シニアの転職を成功させるためには?若手に負けない転職方法を解説

転職市場におけるシニアの定義

 

最初に、転職市場において「シニア」と呼ばれる層が、実際はどの年齢層なのか気になる方もいるかと思います。「東京しごとセンター」の求人案内では、転職の年齢層を下記のように定義しています。ここから、転職市場における「シニア」世代は55歳以上が該当するとわかります。

 

  • ヤング世代:29歳以下
  • ミドル世代:30~54歳
  • シニア世代:55歳以上

 

60歳以上を「シニア」世代と考える求人媒体もあり、世間一般的にそういった風潮はあります。しかし、転職市場にフォーカスすると「55歳以上がシニア世代」と定義づけされることが多いと覚えておきましょう。

 

シニアの求人数は増加傾向

転職を考えた際に、シニア世代である自分に需要があるのか不安になる方もいるかもしれません。人材サービス大手のエン・ジャパンが実施する、転職コンサルタントを対象にした「ミドルシニアの求人動向」調査によると、「50代以上を対象とした求人は増えていると感じますか?」という問いに、79%が「増えている」と回答しています。

 

その中でも、特に中小企業やベンチャー企業などを中心として、シニア世代の求人数は年々増加しています。このように、一般的に厳しいと考えられているシニア世代の転職ですが、実際の市場は好転していると考えられます。

 

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シニアの転職が難しいとされる理由

 

ここまで、近年ではシニア世代の求人数が増加していることを紹介してきました。しかし、ヤング世代・ミドル世代に比べると、転職が難しいとされるのも事実です。

次に、シニア世代の転職が難しいといわれる、主な理由を4つ説明していきます。

 

  • 働ける期間が若手より短い
  • 即戦力として期待されにくい
  • 周りが気を遣ってしまう
  • シニア採用の前例が少ない

 

1.働ける期間が若手より短い

ひとつ目は、ヤング世代、ミドル世代よりも働ける期間が短いことです。人生100年時代の中で、まだまだ現役といいつつも、やはり若い世代に比べると働ける年数が限られます。そのため、30代と同等のスキルの50代であれば、30代が採用されるケースのほうが多いでしょう。教育期間なども考慮すると、より長く自社で働ける人材が欲しいと考える会社は少なくありません。

 

2.即戦力として期待されにくい

ふたつ目は、ITなど世間の需要が上がっている最先端技術を用いた業界などでは、即戦力として期待されにくい点が理由として挙げられます。もちろん前職の経験を活かせる業界であれば、即戦力として企業とのギャップも少なくて済みます。しかし、技術やトレンドなど移り変わりの激しい業界では、どうしてもヤング世代に比べて即戦力のイメージが付きにくいものです。

 

3.周りが気を遣ってしまう

3つ目は、シニア世代の築いた知識や経験に、周りが気を遣ってしまうことです。経験豊富な年上の上司や同僚であれば、周りから頼りにされると思うかもしれません。しかし、実際にはちょっとしたマネジメント経験や過去の実績なども自慢と捉えられ、「プライドが高い」と思われる可能性があります。このような場合に、一歩間違えると周りとうまくいかず、業務上で十分な指導を受けられない可能性もあります。これらを回避するために心機一転して、新しい職場では謙虚な姿勢で取り組むようにしましょう。

 

4.シニア採用の前例が少ない

4つ目は、シニア採用の前例が少ないことです。企業側としても、人事制度改革や人事管理方法の検討といった、シニア世代を雇うための体制が整っていないなどの課題もあります。体力やコミュニケーション面の不安など、シニア世代に対する固定観念が強い企業もあるでしょう。一方で、早くから積極的にシニア世代の採用を行っている企業も多くありますので、自信を持って挑むようにしてください。

 

シニアの需要が高い業種・職種

前章では、シニア世代の転職のネガティブな部分を説明しましたが、シニア世代を求めている業種や職種もあります。シニア世代の需要が高い業種・職種は下記5つです。

 

  • 販売・接客業
  • 介護業
  • 警備
  • 軽作業
  • 事務職

 

では、シニア世代を積極的に採用している業種・職種について、詳しく見ていきましょう。

 

販売・接客業

コンビニやスーパーでの販売・接客業は、若年層の離職と大手コンビニのシニアスタッフ採用活発化が相まって、積極的にシニア世代の採用が行われています。

 

介護業

介護業には人手不足に悩まされている施設が多く、即戦力が求められています。シニア世代は介護経験がある人の割合が高く、要介護者との年齢差が若い人と比べて少ないため、コミュニケーションが取りやすいといった面で採用される傾向にあるのです。

 

