Webデザイナーになりたいが未経験からでも目指せるか分からない、という方も多いのではないでしょうか。未経験からWebデザイナーを目指す場合、即戦力で活躍できるだけのスキルがあることを証明することが肝心ですね。本記事では未経験からWebデザイナーに転職することは可能か、転職する際に必要なスキル、転職に必要な資格について解説していきます。

未経験からWebデザイナーに転職することは可能か？

結論から言うと可能です。なぜならWeb業界は現在伸びており、仕事量が多く人手不足になっている企業も多いため、未経験者採用を行っている場合もあるからです。

ただし注意すべき点もあります。それは未経験＝スキルなし、というわけではないということです。あくまで実務経験がない人を未経験と呼びます。

Webデザイナーに必要なスキルがない人は、転職することはほぼ不可能です。なぜなら、Web業界は実力主義の側面が強く、即戦力を求める傾向があるためです。また、Web業界には設立したばかりの企業も多く、スキルがない人を1から育てる余裕がないというのもありますね。

実務経験がなくても、ある程度のスキルは持っている人材をWeb業界は求めているのです。

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未経験からWebデザイナーに転職する際に必要なスキル

Webデザイナーに転職するには、転職前からある程度のスキルを保有しておく必要があります。そこで転職する前に身につけたいスキルを5つ紹介しましょう。

• ①デザインセンス
  
• ②HTML・CSS
  
• ③デザインツール
  
• ④コミュニケーションスキル
  
• ⑤マーケティングスキル

これら5つのスキルは優先的に身につけたいです。1つ1つの必要なスキルについて詳しく解説しますね。

①デザインセンス

1つ目はデザインセンスです。ユーザーを惹きつけ、思わず何回も来訪してしまうWebサイトにするには優れたデザインでないといけませんね。

デザインセンスは天性のものと思われがちですが、反復練習によって身につけられることが可能です。他のWebサイトを注意深く観察し、美しいレイアウトにするにはどうすべきか研究しましょう。他にも、Webデザインに関する本を読んで知識を増やすだけでもデザインセンスは高まっていきます。

Webデザイナーにとってデザインセンスは核となるものですね。

②HTML・CSS

2つ目はHTML・CSSです。HTML・CSSはWebサイトの文書・レイアウト作成に使う言語です。タグの使い方などを覚えて使いこなせる必要があります。

Webデザイナーの中にはデザインのみを考えサイトの作成まではしない人もいます。しかし未経験から転職を目指すのであれば、HTML・CSSもできないと厳しい可能性が高いですね。

HTML・CSSを学ぶならProgateやPaizaなどの学習サイトを使うのがおすすめです。短期間で効率的に学べる上に、解説も分かりやすいため途中で挫折しにくいです。

独学が難しいならプログラミングスクールに通う手もあります。スクールでは講師が1からHTML・CSSを教えてくれますし、わからない点をいつでも質問可能です。そのため、確実にスキルが身につけられます。

また、余裕があればJavaScriptやPHPなどのプログラミング言語も学びたいです。習得言語数を増やすことで応募できる求人の幅を増やすことができます。

③デザインツール

3つ目はPhotoshopやIllustratorなどのデザインツールのスキルです。これらのツールはWeb業界で多く使われているため、転職前に基礎だけでも身につけておきたいですね。

Youtubeなどで、ツールの使い方を解説している動画があります。実際に動画内で利用しながら教えてくれるため、途中で今何をやっているのかわからなくなりにくいです。

また、PhotoshopとIllustratorの資格も存在します。資格の取得を目指すことで、スキルを全般的に身につけることができるため、余裕があれば資格獲得も行いましょう。

④コミュニケーションスキル

4つ目はコミュニケーションスキルです。Web業界ではエンジニアやマーケッターなどが協力してサイトを作成します。コミュニケーション能力がないと意思疎通ができず、制作が遅れてしまうこともあるでしょう。

また、どんなによいWebサイトを考えても、技術的に実現不可能なことも多いです。そのためエンジニアの方とはWebデザイナーは特によく相談しないといけませんね。

⑤マーケティングスキル

5つ目はマーケティングスキルです。こちらは必須ではありませんが、獲得しておくと選考で有利になると思われます。

Google AnalyticsでPV数やコンバージョン数を分析し、Webサイトの効果をさらにアップさせるにはどうすべきか考え出せるスキルがあると、仕事の幅が広がります。

