転職でEQが大事とよく聞くものの、EQが何なのか分からない方も多いのではないでしょうか。EQの高さを転職基準に取り入れている企業もあるため、求職者はEQについて知っておく必要があります。本記事ではEQとは、EQが高い人の特徴、EQが高い人になる方法、について解説します。
EQとは?
EQとは心の知能指数のことです。EQはEducational Quotientの略で日本語にすると「感情指数」です。自分・他人の感情をしっかり理解し、コントロールできる力と言えます。
EQはよくIQと比べられます。IQとは知能指数のことであり、EQとはまた別種類の能力を指します。IQは生まれもった能力であり、訓練で高めることが難しいと言われています。一方、EQはIQとは逆に努力次第で高めることが可能です。
EQを採用基準に取り入れている企業もある
EQを採用基準に取り入れている企業は多いです。なぜならEQが高いと仕事で成長が早い傾向があるからです。他人や自分の感情をコントロールできる力はビジネスにおいても役立ちます。
また、EQが低いといくらスキルがあっても対人関係で失敗することが多くなります。そのため企業は選考時にEQの高さを確認するのです。
EQを高めることで仕事もうまくいく可能性がある
EQが低くても落ち込むことはありません。EQは努力次第で高められることもあるからです。
EQを高めることで仕事も上手くいく可能性があります。たとえば、目の前の仕事に集中できたり、仕事とプライベートのバランスが取れたり、社内でのコミュニケーションが上手くいったりします。
すると社内での評価も上がっていき、給料・ボーナスのアップにつながることもあるでしょう。
「仕事がうまくいかない」「社内で評価されない」という悩みを抱えている方は、EQを上げることで解決するかもしれませんよ。
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EQが高い人の特徴
EQが高い人の特徴についてまとめました。次の8つに該当する方はEQが高い可能性が高いです。
- ①柔軟性がある
- ②ストレス耐性がある
- ③完璧主義ではない
- ④共感力が高い
- ⑤終わったことで悩まない
- ⑥聞き上手である
- ⑦失敗を素直に認められる
- ⑧粘り強く取り組める
EQを高めたいのであれば、これらの特徴に近づけるよう努力することが大切です。1つ1つのEQが高い人の特徴について詳しく解説しますね。
①柔軟性がある
1つ目は柔軟性があることです。自分と違う価値観に直面しても頭ごなしに否定せず、「そういう考えもあるのか」と一旦受け入れられることが大切ですね。受け入れることで、偏見を持たず広い視野を持てるようになります。
柔軟性があることは仕事を行ううえでも大切なことが多いです。
たとえば、会議で新人が「もっとSNSで商品を宣伝してはどうでしょう?」と提案してきた場合、新人の意見だからと見下すのではなく、その方法について1度考えてみるなどです。新人の意見でも受け入れることで、会議で意見を出しやすい雰囲気が生まれるメリットもあります。
EQを高めるならまず柔軟性を意識しましょう。
②ストレス耐性がある
2つ目はストレス耐性があることです。EQが高い方は自分の感情をコントロールするのが得意で、少しのことではイライラしません。
たとえば、顧客に理不尽なことで怒られた際も感情的にならず冷静に考えます。なぜ顧客を怒らせてしまったのか、自分では気が付かない原因があるのではないか分析し、次から対策を練るようにします。
ストレス耐性があると、仕事をするうえでも改善点を見出しやすくなります。
③完璧主義ではない
3つ目は完璧主義ではないことです。世の中の大半のことは完璧にはこなせないことをEQが高い人は理解しています。
たとえば、システム開発を行う場合でも、100点のWebサイトは簡単には作れません。Webサイトに機能を追加するにはこの納期では間に合わない、という状況は多くあります。そんなときEQが高い人なら、納期内で最低限の機能のみ実装できるよう折り合いをつけて考えます。
ビジネスにおいては、AとBのどちらか一方を取らないといけない場面は多くあります。完璧にはこなせない、ということは知っておかなくてはいけませんね。
④共感力が高い
4つ目は共感力が高いことです。EQが高い方は言葉だけでなく、相手のしぐさや表情から感情を読み取ることができます。共感力が高いと思いやりのある人物と見られ、上司・部下からも慕われやすくなりますね。
たとえば、部下が仕事で失敗した際、共感力が低い方は「なぜ失敗したんだ」と部下を責めるばかりで、原因を自分で考えようとしないことが多いです。共感力が高い場合、作業手順が複雑すぎたから失敗したことを見抜き、部下に効率的な作業方法を指示することができます。
⑤終わったことで悩まない
5つ目は終わったことで悩まないことです。EQが高い人は自分を客観的に見られるため、終わったことで悩むのは時間の無駄であると冷静に判断できます。
