30代まで同じ仕事をつづけたものの、今の仕事は自分に向いていないと感じる方もいるのではないでしょうか。「30代は求められる基準が高い」「40代を過ぎて専門性がないと厳しい」という世間の声もあり、今後どうすべきか迷いもするでしょう。本記事では、30代で仕事向いてないと感じる理由、30代で転職は可能か、転職を成功させるコツについて解説します。
30代で仕事向いてないと感じる理由
30代で仕事が向いていないと感じる理由にはさまざまなものがあるでしょう。その中でも多いのは次の5つなのではないでしょうか。
- ①管理職の仕事ができない
- ②20代と同じような仕事をしている
- ③後輩に追い抜かれている
- ④年収がほとんど上がらない
- ⑤管理業務が忙しくて自分の仕事に集中できない
①管理職の仕事ができない
30代になると管理職に抜擢される方も多いかと思います。管理職の仕事ができず、仕事が向かないと感じる人は多いですね。
管理職の仕事は今までの仕事とは違う能力が要求されます。スケジュール管理や部下と上司の仲介、部下への指示出し、叱咤激励、トラブル時の解決、など多岐に渡る仕事をこなさなくてはいけません。
そのため、管理職になると途端に上手くいかない人も多いです。ただ、管理職に向かなくてもスペシャリスト・エキスパートを目指す道もあるため、そこまで落ち込むこともないですよ。
②20代と同じような仕事をしている
30代になっても管理職にならない人もいます。また、それどころか入社した頃とほとんど業務内容が変わらない人もいるでしょう。こういった方はそろそろ危機感を持った方が良いかもしれません。
たとえば、プログラマーとして入社した方はそろそろシステムエンジニアやプロジェクトリーダーにキャリアアップして良い頃です。要件定義やプロジェクト管理を任されるのが一般的でしょう。
別に20代と同じ業務内容でも構わない、という方もいるかもしれません。しかし30代後半から現場で作業するのが体力的に厳しくなる方もいます。また、管理職に就かないとなかなか給料が上がりにくいです。
こういった理由で、20代と同じような仕事をしている方は気をつけた方が良いでしょう。
③後輩に追い抜かれている
30代になると後輩に追い抜かれてしまった人もいますよね。後輩が先に管理職やマネジメント業務に就いてしまうパターンです。後輩に抜かれるとショックを受けてしまう方も多いでしょう。
基本的には他人と比べる必要はありません。あなたが仕事ができないのではなく、後輩が優秀である可能性もあるからです。ただ、他の方よりもあまりにも成長が遅い場合は、転職を検討することも必要になってくるでしょう。
④年収がほとんど上がらない
30代になっても年収がほとんど上がらないという方もいるでしょう。他の人は年収やボーナスが上がっているにも関わらず自分だけ上がらないと、不安を感じてしまいますよね。
30代になるとそろそろ結婚も考える年齢です。年収面も考慮したうえでキャリアを決める必要があります。
仕事に精を出しているにも関わらず年収が上がらない場合、その仕事が向いていないと判断し、転職するのも選択肢の1つです。ただ、その場合自分に向いている仕事が何か、改めて深く考える必要があるでしょう。
⑤管理業務が忙しくて自分の仕事に集中できない
管理職の業務自体は上手くいくが、管理業務が忙しくて自分の仕事に集中できない、という方もいますよね。部下の教育や仕事の管理が忙しすぎて、やりたい仕事ができなくなることもあります。
やりたい仕事ができているか、というのは転職するうえでもっとも重視するべき所です。管理業務より他にやりたい仕事がある場合、転職するのも選択肢の1つでしょう。
さきほども解説しましたが、管理職には向き不向きがあります。向いていない・やりたくないなら他の道を探すのも手です。
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30代で転職は可能か?