また、Webディレクターにキャリアアップする際にも有利になるでしょう。マーケティングスキルは転職後でもよいので身につけたいスキルです。

未経験からWebデザイナーに転職する前に獲得したい資格

続いて、未経験からWebデザイナーに転職する前に獲得したい資格を紹介します。資格を獲得することで、保有スキルをアピールしやすくなるため、余裕があるなら獲得したいです。特に次の4つの資格はおすすめです。

• ①ウェブデザイン技能検定
  
• ②Webクリエイター能力認定試験
  
• ③HTML5プロフェッショナル認定資格
  
• ④基本情報技術者試験

1つ1つの資格について詳しく解説していきます。

①ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、Webデザイナーを目指す上で必要なスキルが問われる資格です。学科試験と実技試験に分かれており、学科試験ではWebデザインの基礎知識、実技試験では実用的なスキルを培うことができます。

3級から1級に分かれており、上の級に合格することでより転職が有利になります。公式で参考書が販売されているため、それらを使って勉強を進めましょう。

Webデザイナーを目指すならまず獲得したい資格です。

②Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験はWebクリエイターとしての能力が問われる資格です。具体的にはHTML・CSS、Webサイトの構成、Web業界での業務の進め方、などに関する問題が出題されます。

Webデザイナーを目指すなら上記の資格と併せて取得したいです。合格率は高く難易度もそこまで高くないため、多くの勉強時間は取られないでしょう。

ただ、出題範囲が広い点は注意です。公式の参考書を購入し出題範囲を把握した上で学習をはじめましょう。

③HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は、HTML5・CSSの基礎知識を問われる資格です。他にも、JavaScriptやAPIに関する問題も出題されるため、Webサイト構築に関する幅広い知識が求められます。

本資格を獲得することで、UI/UXにも考慮したWebサイトを作れるだけのスキルが身につきます。

Webデザイナーを目指す方の中でも、特にWebサイト構築に力を入れたい方におすすめの資格です。

④基本情報技術者試験

基本情報技術者試験はIT系資格の登竜門と言われている資格です。エンジニアになるための基礎知識が幅広く問われます。合格するにはプログラミングの基礎やサーバ・ネットワークの知識、開発手順の知識などが問われます。

エンジニア向けの資格ですが、Webデザイナーにも役立つ部分はあります。難易度もそこまで高くはないので、余裕があれば獲得しておくとよいでしょう。

また、基本情報技術者試験を獲得すると、資格手当がもらえる場合も多いです。資格手当の相場は毎月5000円〜10000円程度です。資格手当目当てで資格を獲得する人も多いですね。

Webデザイナーに向いている人の特徴

最後に、Webデザイナーに向いている人の特徴についてまとめました。Webデザイナーに向いている人は次の3つの特性を持っていることが多いです。

• ①ものづくりに興味がある人
  
• ②新しいことを学ぶことに抵抗がない人
  
• ③地道な作業が苦にならない人

1つ1つの向いている人の特徴について詳しく解説しますね。

①ものづくりに興味がある人

ものづくりに興味があることは必須です。Webデザイナーはサイトの細かいレイアウトや色を調整したり、ユーザーの要望に合わせて何度も改良したりしなくてはいけません。

ものづくりに興味がないと続けるのは難しいですね。また、Webデザイナーは離職率も高いため、ものづくりに対する意欲が高いかは面接でもチェックされます。

②新しいことを学ぶことに抵抗がない人

新しいことを学ぶことが苦ではないのも必須です。

IT技術やデザインツールなどは最新のものが次々と出てきます。そのためWebデザイナーは転職後も学び続けないといけません。

多くのWebデザイナーは土日などを使って自主的に勉強に取り組んでいますね。

③地道な作業が苦にならない人

地道な作業が苦にならないこともWebデザイナーとして大事です。

Webサイトのコーディング作業などはコツコツと取り組む必要があるものです。パソコンに向かって長時間作業をするのが辛い人には向いていないでしょう。

地道な作業をこなしつつ、クリエイターとしての発想力にも長けている方がWebデザイナーに向いています。

最後に

この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。

Webデザイナーは未経験からでも目指せますが、ノースキルでは選考突破は難しいです。HTML・CSSやデザインツールの基礎スキルを身につけておくことが望ましいでしょう。

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