たとえば、仕事をミスした際「あのときちゃんと確認しておけば」と何度も考えてしまう人は多いです。何度も考えてしまうせいで、仕事に集中できずまた同じことでミスしてしまうこともあります。
終わったことで悩むより、ミスのリカバリー方法やミスを繰り返さないための具体的方法、などを考えることが大切です。そして、失敗したことそのものは、すぐに忘れるようにしましょう。
⑥聞き上手である
6つ目は聞き上手であることです。EQが高い方は相手の気持ちになって考えられるため、相手の話を途中で遮ったりすぐに否定したりせず、真摯に聞きます。
聞き上手であると営業やSE、コンサルタントなどあらゆる仕事で有利です。たとえば営業の場合、まず相手の要望や不満点を聞かないと、それに対する最適な商品の提案をすることができませんね。
話す能力も大事ですが、まずは聞く能力を鍛えた方が良い場合が多いです。
⑦失敗を素直に認められる
7つ目は失敗を素直に認められることです。自分が失敗したときは素直に間違いを認めて謝罪します。言い訳をしたり他人に責任をなすりつけたりはしません。
言い訳をすると部下・上司からの評価も落としてしまいます。失敗したら何はともあれまずは謝罪し、その後に改善点を見つけられるように動くことが重要でしょう。
⑧粘り強く取り組める
8つ目は粘り強く取り組めることです。EQが高い方はストレス耐性があるため、途中で投げ出さずコツコツと作業を行うことができます。継続力が高いと仕事でも上手くいくことが多いです。
たとえば、飛び込み営業が上手くいかなくても粘り強く何件も挑む姿勢が営業には大切です。どんな仕事でもそうですが、1度で諦めてしまうと、スキルも蓄積されずその後の成功が見込めない可能性が高くなってしまいます。
EQが高い人になるには?
続いて、EQが高い人になるコツを解説します。EQは天性のものではなく、日々の仕事のやり方などを改善するだけで上げることができます。具体的には、次の4つを実践することでEQを高くすることが可能です。
- ①「ありがとう」ということを心がける
- ②自分の感情を紙に書き出す
- ③相手の良い部分を見つけるようにする
- ④小説を読む
これら4つは今日からでもできるはずです。1つ1つのコツについて詳しく解説しましょう。
①「ありがとう」ということを心がける
まず「ありがとう」ということを心がけましょう。
たとえば、部下が想定以上の結果を出せなかった場合も、まずは仕事を遂行したことを褒めましょう。他人を責めるより先に感謝を伝えることで、怒りの感情がなくなり、物事を冷静に判断できるようになる傾向があります。
②自分の感情を紙に書き出す
ストレスが溜まったときや辛いことがあったときは、自分の感情を紙に書き出すのがおすすめです。「なぜそう思ったのか」を書き出すことで、自分が何に対しどんな感情を抱いていたのか、分析できるようになります。
自分で感情を整理することで、自分を客観的に見ることができますよ。
③相手の良い部分を見つけるようにする
相手の良い部分を見つけて、それを褒めることを心がけましょう。
たとえば、仕事の細かい問題点を指摘してくる嫌な同僚がいても、「細かいところを気がつける観察力は凄いな」と考えます。相手の良い部分に目を向けることで、物事を多角的に見る力がついていきますよ。
また、相手の良い部分を本人に言ってあげることで、その人と良好な関係を築きやすくなります。仕事で困ったときも助け合える関係になるかもしれません。そうすれば、さらに良い部分を見つけられる好循環が生まれますね。
④小説を読む
小説を読み、登場人物の豊かな感情に触れることで、共感力を高めることが可能です。特に純文学は複雑な心の機微を描いていることが多くおすすめですね。
なぜ自分はこんなに怒っているのか、自分でも分からないときってありますよね。その答えが小説の中に書いてあることもあります。
小説をたくさん読み感情のメカニズムを知ることで、自分を客観的に見られるようになれます。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。
この記事のポイント
- EQは自分・他人の感情をコントロールする力のこと
- EQが高い人の特徴:柔軟性がある/ストレス耐性がある/完璧主義ではない/共感力が高い/終わったことで悩まない/聞き上手である/失敗を素直に認められる/粘り強く取り組める
- EQを高くするには、「ありがとう」ということを心がける/自分の感情を紙に書き出す/相手の良い部分を見つけるようにする/小説を読む、を実践すること
EQの高さは才能ではなく、自分の努力次第であることが多いです。日常生活や仕事のやり方を変えるだけでEQを変えることができますよ。EQを上げることで転職で有利になることもあるため、求職者はEQも意識してみましょう。
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