一口にWebディレクターといっても、営業系、企画系、運用系など様々な種類があります。種類に合わせた志望動機にしないと、選考通過は難しいのでその点を意識するのがコツです。本記事ではWebディレクターの志望動機を書くポイント、種類ごとの志望動機例、について解説します。
Webディレクターの志望動機を書くポイントとは
まず、Webディレクターの志望動機を書くポイントを3つ紹介します。
- ①前職の経験をどう活かす予定なのかも伝える
- ②その企業を選んだ理由を明確化させる
- ③今後どうしたいかについても伝える
これらのポイントを意識することはWebディレクターに限らず多くの職種について言えることです。1つ1つのポイントについて詳しく解説しましょう。
①前職の経験をどう活かす予定なのかも伝える
前職の経験をどう活かす予定か使えるのは志望動機の基本です。たとえば前職で営業職をやっていたなら、「営業で培ったコミュニケーション能力を活かし、プロジェクトをまとめあげたい」といった感じですね。
Webディレクターはマネジメント中心の仕事ですので、高いスキルを持った人材でないと採用されるのは難しいです。そのため前職の経験を効果的にアピールすることが大事でしょう。
②その企業を選んだ理由を明確化させる
「なぜWebディレクターなのか」だけでなく「なぜその企業なのか」を明確化させることが大事です。「他の企業でも良いんじゃない?」と突っ込まれてしまう志望動機はよくありませんね。
企業の事業内容の特徴やポイントを把握し、何に共感できるのか、どこに魅力を感じるのか伝えることで、「なぜその企業なのか」という問いに答えられる志望動機が作成できます。
③今後どうしたいかについても伝える
Webディレクターに転職後、どのようにキャリアアップする予定か伝えることも肝心ですね。5年後、10年後どのようなポジションにつき、どのような実績を残したいかなどを志望動機に盛り込みましょう。
現状だけでなく将来の予定も伝えることで、採用担当者がその人が実際に企業で働いている様子をイメージしやすくなり、採用してみたいと思えるようになります。
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Webディレクターの種類ごとの志望動機
続いて、Webディレクターの種類ごとの志望動機をみていきましょう。一口にWebディレクターといっても様々な種類があるので、種類ごとに分けて志望動機のOK例・NG例をそれぞれ紹介していきます。
- ①企画系
- ②デザイン系
- ③運用管理系
- ④営業系
昨今、Webディレクターという職種の重要性が高まっていますので、転職志望者は志望動機の書き方をマスターし内定獲得を目指してみてくださいね。
①企画系
企画系はターゲットや戦略を考えて企画書にまとめ、新規Webサイトを作成する仕事です。多くの人が想像するWebディレクターはこのタイプがもっとも近いのではないでしょうか?
企画系は人気が高い分志望動機もより精密にまとめる必要があります。
OK例
私は昔からWebサービスを作り人々を楽しませる仕事に興味をおりました。貴社のWebサービスは利便性の高さもさることながら、ユーザーを楽しませることに重点を置いており、私もそのようなサービスに関わりたいと思い応募させて頂きました。
また、貴社のWebサービスは文章の構成や細部のデザインまで丁寧に作り込まれており、クリエイターとしてのこだわりの高さにも魅力を感じております。
私は前職では企画系の部署に所属しており、新商品のアイデアを創出し、SNSではユーザーから「面白い!」と評価を頂いております。アイデアを創出してきた経験はWebディレクターとして転職してからも役立つと考えています。
企画系の場合Webサービスを通じて、顧客にどんな思いを伝え世の中にどのような影響を及ぼしたいか伝えることがまず肝心です。また「なぜこの会社なのか」という疑問にもしっかり答えている内容なことが大切でしょう。そこに加えて前職での経験や転職後のやりたいことなども書けば志望動機としてはばっちりです。
NG例
私はWebサービスを作る仕事に昔から携わりたいと思っており、今回応募させて頂いた次第です。Web業界の仕事の中でも、自分のアイデアを形にできるWebディレクターの仕事に興味を持ちました。
また、Web業界は現在伸びている市場でもあるのも貴社を志望した理由です。
NG例の方は「なぜこの会社なのか」という疑問に答えられていません。また、Webサイト制作に関する自分の考えや信念なども伝わってこず全体的にふわふわした志望動機となってしまっています。
②デザイン系
デザイン系はWeb制作を専門に行う企業でWebサイトデザインのディレクションを行う、いわばWebデザイナーのまとめ役です。Webデザインについて企画し、Webデザイナーへ作業内容など指示を出したり、プロジェクト全体を統治しスケジュール管理を行ったりします。
デザインセンスなどはもちろんのこと、リーダーシップなどが強く要求されるでしょう。
OK例
貴社は大手企業のWeb制作を中心に手がけており、世の中への貢献率が高いと感じています。これまでWebデザイナーとして様々なデザインを手掛けてきたため、Webデザインに関連する技術は持っており、幅広い案件に対応できると思っております。
今後はWebディレクターとしてディレクション業務を行い、1つのプロジェクトを取りまとめ、クライアントから高い評価されるWebサイトの制作に注力したいと考えています。