「30代では転職が厳しくなる」という意見はよく聞きますよね。しかし、本当に30代は転職ができなくなるのでしょうか。実際のところ30代で転職は可能なのかについて解説します。
20代に比べると少し厳しくなりがち
30代での転職は20代に比べると少し厳しくはなりがちです。20代に比べると書類選考で落とされたり、書類選考は通過できても面接で厳しい目で見られたりすることは多くあります。
30代の転職が厳しい理由は、1から仕事を覚えるのが難しいと考えられてしまうからです。特に30代後半になると管理職に就く人も増えてくるはず。30代後半から仕事を始める場合、1人前になる頃にはもう40代になってしまいます。
スタート時期が遅いというのは、どういった仕事においても不利です。
また、30代で転職する場合、年下に仕事を教わる機会が増えるでしょう。年下に仕事を教わるのは精神的に辛く、教わることを嫌がる人もいます。20代の方が仕事の指示を素直に聞いてくれると見做されやすいのです。
こういった理由で、30代だと転職が少し厳しくなってしまいます。
部署異動や転勤も検討する
30代では転職は厳しいため、転職はせず部署異動や転勤で今抱えている問題が解決しないか、まず考えてみることをおすすめします。異動・転勤で解決するなら、それに越したことはありませんね。
たとえば「年収が上がらない」場合、異動して上司が変われば評価基準も変わり、年収を上げてくれるかもしれません。また、「やりたい仕事ができない」場合も、部署異動すれば仕事内容を全く違うものに変更できる可能性があります。
異動・転勤の場合、1からのスタートではありません。仕事内容がたとえガラリと変わっても、今まで積み上げた業界知識や人間関係は活かすことができるからです。
40代になるとさらに転職が厳しくなる
今抱えている問題が異動・転勤で解決できない場合、なるべく早めに転職を行うことをおすすめします。というのも40代になるとさらに転職が厳しくなっていくためです。
40代では未経験業界・業種に転職する人がかなり少なくなります。40代向けの求人は管理職・マネジメント職が中心になっていくため、仕事を変えたいと思ってもできない場合が多いでしょう。
現在の仕事を「楽しくない」「やりがいがない」と感じている場合、30代の内に転職を済ませるのが良いです。
30代で転職を成功させるコツ
30代で転職を成功させる具体的なコツを4つ紹介します。
- ①まずは自己分析を徹底的に行う
- ②転職エージェントの力を借りる
- ③ある程度年収が下がってしまうのは覚悟する
- ④家族に相談する
これらのコツを意識することで、30代からの転職でも望む会社に転職しやすくなります。1つ1つのコツについてくわしく解説しましょう。
①まずは自己分析を徹底的に行う
まずは自己分析を徹底的に行いましょう。過去の転職活動でやったという方も改めて行うことが大切です。自己分析を行い、自分が本当にやりたいことや将来のプランを明確化させましょう。
自己分析を行うコツは「なぜ?」と深堀して考えていくことです。たとえば「サーバ・ネットワーク関係の仕事をやりたくない」⇒「プログラミングの方が好き」⇒「AI開発など最先端技術に興味がある」といった具合です。
また、自己分析ツールを使うのもおすすめです。質問に答えていくだけで自分の性格を知ることができ、転職活動に役立てることが可能です。
おすすめの自己分析ツールには「リクナビNEXT適職診断」「CAREER INDEX」などがあります。スキマ時間で行えるので一度使ってみましょう。
②転職エージェントの力を借りる
おすすめなのが転職エージェントの力を借りることです。転職エージェントに登録すると、担当者が自分に合った求人を紹介してくれます。自分の特性やスキルを踏まえたうえで紹介してくれるため、ミスマッチを防ぐことが可能です。
また、転職エージェントでは履歴書添削や面接練習もしてもらえますよ。これらのサービスを受けることで選考通過率を上げることができるでしょう。
30代からの転職が厳しいのは事実なので、転職エージェントの力は借りた方が良いですね。
転職エージェントにはさまざまな種類がありますが、管理職向けのものとしては「ビズリーチ」「リクルートダイレクトスカウト」などがあります。また、一般職向けのものなら「マイナビエージェント」「doda」などがおすすめです。
③ある程度年収が下がってしまうのは覚悟する
特に現在管理職に就いている場合、転職によって年収が下がってしまうのはやむを得ないです。もちろん年収面も大事ですが、ある程度のところで折り合いをつけましょう。
また、仕事内容が自分に合うかも大切です。年収が下がってもやりがいを感じる仕事を選択したいところです。
④家族に相談する
30代で今まで勤めた会社を辞めるのは大きな決断といえます。転職前には家族に相談することが大切です。
家族に相談したうえで転職活動した方が安心感があります。結果転職成功率も上がるでしょう。
また、家族やパートナーと自分のキャリアについても話し合った方が良いです。今後自分がどうしたいのか、どこを目指していくのか、誰かに話すことで新たにみえてくるものもありますよ。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 30代は20代に比べると転職は厳しくなりがち
- 40代に比べればまだ転職はしやすいため、早めに転職すべきか方針を決めること
- 30代で転職を成功させるコツは、自己分析を行う/転職エージェントの力を借りる/ある程度年収が下がってしまうのは覚悟する/家族に相談する
30代での転職は確かに厳しいです。しかし、やりたくない仕事を嫌々つづけるよりも、ある程度年収が下がってでも転職した方が今後の人生にとって良い可能性があります。まずは自己分析を徹底的に行ってくださいね。そのうえで転職エージェントや家族とも相談しつつ、将来どのようなキャリアを歩むべきか決めていきましょう。
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