
急成長SaaSの舞台裏で求められる、“真の右腕人材”とは
SaaS業界はいま、特定領域に強みを持つ“プロダクト特化型”の企業が次々と台頭し、シリーズB〜C以降の急成長フェーズへと突入しています。
こうした変化の中で、急速にニーズが高まっているのが、いわゆる「経営と現場をつなぐ存在」。私のもとにも、「事業責任者候補」や「COOの右腕」といったポジションのご相談が一段と増えてきました。
ですが――求められているのは単なる“管理者”ではありません。
企業が本当に欲しているのは、「戦略を描くだけでなく、それを“現場で動かす力”のある人」。
さらに言えば、「リスクを引き受けて意思決定する覚悟」「チームを巻き込んで推進していく胆力」こそが問われています。
どれほど華やかな実績や肩書きを持っていても、それだけでは通用しません。
今、重視されているのは、“どれだけ自らの意思で意思決定をしてきたか”、その経験値と姿勢なのです。
一方で、候補者の方々からは、「大手出身だとスタートアップでは評価されにくいのでは?」「スピード感についていけるか不安…」といった声を耳にすることもあります。
でも、それは“適応力”がないのではなく、“自分の強みの見せ方”の問題であることがほとんど。
たとえば、大手企業で培ってきた「仕組み化のスキル」や「再現性を持って成果を出す力」、あるいは「リスクを見極める視点」は、急成長を遂げるベンチャーにとって、まさに“喉から手が出る”ほど欲しいスキルです。
大切なのは、自分の経験をそのまま語るのではなく、相手の文脈に翻訳して伝えること。
これは、年収交渉やポジション選定の場面でも大きな差を生みます。
変化の波をつかむために、いま一度“見せ方”をアップデートしていきましょう。