前職でも私はクライアントの要望を盛り込みつつ、それ以上のデザインを完成できるよう創意工夫してきました。貴社に所属してからも、クライアントの想像を上回るようなデザインを創出し、クライアントの課題解決に全力を注ぎたいと思っております。
Webデザインの経験があることをアピールし、転職後即戦力として活躍できることを示すことが重要です。また、デザインを通じて企業や世の中の課題をどのように解決したいかも盛り込み、独自性のある志望動機に仕上げましょう。
NG例
私は昔からWebデザインに興味があり今回貴社のWebディレクターに応募させて頂きました。
また、私はディレクション業務にも興味があります。Webディレクターとして優れたデザイン創出に貢献していきたいと思っております。
単に「デザインに興味があったから」という志望動機はNGです。デサインを通じて何をしたいのかまで明確に話すことを心がけてください。また、前職で何をやったかも書かれておらず、自己アピールとして不完全です。
③運用管理系
運用管理系は公開されたWebサイトを監視する仕事です。Webサイトのアクセス数やコンバージョン数、検索順位などを調査し、Webサイトの改善案を提案します。
Webディレクターの中でも観察力や論理的思考力が要求されます。一見地味な仕事内容ですが、Webサイトは完成させるだけでは意味がなく、その後成果を出せるよう改善していくことが必須であるため、とても大事なポジションと言えるでしょう。
OK例
私は趣味でブログを運営しており、アクセス解析を行った経験がございます。ブログのアクセス数およびコンバージョン数を上げるために何をすべきか考え実行してきた結果、最大月5万円の収益を発生させた経験があります。
貴社でWebディレクターとして働く際もブログのアクセス解析を行った経験は役立つと考えています。
Webサイト制作会社は数多くありますが、その中でも貴社は大規模なWebサイト開発の案件が多く、世の中を大きく動かしており、私もそのような案件に携わりたいと考え今回応募させて頂きました。
運用管理系の場合、自分でWebサイトやブログを運営しアクセス解析を行ってきたことを話し、熱意をアピールすることが肝心です。また、どんな成果を出したのか具体的な数値も交えてアピールするのが良いでしょう。
NG例
私はWebディレクターとしてWebサイトのディレクションを行う業務に興味があり、今回応募させて頂きました。自分のアイデアを形にできるWebディレクターという仕事には、幼い頃から憧れがありました。
私はこれまでにない斬新なWebサイトを作り上げたいと思っております。
こちらは、Webサイトを改善するための知識がなく「自分が好きなものを作りたい」「新しいものを作りたい」といった意識が先行してしまっているパターンです。運用管理の任務は「Webサイトの収益を上げること」ですので、このようなクリエイター職よりの志望動機はズレているという風に見られます。
④営業系
営業系はクライアント企業と打ち合わせを行いWebサイト制作の提案を行う仕事です。クライアントの要望を汲み取りWebサイトの方向性を決めると共に、開発にかかる予算・スケジュールなどを決定していきます。
Webディレクターの中でもコミュニケーション力や調整力が要求されます。
OK例
私は保険会社で営業を担当しておりました。保険業界は競合が多く一筋縄で商品が売れることはないため、商品の評判についてアンケート調査を行うなど、いかに商品の魅力を正しくユーザーに伝えるか工夫を凝らしてきました。
その結果、前職では営業成績1位を獲得することができました。貴社では前職で培った営業スキルを存分に活かし、Webディレクターとして活躍していきたいと思っております。
貴社のWebサイトはデザイン面のスタイリッシュさに魅力があり、この魅力を顧客に存分にアピールしたいと考えております。
コミュニケーション能力や営業力など営業職で必須のスキルをまずアピールしたいところです。加えて、貴社のWebサイト制作のセールスポイントも伝え「なぜこの会社なのか」という疑問に答えられる内容にしましょう。
NG例
私は保険会社で営業を担当しており、これまで商品を多くのユーザー相手に売り込んできました。Webサイト運営には昔から興味があったため、Web業界未経験ではありますが今回応募させて頂いた次第です。
前職での営業経験を活かし貴社でWebディレクターとして活躍していきたいと思っております。
貴社のWeb制作の何に感銘を受けたか伝わってこず「なぜこの会社なのか」が見えてこないパターンです。また前職でどのような成果を出したかも見えてこないため、自己アピールとしてかなり弱く見えてしまいます。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。
この記事のポイント
- Webディレクターには「企画系」「デザイン系」「運用管理系」「営業系」などがある
- それぞれの仕事内容/スキルに則した志望動機にすることが大切
- 未経験の場合、前職の経験をどう活かす予定か詳しく記載する
- 5年後、10年後のキャリアプランも盛り込むとより説得力のある志望動機になる
Web業界は今後も市場が伸びていくと思われるので、ぜひWeb系の職種へと転職を目指してみてくださいね。
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