未経験からITエンジニアに転職するのは無理と諦めている方も多いのではないでしょうか。しかし、IT業界は人手不足の傾向があり、未経験からでも視野に入れられる業界の1つですよ。本記事では未経験からITエンジニアに転職するポイント、スキルの身につけ方、注意点について解説していきます。
目次
未経験からITエンジニアに転職することは可能?
未経験からITエンジニアに転職することは可能です。なぜならIT業界は他の業界と比べても人手不足の傾向があり、未経験者でも積極採用する企業が多いからです。
2021年7月の求人倍率も、IT業界は6.82倍とかなり高くなっています。新型コロナウイルスの影響もあり、人材募集を中断する企業も多いなか、この倍率は圧倒的と言えるでしょう。
参考:
【転職求人倍率】求人倍率は+0.03ptの2.18倍。求人数は微増し、転職希望者数は微減したことで、求人倍率は上昇。 |転職ならdoda(デューダ)
ただし、ITエンジニアへの転職を目指すなら、入社前にある程度のスキルを身につけておくことが重要です。スキルなしでも入社できる企業はあることはあります。しかし、条件の良い企業を目指すなら、スキルを身につけてから転職するのが良いでしょう。
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未経験からITエンジニアに転職するポイント
未経験からITエンジニアに転職するポイントを解説します。ポイントは次の6つです。
- ①どの業界・職種に転職するか検討する
- ②プログラミングの基礎を学ぶ
- ③ITインフラの基礎を学ぶ
- ④ポートフォリオを作成する
- ⑤業界に関する知識を得る
- ⑥IT業界に特化したエージェントを活用する
1つ1つの転職するポイントについて詳しく解説していきます。
①どの業界・職種に転職するか検討する
まずはどの業界・職種への転職を目指すか検討する必要があります。
一口にIT業界といっても、SIerやWeb、ソフトウェア、ハードウェアなどさまざまな種類があり、それぞれで求められるスキルも異なります。そのため、まずどの業界・職種を目指すか決めないと、学ぶべきスキルも分かりませんね。
各業界・職種について本で調べたり働いている人のSNSを見てみたりして、興味のある業界・職種を探していきましょう。
②プログラミングの基礎を学ぶ
エンジニア職のなかでもプログラマーを選択する場合、プログラミング言語のスキルが必要です。プログラマーはプログラミング言語を使って、Webアプリやシステムなどを開発します。
プログラミング言語は難しいと思われがちですが、PythonやPHPなど初心者でも習得しやすい言語もあるので、それらから優先して習得するのが良いでしょう。
最近ではProgateなどオンラインで学習できるサイトが増えています。学習サイトは初心者向けに分かりやすく教材がまとめられているのでおすすめですよ。
③ITインフラの基礎を学ぶ
インフラエンジニアを目指す方は特にITインフラの基礎を学ぶ必要があります。インフラエンジニアはネットワークやサーバの運用・保守を行えるスキルが必要です。
最近のIT企業は自社でサーバーを管理することが減り、代わりにAWSやGCPといったクラウドサービスを使ってシステムを運用することが増えました。そのため、インフラエンジニアはクラウドサービスを扱えるスキルが今後は求められてきます。
クラウドサービスのスキルは、ドットインストールなどの学習サイトで勉強できます。
④ポートフォリオを作成する
ある程度プログラミングスキルを習得したら、自分でWebアプリやシステムを作成してみましょう。開発したWebアプリなどのリンクはポートフォリオに掲載します。
ポートフォリオがあることで、未経験でも一定の技術力かあることを証明できます。未経験からITエンジニアに転職するなら、ポートフォリオがあった方が有利になりますよ。
⑤業界に関する知識を得る
ITスキルを身につけるのと平行してIT業界のことも調べておくようにしましょう。
たとえば、今後求められるスキルや各企業の将来性などに関する知識を得ることが大切です。業界に関する知識を得ることで、自分がどの企業に転職すべきなのかもおのずと見えてきます。
IT業界に関することは本で勉強するだけでなく、IT系のニュースサイトを読んだりセミナーに参加したりすることで最新動向をおさえておくことが大切です。
⑥IT業界に特化したエージェントを活用する
ITエンジニアを目指す場合はIT業界に特化したエージェントを使うのがおすすめです。
エージェントには総合型と特化型がありますが、未経験業界への転職を目指すなら特化型の方が良いです。
なぜなら、IT業界に転職するためのノウハウをより深く教えてくれるためです。たとえばIT業界の面接でよく聞かれる質問などを担当者から聞くことができます。
エンジニアに転職するためのスキルを身につける方法