警備

警備は立ち仕事が主となるため体力を必要としますが、コツを覚えれば未経験でも即戦力となり得るため、採用されやすい職種です。また、他業種よりも高収入の仕事が多いため、シニア世代から人気です。

 

軽作業

倉庫や物流での軽作業は、シフトや勤務時間の自由もある程度きくため、時間に余裕のあるシニア世代のニーズが比較的高い仕事です。業務内容としては単純な作業が多いため、未経験でも採用されやすいと言われています。

 

事務職

事務職では過去の経験やスキルを重視して採用されることが多いものです。ヤング世代に比べると社会人経験も豊富で、基礎的な事務職スキルが備わっている点を評価する企業も少なくありません。そのため、シニア世代の採用数も多い職種と言えます。

 

シニア世代が転職活動を行うときの注意点

 

次にシニア世代が転職活動を行うときの注意点について、見ていきましょう。具体的な注意点は、下記4点です。

 

  • 前職との比較をしない
  • 企業が求める人材を分析する
  • これまでのキャリアやスキルをアピールする
  • 視野を広げて求人を探す


前職との比較をしない

シニア世代の転職は、他の世代とは違って、年収を上げるキャリアアップがかなり難しくなります。条件面では、転職先の福利厚生等の待遇も含めて、前職よりも悪くなる可能性もあります。また、今までは実績と経験から頼りにされてきたかもしれませんが、新しい職場では一から学ぶ姿勢が必要となります。人間関係面、条件面どちらも前職と比較をしないように、気を付けましょう。

 

企業が求める人材を分析する

基本的にシニア世代に企業が求めているのは、ヤング世代に求められるやる気や理想よりも、即戦力であることです。未経験の職種であっても、経験者であっても、転職先の企業に自分の実績と経験が、どれくらい役に立つのか、分析が必要です。企業が求める人材を分析して、企業とのミスマッチが起きないようにしましょう。

 

これまでのキャリアやスキルをアピールする

シニア世代の最大の強みは、これまでのキャリアとスキルとなります。転職時、自分に何ができるのかを正確に企業にアピールできれば、採用担当者に好印象を与えられます。専門職のように特別な技術を持っていなかったとしても、培ったプレゼン力や事務スキルなど、自分の強みを最大限アピールしましょう。

 

視野を広げて求人を探す

シニア世代の転職では、前職と同じ業界や職種の求人にばかり目がいくかと思います。しかし、これまでの実績や経験、スキルは別の業界でも活かせる可能性があります。経験したことのない業界をみずから候補から外さず、自分を活かせる企業を視野を広げて探すことは大切です。登録すれば企業からのオファーが届くといった、新たな可能性を開く一歩になります。

 

シニアにおすすめしたい転職先の検索方法

 

シニア世代の転職を考えている方の中には、どうやって探せば良いか分からない方もいるでしょう。ここでは、そんな方に向けて、おすすめしたい転職先の探し方を3つ紹介します。

 

  • ハローワーク
  • シルバー人材センター
  • シニア向けの転職エージェント

 

では、それぞれの検索方法について見ていきましょう。

 

ハローワーク

定年後に転職を考えている場合、ハローワークで失業給付の手続きを行う人も多いと思います。失業給付の手続きを済ませて、そのまま窓口で定年後の仕事について相談することも可能です。

 

全国のハローワークには、シニア世代向けの就職相談窓口として「生涯現役支援窓口」が設置されています。求人情報はもちろん、転職活動方法のガイダンスや職場体験なども実施しています。

 

シルバー人材センター

シルバー人材センターは、定年退職者がこれまで培ってきた経験やスキルを活かして、地域貢献することを目的とした組織です。都道府県知事の認定を受けた公益社団法人が運営していて、安心かつシニア層に特化した仕事を見つけられます。ただし、働ける日数の制限や入会に年会費がかかるなど、いくつか注意点もあることを知っておきましょう。

 

シニア向けの転職エージェント

最後に、転職におけるプロのサポートを受けられる転職エージェントの利用です。若年層と同様に、シニア向けの転職エージェントも多々存在するため、ぜひ活用しましょう。転職エージェントでは、転職活動におけるサポートはもちろん、非公開求人も扱っているため、求人の幅を広げられます。自分のニーズや希望業界に合ったエージェントを利用することで、転職活動を有利に進められるでしょう。

 

最後に

近年では、シニア世代の求人が増加していて、積極的に採用している企業が増えています。しかし、現役時代と同等の扱いや待遇などを求めすぎると、転職のハードルも高くなるため、柔軟に考える必要があります。この記事を参考に、需要の高い業界や注意点などを押さえて、これからの転職活動を成功させましょう。

 

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