自己PRは、転職活動に必要な履歴書や職務経歴書への記載や、面接でも聞かれる重要な項目のひとつです。ただ、100字にまとめようとすると何をどのように書いたらよいのか分からないという悩みを抱えている方も多いようです。自己PRを100字で簡潔にまとめる方法や注意するポイントについて解説します。

自己PRを100字以内に収めるのは意外に難しい？

自己PRでは、簡潔ながらも伝えたいことが理解されるような文章を書く必要があります。一見、自己PR100字は多いように感じられますが、書き始めると実は非常に少ない文字数です。そのため、伝えたいことが多すぎてもたとえ1つであっても、100字以内に収めることは簡単ではありません。伝えたいことをいかに明確にし、アピールできるかが重要になります。

自己PRが上手く書けないのは、スキルが不足しているからではなく、単に準備が不足している可能性が高いのです。まず、これからご紹介する3つの準備から始めましょう。

【転職を検討の方へ】あなただけの「転職エージェント」を探して内定を！

転職に関する悩みは尽きることがありません。加えて自分だけの力で、希望する企業の内定を得るのは難しい時代です。

「みんなのエージェント」なら、まずは専属コンシェルジュがお悩みを伺わせていただき、無料で転職相談を承ります。また、あなたにピッタリの転職エージェントをご紹介。

まずはお気軽にご相談ください。

自己PRの作成は準備が最重要

自己PRの作成には、さまざまな準備が必要です。いきなり書き始めても、100文字に収めることも難しく、具体的な材料も揃っていません。自己PRは、自身の経験やスキルといった「強み」を具体的なエピソードに沿って書く必要があります。この強みを見つけ出す作業が最も重要になります。以下に示す、3つのステップで進めていきましょう。

Step1. 応募先企業の募集要項を確認する

応募先企業が求めている人材を確認するためにすべきことは、募集要項を確認することです。職種、業務内容とともに必須とされるスキルや最低限備えていてほしいスキルなどが書かれています。

また、募集背景にも注目すると、採用の方向性や企業ビジョンから必要とする人材を読み取ることができます。企業のホームページやパンフレットでも募集要項を確認できるので、企業の特徴や重視していることの理解が深まるでしょう。

Step2. 自身の経験やスキルをすべて洗い出す

これまで自身が経験した業務を振り返り、経験やスキルをすべて洗い出しましょう。具体的な業務内容や立場、それぞれに要した年数までを時系列に沿って書き出すことで、自身の強みや根拠となるエピソードを集めることができます。

可能であれば、数字で表現できる実績も書き加えておきます。それぞれの経歴において、どのような経験を積み重ね、何を成し得ることができたのかを深掘りしていくことが重要です。

Step3. 応募先企業にアピールすべき自身の経験やスキルを選ぶ

Step1で確認した応募先企業が求める人材とStep2で洗い出した経験やスキルとの共通点を探していきます。100字の自己PRでは、1つのエピソードを反映させることが原則です。

共通点の中から最も優先してアピールしたいことを厳選し、アピールポイントをどのように活かしてどのような結果につながったかという過程を詳しくまとめておきます。さらに、応募先企業に対してどのように貢献できるのかを検討し付け加えましょう。

自己PRを100字にまとめるポイント

応募先企業にアピールすべき自身の経験やスキルが把握できたら、自己PRに落とし込んでいきます。ただし、実際に書き始めるまえに100字にまとめるためのポイントを確認しましょう。

100字でまとめるポイントは、主に以下の5つです。

・伝えたいことを1つに絞る

・冒頭で結論を述べる

・具体的なエピソードを盛り込む

・入社後に活かせることを入れる

・簡潔な言い回しにする

5つのポイントを押さえれば、簡潔にまとめることもそれほど難しいことではありません。ここでは、それぞれのポイントについて分かりやすく解説します。

伝えたいことを1つに絞る

自己PRでは、伝えたいことを1つに絞りましょう。より多くの強みを深くまで伝えるには、さまざまな情報をを盛り込む必要があります。ただし、それができるのは文字数に制限のない場合です。100字と指定されている限り、その範囲内に収めなければいけません。

100字の自己PRで求められるのは、いかに簡潔にアピールできるかです。不要なものを省き、伝えるべき内容を印象づけましょう。

冒頭で結論を述べる

簡潔にまとめるためには、冒頭で結論、つまり伝えたいことを述べます。結論が先にあることで、アピールしたいことが素早く伝えられるという効果があるためです。履歴書や職務経歴書への記載や、面接でも同様に冒頭で結論を述べます。

起承転結のように結論を最後にしてしまうと、アピールの方向性がずれてしまうことが多く、相手に伝わりにくい文章になりがちです。指定文字数が100字の場合は、結論を後回しにすると収まりきらなくなってしまう可能性も高いため、重要なものほど冒頭で伝えることが大切です。

具体的なエピソードを盛り込む

伝えたいことを冒頭で提示したら、次に具体的なエピソードを盛り込んで、結論に対する根拠を述べましょう。自己PRでは、強みや実績だけを並べても説得力がありません。根拠となるエピソードが必要です。

さらに、どのような考えから行動したのかといった動機も自己PRでは重視されます。ただ、肉付けが多くなるとどうしても100字を超えてしまうため、具体的なエピソードも端的にまとめておきましょう。

