SEになりたいと考えているが、SEの志望動機の書き方がわからないという方もいるのではないでしょうか。志望動機を書く際は求められるスキルをしっかり意識することが肝心です。本記事ではSEとは、志望動機を書くポイント、志望動機の書き方について解説します。
SE(システムエンジニア)とは?
SE(システムエンジニア)はシステム開発の設計を行う仕事です。
SEはまず顧客と打ち合わせを行い、システム開発の要望を聞き出し、システムに必要な機能を定義します。その後顧客の要望に基づき設計書の作成を行います。設計書を作成したら、プログラマーに開発を依頼します。
設計書を書くための文章力や顧客と話すためのコミュニケーション能力、ビジネスマナー、ヒアリング能力など多くのスキルが求められる仕事です。
また、システム開発に関する知識もプログラマー以上に求められます。たとえば、Webアプリの設計を行う場合、通常のWebアプリにはどのような機能があるか、など知り尽くしておかなければいけないでしょう。
SEとして経験を積んだ後は、プロジェクトリーダーやコンサルタントなどより経営に近い仕事にキャリアアップする例が多いです。
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SEの志望動機を書くポイントとは
SEの志望動機を書くポイントをまとめました。次の5つのポイントを意識して志望動機を組み立てると良いです。
- ①コミュニケーション能力の高さをアピールする
- ②専門知識やスキルを持っていることを伝える
- ③なぜその企業で働きたいのかも伝える
- ④専門用語を使わず誰でもわかる内容で
- ⑤今後習得したいスキルについても伝える
1つ1つのポイントについてくわしく解説していきますね。
①コミュニケーション能力の高さをアピールする
SEの志望動機ではコミュニケーション能力の高さをアピールしたいです。なぜなら、SEにもっとも求められる能力はコミュニケーション能力だからです。顧客やチームとのやり取りを円滑に行わなくてはいけません。
コミュニケーション能力は、SE未経験者でも他の仕事の経験からアピールがしやすいです。たとえば「コミュニケーション能力を活かし、営業成績で1位を獲得した」など。
このように、コミュニケーション能力を重点的にアピールしていきましょう。
②専門知識やスキルを持っていることを伝える
志望動機では専門知識やスキルを持っていることを伝えましょう。特に経験者の方は前職で培ったスキルをアピールすべきです。たとえば、プログラミングスキル、設計書作成の経験、マネジメント経験など。
さらに、それらのスキルを仕事でどう活かせるかまで伝えた方が良いです。基本的に志望動機は、自己PRするためのものと考えましょう。持っているスキル・経験は最大限アピールしないと損です。
③なぜその企業で働きたいのかも伝える
「なぜSEか」だけでなく「なぜこの企業なのか」がわかる志望動機にしましょう。「それ他の企業でも良くない?」と面接で突っ込まれてしまうような志望動機ではいけません。
たとえば「貴社の魅力的な商品の開発に携わりたい」など、その会社ならではの志望動機にすることが重要です。企業のIR情報や社長のインタビューなどを確認し、企業の独自性を分析したうえで志望動機を書くと、その会社ならではの志望動機にすることができます。
④専門用語を使わず誰でもわかる内容で
志望動機ではなるべく専門用語は使わないようにしましょう。なぜなら採用担当者は技術部門の人ではないため、IT関係の難しい用語を知らない可能性があるからです。
専門用語は簡単な言葉に翻訳して書くことが肝心です。たとえば「Apache」⇒「Webサーバソフト(Apache)」など。
特に経験者の場合、つい難しい用語を使いたくなってしまいがちです。履歴書を書く場合だけでなく、面接でも誰でもわかる言葉で話すことは大切です。
⑤今後習得したいスキルについても伝える
今後取得したいスキル・資格についても伝えると良いでしょう。SEは入社後も勉強しつづけなければいけない仕事ですので、学習意欲をアピールすることは大切です。
たとえば「3年後はマネジメント業務に就きたいため、マネジメント検定の資格に向けて勉強中です」などです。
特に未経験の場合、学習意欲をアピールし「いち早く即戦力になりたい」ことを伝えるのは重要ですね。
SE(システムエンジニア)の志望動機の書き方
SEの志望動機の書き方についてまとめました。経験者の場合・未経験者の場合、どちらも例文付きでくわしく解説していますので、これから履歴書を書く方は参考にしてくださいね。
経験者の場合
まずは、経験者の場合の志望動機の書き方を解説します。経験者の場合、今までの経験を上手く志望動機に盛り込むとともに、「なぜわざわざ転職するのか」という疑問に答えられるようにすることが肝心です。
OK例
私は3年間システム開発会社でSEを担当していました。始めは顧客の要望を上手く汲み取れず、要件定義に時間がかかってしまったり認識のズレが発生したりすることも多かったです。そこで、Q&Aリストを事前に作成し顧客が本当にほしいシステムを絞り込むなど工夫を行いました。