続いて、ITエンジニアに転職するためのスキルを身につける方法について解説します。未経験者が1からプログラミングやITインフラの知識をつける場合、次の3つの方法を取るのが良いでしょう。
- ①資格獲得を目指す
- ②学習サイトを活用する
- ③プログラミングスクールに通う
1つ1つの方法について詳しく解説していきます。
①資格獲得を目指す
1つ目は資格獲得を目指す方法です。
IT系の資格のなかでもITパスポートや基本情報技術者試験などは、未経験でも比較的獲得しやすいうえに幅広い企業の選考で評価されます。そのため、優先して取得すると良いです。
資格を獲得することで、エンジニアに必要なスキルを偏りなく習得することができます。独学の場合、自分の興味ある範囲ばかり勉強してつい知識が偏ってしまうことが多いため、資格という明確な目標を見据えて勉強するのはおすすめの方法なのです。
②学習サイトを活用する
2つ目は学習サイトを活用する方法です。
上記でも挙げたProgateやドットインストールなどの学習サイトは、教材数も多いうえに内容もわかりやすいためおすすめです。
学習サイトは通勤時間などでもスマホを開けば手軽に勉強できるのがメリットです。勉強するハードルが低いため、途中で勉強を挫折する可能性が低いと言えますね。
ただし、学習サイトで習得できるのはあくまで基礎のみなので、学習サイトの教材を終えたら参考書を購入して知識をさらに深めていくことが大事ですよ。
③プログラミングスクールに通う
3つ目はプログラミングスクールに通う方法です。
プログラミングスクールでは講師の方がプログラミングやITインフラの基礎を教えてくれます。分からない箇所はいつでも質問できるため、途中で挫折することなく着実に勉強していきます。
また、プログラミングスクールでは転職サポートも行っており、求人紹介や面接練習まで行ってくれます。
ただし、プログラミングスクールは受講料が高いため、転職サポートのみを目当てに受講するのはおすすめできません。転職サポートを受けたいなら転職エージェントを活用した方が良いですね。
エンジニアに未経験から転職する際の注意点
最後に、ITエンジニアに未経験から転職する際の注意点について解説します。最低でも次の3つには注意し、転職後に後悔することのないようにしましょう。
- ①未経験者歓迎求人は客先常駐が多い
- ②転職後も継続してスキルアップする必要がある
- ③労働環境が良くない企業に転職しないよう気をつける
1つ1つの注意点について詳しく解説していきます。
①未経験者歓迎求人は客先常駐が多い
IT業界には未経験者歓迎求人も多くありますが、そのなかには客先常駐案件もあります。
客先常駐とはいわゆるSESと呼ばれるもので、顧客の会社に出向いて開発を行う形態のことです。SESは企業への帰属意識が芽生えにくい、労働時間が長いことが多い、などの理由で敬遠されることも多くあります。
客先常駐に転職すべきかはよく考える必要があるでしょう。
②転職後も継続してスキルアップする必要がある
無事ITエンジニアに転職できてからも、継続してスキルアップする必要があります。
というのも、仕事で使うITスキルは時代によって変化するため、勉強をしてないと時代についていけず仕事ができなくなってしまうこともあるのです。給料を上げていくには、最新スキルをキャッチアップして勉強していかなくてはいけません。
③労働環境が良くない企業に転職しないよう気をつける
IT業界はイメージほどブラック企業が多くはありませんが、なかには労働環境が良くない企業もあります。
そのような企業に転職しないよう、会社の残業時間や人間関係、社風などは、事前に調べておくことが大切です。
転職エージェントに相談すれば、求人票には書かれていない企業の裏事情までリサーチしてくれるので、やはりエージェントを活用するのが良いでしょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 未経験からITエンジニアに転職するポイント:どの業界・職種に転職するか検討する/プログラミングの基礎を学ぶ/ITインフラの基礎を学ぶ/ポートフォリオを作成する/業界に関する知識を得る/IT業界に特化したエージェントを活用する
- エンジニアに転職するためのスキルを身につける方法:資格獲得を目指す/学習サイトを活用する/プログラミングスクールに通う
- エンジニアに未経験から転職する際の注意点:未経験者歓迎求人は客先常駐が多い/転職後も継続してスキルアップする必要がある/労働環境が良くない企業に転職しないよう気をつける
ITエンジニアは未経験でも比較的転職しやすい職種ですが、転職前にある程度のスキルはあった方が良いです。まずは学習サイトなどでプログラミングスキルを高めるのが良いでしょう。
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