用したいが、サービスの種類が多すぎてどれを選択すべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。転職エージェントは保有求人などがそれぞれ異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。本記事では転職エージェントの種類・選び方について解説しますね。
転職エージェントの分類について
まず、転職エージェントにはどのような種類があるのか、基本的な分類分けについて解説します。転職エージェントには次のような分類があります。
- ①総合型/特化型
- ②ハイクラス/ミドルクラス/ジュニアクラス
- ③スカウト型/登録型
- ④大手/中小
どのような種類があるか理解すると、自分に合ったサービスを選定しやすくなります。1つ1つの転職エージェントの分類について詳しく解説しますね。
①総合型/特化型
転職エージェントは大きく総合型と特化型に分けられます。
総合型は多くの業種・職種の求人を幅広く網羅しているエージェントです。誰でも利用することができる点が特徴ですね。
一方特化型は1つの業種・職種の求人のみを重点的に保有しています。たとえば、「社内SEのみ」や「介護職のみ」といった具合ですね。
総合型はまだ転職したい業種・職種が決まっていない方におすすめです。担当者の方と相談しながら自分に向いている業種・職種は何かじっくり考えていくことができます。
特化型はすでに業種・職種が決まっている方におすすめです。特化型は他のエージェントには掲載されていない希少な求人も保有していますし、担当者もその業種・職種に詳しいためサポートの質が高くなっています。
②ハイクラス/ミドルクラス/ジュニアクラス
転職エージェントはハイクラス向けからジュニアクラス向けに分類分けもできます。
ハイクラス向けのエージェントは、年収1,000万円以上の求人や管理職求人を多く保有しています。スキル・実績に自信があり、キャリアアップを図りたい方におすすめです。ただし、市場価値が現状低い方の場合利用を断られてしまうこともあります。
一方でジュニアクラス向けのエージェントは、未経験者向け求人が豊富にあります。そのため、業種・職種を変更したい方や正社員経験が浅い人におすすめと言えるでしょう。
転職エージェントはキャリアの段階に従って変更することが重要ですね。
③スカウト型/登録型
転職エージェントの多くは登録型となっています。登録型は自分に担当者がついてくれて、自分に合った求人を紹介してくれたり、転職サポートを行ってくれたりします。
スカウト型の転職エージェントも一部あります。スカウト型はヘッドハンターや企業からスカウトが届く形態となっています。ヘッドハンターや企業は、サイトに登録された履歴書などを見て、見込みがあると判断した場合にスカウトメールを送ってきます。
スカウト型の場合、登録しておけば後はスカウトを待つだけなので、転職活動にかかる時間を減らすことが可能です。
④大手/中小
転職エージェントの運用企業は大手の場合もあれば中小の場合もあります。
大手の転職エージェントは他の企業とのパイプが太いため保有求人数が多いことが特徴です。非公開求人も含めると10万件以上の求人を保有するエージェントもあります。
一方、中小の転職エージェントは求人数こそ少ないものの、利用人数がそこまで多くない分1人1人の利用者を手厚くサポートしてくれるメリットがあります。
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転職エージェントの選び方
続いて、転職エージェントの選び方について解説します。転職エージェントは次の4つの基準で選ぶことをおすすめします。
- ①希望に沿った求人が豊富か
- ②プライバシーマークがあるか
- ③他の利用者からの評判は良いか
- ④求人を大量に紹介されないか
1つ1つの選定基準について詳しく解説しますね。
①希望に沿った求人が豊富か
1つ目は希望に沿った求人が豊富かどうかです。
転職エージェントの種類によって保有求人はまったく異なります。担当者が紹介する求人が希望に沿っていない場合、そもそもエージェントとの相性が悪いのかもしれません。
希望に沿った求人の紹介が少ないなら、エージェントを変更した方が良いでしょう。
②プライバシーマークがあるか
2つ目はプライバシーマークがあるかどうかです。
プライバシーマークとは、JIPDECが個人情報を適切に取り扱っていると判断した企業に対して認定するものです。認定された企業は、プライバシーマークをWebサイトに掲載することができます。
転職エージェントには個人情報を明かさないといけないため、プライバシーマークの有無は重要ですね。
③他の利用者からの評判は良いか
3つ目は他の利用者からの評判が良いかどうかです。