入社後に活かせる内容を入れる

自己PRの最後は、入社後に自身の経験やスキルがどういった業務に活かせるのかを落とし込みましょう。最後に入社意欲や貢献を伝えることは高評価につながります。

企業は、自己PRを通して、入社後に活躍する可能性をみています。単なるイメージではなく、どのような業務を成し遂げたいのか、企業のメリットとなる人材である点をアピールすることが大切です。そのため、きっぱりと言い切る形で強くアピールしましょう。

簡潔な言い回しにする

自己PRを100文字で収めるためには、常に簡潔な言い回しを意識する必要があります。簡潔な言い回しには、ちょっとしたテクニックが必要です。まず、接続詞を多用しないことです。「しかし」「そして」と文章をつなぐ言葉は、自己PR文のように簡潔にまとめる文章には向いていません。履歴書や職務経歴書でも接続詞を最小限に抑えることで、目で見て分かりやすい文章になります。

次に、1つの文章を短くすることです。自己PRでは、細部まで詳しく説明する必要はありません。文章が長くなるほど、要点がぼやけてしまうためです。文字数に制限がある以上、内容が薄くなるのは企業も承知しているところですから、指定文字数に収める努力をすることが大切です。

自己PR100字の作り方

すでにご紹介した、自己PRを100字にまとめるポイントを踏まえて、自己PR100字を作成しましょう。下準備ができていますから、文章として仕上げていく段階です。自己PR100字の作り方は、以下の3つのステップで進めていきます。

・Step1.文字数にこだわらずに書いてみる

・Step2.必要のない部分を削っていく

・Step3.文字数が超過していないか確認する

ここでは、3つのステップについて解説します。

Step1. 文字数にこだわらず書いてみる

自己PRの準備でまとめた「応募先企業にアピールすべき自身の経験やスキル」を文字数にこだわらず書いてみましょう。この段階では、100文字以内に収める必要はありません。意識することは、伝えたいことを1つに絞り、冒頭で結論を述べ、具体的なエピソードを盛り込んで、最後に入社後に活かせることを入れる、この4点です。

また、いったん箇条書きにしてから、全体をつなげていく方法もおすすめです。箇条書きであれば手直しがしやすく、簡潔にまとめるのに効果的です。

Step2.必要のない部分を削っていく

次は、書いた文章から必要のない部分を削っていく段階です。この段階では、小さなミスや改善の余地が残っています。単語を別の表現に置き換えたり、だらだらしている箇所を短い文章に分けたりして、ブラッシュアップしていきましょう。

特に、エピソード部分は誰が何をしたのか、誰がどのように考えているのかを明確にする必要があります。簡潔にするあまり、主語と述語がリンクしていないこともよくあります。必要のない部分を削りながら、正しい意味に伝わっているか確認することも大切です。

Step3.文字数が超過していないか確認する

最終段階では、文字数が超過していないか確認します。指定文字数は、1文字でも超えないことが当然のルールです。ルールを守れないという印象は、マイナス評価でもあります。文字数は正確に確認しましょう。

修正が必要な場合は、以下の手順で行います。

・文章の間に打つ読点が適切な位置にあるか、多すぎれば削除

・間延びしている箇所は、無くても意味の通じる言葉を削除

・意味が変わらない短い言葉に変更

・具体的な説明のうち例えや比喩表現があれば削除

でき上った文章を声に出して、何度も読み直すことをおすすめします。

自己PRに使うアピールポイントが見つからないときは？

未経験の業界や業種への転職や社会人経験が浅い方の場合、アピールすべき経験やスキルを書けないと感じるかもしれません。言葉に表現できないだけで、必ずアピールポイントはあるはずです。視点を変えて、これまでの業務で積極的に取り組んできたこと、どのように目標を達成してきたかといったことの中に、応募先企業の求める人材に共通する点を見出すことができるでしょう。

最後に

自己PRを100字で簡潔にまとめる方法や注意するポイントについて解説しました。募集要項を読み込んで、自身の経験やスキルを洗い出し、企業の求める人材との共通点を探しだすことから始めます。この準備が自己PRを100字にまとめるベースになる重要な作業です。実際の作成は何度も繰り返すうちにコツがつかめてきます。作成の準備やまとめるポイントを参考に作成してみてください。

この記事のポイント

・自分の強みは3つのステップでみつけだすことができる。「①応募先企業の募集要項を確認し、②自身の経験やスキルの洗い出し、③応募先企業にアピールすべき経験やスキルを選ぶ」

・自己PRを100字にまとめる5つのポイントは、①伝えたいことを1つに絞る②冒頭で結論を述べる③具体的なエピソードを盛り込む④入社後に活かせることを入れる➄簡潔な言い回しにする。

・自己PR100字の作り方は、まず文字数にこだわらず書いてみることが大切で、必要な部分を削って文字数を調整していく。

無料！エージェントを直接指名して転職を成功させよう

転職を成功させるための秘訣をご存知ですか？
それは、一流の転職エージェントを選ぶことです。みんなのエージェントには多くの転職者から評判のエージェントが勢揃い。
無料で、自分にあったエージェントの提案を受けることができます。評価や口コミを参考にしながら気になるエージェントを探し、まずは気軽に話を聞いてみましょう。

 

 

詳細をチェック