転職するきっかけとは
会社を辞めてから転職活動をするにしても、在籍しながらするにしても、それが大変な行為であることは言うまでもありません。また、採用されてからも労働環境や仕事内容に変化があり、適応していくのは楽ではないはずです。
人生の転機でもある転職。
世の中の転職者たちは、どのようなきっかけで転職を決意したのでしょうか。
それらを整理すると、下記3つのパターンに分けて考えることができます。
- 年齢的な転機が訪れたから
- 不安や不満を解決したいから
- もっとなりたい自分に近づきたいから
ここでは、転職のきっかけになり得る代表的な3つのパターンについて解説していきます。
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年齢的な転機が訪れたから
転職は人生の転機でもありますが、そもそも、年齢的な転機に合わせて転職するというパターンがあります。
代表的な転機としては、新卒1~3年目、20代、30代、40代にあるといわれています。これらは、それまでの仕事観や職能による転職が難しくなる年齢でもあります。
これを過ぎると転職の壁が高くなるため、その前に転職しておきたい、という心理の表れでもあるのでしょう。
もう少し詳しく、各年齢別の転機について見ていきます。
新卒1~3年目での転機
近年では「3年は同じ会社にいたほうがいい」という従来の説に信憑性がないのではないか、という話を聞く機会も増えています。
新卒採用で入社した1社目の会社が自分に合わないと感じた場合、3年を待たずして転職する傾向が強くなっています。
この時期は「第二新卒」とも呼ばれ、新卒に近い待遇で迎え入れてくれる会社が多いものです。実際、留年を経験した新卒社員や大学院卒の新卒社員などと、年齢的には似たものになります。
第二新卒期を逃さないためにも、4年目になる前に転職しようとする人がいるのです。
20代での転機
20代を終え30代に入ると、大胆なキャリアチェンジが難しくなってきます。20代で経験を積みキャリアの方向性を見定め、30代以降は職位を上げていくという方向にシフトしていくでしょう。
そのため、職種を変えたり磨きたい職能を変えたりするのは、だいたい30代になる前に行っておきたい、と考えられています。働いてみて今の職種が自分に合わないと感じた、もっとやりたいことがあると気づいた、といった転機が転職に影響します。
20代での転職は、30代になる前に自分の可能性を探るためにいろいろ試してみたい、という理由から行われることが多いようです。
30代での転機
20代を通じて働いてきたことでスキルが身につき、キャリアアップする転職ができるようになってきます。
専門職として特定の職能を極めるのか、ゼネラリストになるのか、管理職を目指すのかなど、自分の在り方も考える年齢です。
また、このあたりの年齢がキャリアの転換期として限界点に近くなってきます。
40代になる前に腰を据えてキャリアアップしていく会社を見定めたいため、30代が終わる前に会社を変えておきたい、という考えによる転職が行われます。
40代での転機
ここまでに、だいたい自分が腰を据えて、少なくとも10年以上の単位で在籍したいと思える会社を見定めていることが多くなっています。
長期間在籍することを目的に見定めた会社にいるにも関わらず、なぜ40代で転職してしまうのでしょうか。
その理由は、40代で起こる転機はそれまでの転機とは少し性質が異なることにあります。
40代になると、生き方や働き方そのものへの考え方や価値観が変わってきます。転職の理由も、「家族のため」「Uターンして実家に帰る」など、ライフイベントに由来するものが増えてくるようです。
高収入の仕事を捨て、実家で家族と一緒に過ごす時間を増やす、といった選択肢が顕著に表れるのがこの年齢です。
また親の介護や自分自身の病気といった、やむを得ない転機が訪れるのもこのあたりの年齢からです。
不安や不満を解決したいから
現状の会社に対する不満や不安は、転職における大きなきっかけの一つです。
ここでは、2つの不安と3つの不満に分けて解説していきます。
今の会社に対する不安
会社の存続や先行きに対する不安です。仕事内容や給与には満足していても、落ち目の業界であったり、会社そのものの勢いが陰ってきたりと、不安を感じる瞬間はいくらでもあります。
会社方針に違和感を覚えたり、自分の意見の違いなどから会社の経営陣に不安を感じることもあるでしょう。
日々このような不安のもとで働くのは耐えがたいため、転職のきっかけになるのです。
自分のキャリアやスキルに対する不安
スキルアップしていないのではないか、キャリアアップできないのではないかという不安も、転職のきっかけになります。
スキルが停滞していると感じると、自分は人材として価値がなくなってしまい、いずれ働けなくなってしまうのではないかという不安につきまとわれます。外に飛び出して環境を変えることで成長したい、と考える人がいるようです。