TwitterなどのSNSで転職エージェントの評判を確認することができます。利用者からの評判が良い場合、安心して活用することができますよね。
また、どの層がその転職エージェントと相性が良いかも調べることが可能です。たとえば、「未経験でも求人を紹介してもらえた」「高年収求人が少なかった」という口コミがあった場合、その転職エージェントはジュニアクラス向けであると推測できます。
このようにして他の利用者からの評判を調べるようにしましょう。
④求人を大量に紹介されないか
4つ目は求人を大量に紹介されないかどうかです。
ごく稀ではありますが早く内定を決めてもらうために、利用者の希望も顧みずに手当たり次第に求人を紹介するエージェントもあります。
転職エージェントは入社したときに企業側から料金をもらうことになっているため、内定数のノルマを達成するために大量紹介してくる可能性があるのです。
このような転職エージェントは利用しないことをおすすめします。
転職エージェントは複数利用がおすすめ
転職エージェントは複数利用することをおすすめします。複数利用することで、各サービスの質を比較しやすくなります。たとえば「A社は求人の質が高いが、B社は手当たり次第に質の低い求人を紹介してくる」というように、サービスの質を見極めることが可能です。
また、複数利用する方がより多くの求人に触れることができます。特に地方求人は1つのエージェントにある求人が少ないため、地方で働きたい方は複数利用した方が良いですね。
転職エージェントの担当者の選び方
続いて、転職エージェントの担当者の選び方を解説します。担当者は決定後も自由に変更を申し出ることが可能です。変更を申し出るか迷ったときは、次の5つを確認し担当者の質を見極めましょう。
- ①話を聞く態度が良いか
- ②希望に沿った求人を紹介してくれるか
- ③業種・職種に関する知識があるか
- ④連絡は遅くないか
- ⑤推薦文の質は高いか
1つ1つの選定基準について詳しく解説していきますね。
①話を聞く態度が良いか
1つ目は話を聞く態度が良いかどうかです。
転職エージェントの担当者はこちらの話を真摯になって聞いてくれるか、上から目線でアドバイスをしてこないか、などを確認してみましょう。
話を聞く態度が悪い担当者は、転職サポートの質も良くない可能性が高いです。
②希望に沿った求人を紹介してくれるか
2つ目は希望に沿った求人を紹介してくれるかどうかです。
こちらの話を正確に汲み取り、希望に沿ったものを選定しているなら、担当者としてその人は優秀である可能性が高いです。
反対に、希望条件をいくら話しても希望に沿わない求人ばかり紹介してくる場合、担当者の変更を申し出た方が良いでしょう。
③業種・職種に関する知識があるか
3つ目は業種・職種に関する知識があるかどうかです。
転職エージェントの担当者が業界用語などをちゃんと理解しているかは、何度か話しをしていれば分かるでしょう。業界・職種に関する知識があやふやな担当者は、頼りにならない可能性が高いです。
また、業界について質問したらきちんと答えを返してくれるかも重要です。
比較的特化型の転職エージェントの方が業種・職種に関する知識は豊富なことが多いです。
④連絡は遅くないか
4つ目は連絡が遅くないかどうかです。
転職エージェントからの連絡は、通常1週間以内に来ることが多いです。2週間以上待っても返事が来ない場合、こちらから返事を催促した方が良いですね。
催促しても連絡がない場合は担当者の変更を申し出るか、利用するエージェントを変更した方が良いでしょう。連絡がないということは、すでにその担当者から見捨てられている可能性もあるからです。
⑤推薦文の質は高いか
5つ目は推薦文の質は高いかどうかです。
転職エージェントの担当者は企業に対して推薦文を書いてくれます。推薦文には自分のPRポイントや実績・経験をまとめてくれます。第三者からの推薦文があれば、企業からの評価を高めることができ、内定獲得率がアップするでしょう。
しかし、担当者によっては経歴をそのまま写すだけで、アピールにならない推薦文を書く方もいます。このような推薦文を書く担当者でないか確認を行いましょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 転職エージェントの分類:総合型・特化型/ハイクラス・ミドルクラス・ジュニアクラス/スカウト型・登録型/大手・中小
- 転職エージェントの選び方:希望に沿った求人が豊富か/プライバシーマークがあるか/他の利用者からの評判は良いか/求人を大量に紹介されないか
- 転職エージェントの担当者の選び方:話を聞く態度が良いか/希望に沿った求人を紹介してくれるか/業種・職種に関する知識があるか/連絡は遅くないか/推薦文の質は高いか
転職エージェントにはさまざまな種類があるため、自分に合ったものを選定することが重要です。また、転職エージェントは複数利用した方が、それぞれのサービスの質を比較しやすくなりますよ。