また、顧客は建築会社の方が中心でしたので、システムの仕様について建築関連に喩えて説明することで、顧客が理解しやすくなるように努めました。その結果顧客と認識のズレも発生しなくなり、顧客の要望通りのシステムをスピーディーに開発できて、リピート案件率を90%にまで上げることができました。
私は前職でSEに必要不可欠な、要望を汲み取るスキルが培われたと感じています。今後はより将来性の高い分野でスキルを磨きたいと感じ、AI開発をメインを行う貴社の求人に応募させていただきました。
こちらは良い例です。前職でどのような開発経験を得たか具体的に書かれていますし、そこでどんなスキルを得たかも書かれているため、自己PRができています。また、仕事での成果は「リピート案件率90%」のように数値を混じえて書くと、第三者にも凄さが伝わりやすくなりますよね。
また、「なぜこの会社なのか」という疑問にも答えることが肝心です。前職に対する不満を書くのではなく「もっと〇〇分野の開発に参入したかった」のように意欲が伝わる書き方をしましょう。
NG例
私は3年間システム開発でSEを担当していました。SEの仕事を通じてプログラミングスキルや要件定義、設計書作成のスキルを一通り身につけました。今後はより高難易度な仕事にも挑戦したいと思い、貴社の求人に応募させて頂きました。また、前職は残業が多かったのも転職理由の1つです。
こちらは悪い例です。SEの仕事で培ったスキルが書かれておらず、その人の実力がわからないため、雇うべきかどうか判断できません。自分のスキルはできるだけ具体的に書きましょう。
また、「残業が多い」など前職に対する愚痴を書くのは辞めましょう。転職理由はなるべくポジティブなものにすることが肝心です。
未経験者の場合
続いて、未経験者の場合の志望動機の書き方を解説します。未経験の場合、SEの仕事に対する熱意や意欲をアピールする方向でまとめると良いでしょう。
OK例
ここに文私は3年間メーカー会社で営業として働いてきました。営業の仕事では新規顧客開拓を担当し、飛び込み営業などを行ってきました。始めは飛び込み営業を行っても門前払いされることが多かったのです。しかし私は諦めず、相手の興味があることから上手く商品の話題に繋げる技術や好感の持たれるセールストークの方法などを学んだところ、飛び込み営業に成功し顧客がパンフレットを受け取ってもらえることも増えました。
営業の仕事で私は、顧客に好感を持たれる話し方、そして何より忍耐力を身につけました。しかし私は元々はものづくりが好きで、自分のアイデアを形にする仕事にあこがれていました。また、システム開発にも興味があり、自分でHTML・CSSを使いWebサイト作成を行っておりました。そこで、貴社でSEとして働き、システム開発に携わりたいと考えています。
前職で培った話術や忍耐力は、顧客とヒアリングを行い仕様を検討するSEの仕事でも活かせると思います。現在は基本情報技術者試験合格に向けて勉強中です。一刻も早く戦力になれるよう頑張りたいと思っております。
こちらは良い例です。前職の営業の仕事で培ったスキルが、どのようにSEの仕事で活かせるか具体的に書かれています。たとえ未経験であっても、その人がSEとして活躍している姿を想像しやすいですよね。
また、SEに必要なスキルを勉強中であることを強調することも大切です。例のように「資格取得を目指している」でも良いですし、「プログラミングスクールに通っている」「Progateで独学している」でも良いでしょう。入社後にいち早く即戦力として働きたいことをアピールします。
NG例
私は3年間メーカー会社で営業として働いてきました。営業の仕事を通じてコミュニケーション能力などを身につけました。システム開発にも興味があったので、貴社の求人に応募させていただきました。
SEの仕事は未経験ですが、貴社は研修に力を入れている企業であるとお聞きしていたのも志望理由です。
こちらの例では前職の経験が具体的に書かれていないため、自己PRになっていません。また、今何を勉強中かも記載がないため、勉強意欲が伝わってこなく、SEに向いていないと思われてしまいます。
また、「なぜこの会社なのか」も明確化されておらず、志望動機として弱いです。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- SEはシステム開発の設計を行う仕事
- 志望動機では必要な専門知識・スキルを持っていることを伝える
- IT関連の専門用語は使わず誰にでもわかる内容を意識すること
志望動機は「自己PR」の場と考えましょう。自分が持っているスキルを提示した後に「このスキルを御社で活かしたい」という方向性でまとめると、採用担当者を惹き付ける志望動機になりやすいです。
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