キャリアの頭打ち感も現状の閉塞感につながります。環境を変える目的での転職のきっかけとなるでしょう。
職務の内容に対する不満
就業時間中は常に、自分に任された職務と向き合うことになります。自分の職務・業務内容そのものに対する不満は、転職の大きなきっかけとなります。
難易度のミスマッチ、やりがいのなさ、職種そのものが希望の内容でない、といった不満が挙げられます。
職場の環境や人間関係に対する不満
「人の悩みは人間関係の悩みがほとんど」といわれています。
そのほかの条件が合っていても、周囲の人間関係が自分の望むものでない場合、不満の度合いは高まります。
上司/同僚との関係が悪い、雰囲気がギスギスしている、過剰に干渉してくる、といった不満が挙げられます。
また、職場の物理的な環境そのものが不満になる場合もあります。
職場が駅から遠い、職場の気温が暑い/寒い、設備が古い、といった不満が挙げられます。
これらは、個人の力では社内に働きかけても変えることが難しいものです。そのため、どうしても納得できないのなら、転職することでしか変えられないことが多いため、きっかけになりやすいのです。
福利厚生や待遇に対する不満
待遇面に関する不満も転職のきっかけになります。
給与が少ない、休みが少ない、福利厚生に満足できない、などの不満が挙げられます。
仕事は生活費を稼ぐ手段であり、やりがいなどはまったく求めていない、という人も大勢存在しています。そういった方たちは、仕事内容には無難さを求め、待遇が自分の求めるものであるか否かを重視します。
社内規定などを変更する際、経営陣は些細な変更だと感じていても、待遇面を重視する人にとっては致命的な改悪だと映る場合もあるのです。
もっとなりたい自分に近づきたいから
分かりやすくポジティブな理由で転職する場合もあります。現状には満足しているものの、さらに上を目指すために転職したい、というパターンです。
これらのパターンで転職する場合、円満に退職できることが多く、前職の会社や前職のメンバーと良好な関係を続けられることも特徴となります。
ここでは、それらのポジティブなきっかけについて見ていきましょう。
やりたい仕事がほかにあるから
もっとやりたいことに時間を割くために転職する、というパターンです。今の仕事に満足しているが、さらにキャリアアップや人生の目標のために転職する、ということもあるでしょう。
起業するために会社員を辞める、というのもこのパターンに近いのではないでしょうか。
こういった方は自分のキャリアを自分で作っていくという意識が強いため行動力もあり、決意したらすぐに行動に移す傾向があります。
キャリアアップやスキルアップがしたいから
前述した「不安・不満がきっかけになる」という項では、自身のキャリアやスキルに不安があることがきっかけになり得る、という話をお伝えしました。
それに似ているのですが、不安を解決するためではなく、今でも良い状態だが、もっと良い状態になりたいから転職する、というパターンです。
ある程度スキルアップしてくることではじめて、より職能について詳しくなったり、それまで見えなかったものが見えるようになってきます。優秀であるが故に未熟さに気づき、それらを解消したいと思うことが転職のきっかけになります。
より良い状態に変えたいというのは前向きな気持ちの表れ
「年齢的な転機」によるきっかけは、将来を見越してより良い未来を選択しようという前向きな行動です。当然ながら「なりたい自分に近づきたい」という理由も、ポジティブな理由で間違いないでしょう。
不安や不満というきっかけはネガティブに聞こえるものが多いですが、それは「現状をもっと良くしたい」というポジティブな気持ちの表れでもあります。
転職しようと思うのは、決して悪い気持ちではありません。
不満ばかり口にして何も行動しないことに比べ、はるかに健全で建設的な行為なのではないでしょうか。
せっかく生まれた良い機会を、自分だけで動くのが難しかったり、気持ちを整理するのが大変だったりという理由で放棄してしまうのはもったいないことです。
友人や知人、転職エージェント、カウンセラーなど、第三者に身の振り方を相談してみてはいかがでしょうか。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
・転職のきっかけには、年齢的な転機/不安や不満の解消目的/より良い状態を目指す、といったパターンがある
・どのようなきかっけであれ、自分の状態を良くしたいという前向きな気持ちの表れである
転職を考えるきっかけはさまざまですし、そのまま実際に転職するかは置かれた状況やその人の考え方によるでしょう。転職することや転職を検討することそのものをネガティブに捉える必要はありません。
もしネガティブな感情が生まれたなら、ぜひ「これは現状を良くしたいと思っている前向きな気持ちなのだ」と捉え、真剣に向き合ってみてください。
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