【決定版】内定後の年収交渉を成功させるテクニックと注意点について

転職で年収アップを狙いたいが、年収交渉の仕方がわからないという方も多いのではないでしょうか。年収交渉は戦略を立てて行わないと失敗することが多いです。本記事では、年収交渉の準備方法・ポイント・注意点について解説しますね。

【前提】年収交渉は内定後に行うこと

まず前提ですが、年収交渉は内定後に行いましょう。内定前に行うのは常識的に考えて好ましくなく、採用担当者の心象を悪くしてしまいます。また、そもそも1次面接官は現場社員が担当することが多いため、給与交渉をお願いされたところで権限を持っていないために対応ができないのです。

年収交渉は最終面接後のオファー面談時に行うのが一般的です。オファー面談では入社日や条件などの最終確認が行われますので、そこで年収交渉を持ちかけるのが1番スムーズにいくでしょう。

ただし、最終面接などで希望年収を聞かれるケースもあります。最終面接で聞かれる可能性も考慮し、その前の段階で年収交渉の準備を済ませておきましょう。

また、メールで行う人もいますがあまりおすすめできません。直接対面して交渉する方が熱意が伝わって成功しやすいためです。

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内定後の年収交渉を行う前に準備すること

まず、年収交渉を行う前の準備について解説します。次の3つは交渉前に行いたいです。

    • ①前職のデータを集める
    • ②応募企業の年収相場について調べる
    • ③自分の希望額を決める

事前準備をどれだけ行うかで、成功確率が変わってきます。1つ1つ準備する内容について詳しく解説します。

①前職のデータを集める

まずは前職でのデータを集めるところからはじめます。前職での月収・ボーナスなどが分かる資料を用意しましょう。

他にも、前職での自分の実績が分かる資料が欲しいです。たとえば、営業成績1位を獲得したときの表彰状や、自分の開発したシステムの売上データなどです。

年収交渉では「それだけの年収を求めるだけの実力」を証明しないといけません。データがないと嘘をついていると思われかねませんし、説得力もありませんね。

②応募企業の年収相場について調べる

次に、応募企業の年収相場について調べましょう。年収相場よりもはるかに多い金額を要求するには失礼になりますし、「企業のことについて調べてないのかな?」と思われてしまいがちです。

年収相場は転職会議Openworkなどの口コミサイトで調べることが可能です。ただ、規模の小さい会社の場合口コミが少なくて年収相場を把握できない場合もあるでしょう。その場合は、せめて業界・職種の平均年収だけでも調べます。

③自分の希望額を決める

次に、自分の希望年収額を決めましょう。

厚生労働省の統計によると、令和2年度は転職で年収が上がった人は全体の39.0%で、そのうちの7.2%が3割以上増加、1〜3割増加が20.6%、1割未満増加が11.1%となっています。1〜3割増加した方がもっとも多いという結果でした。

参考:令和2年転職者実態調査の概況

そのため、今までの年収にプラス1〜3割程度の額の要求なら、採用担当者に違和感を持たれる可能性は低いでしょう。また、自分のスキルレベルを踏まえてもう少し上乗せする手もあります。自分の交渉力とも相談しつつ決めましょう。

ただし、あまり極端な金額を提示すると印象が悪くなってしまうので注意が必要です。あくまで常識の範囲内の希望額にとどめておくようにしましょう。

内定後の年収交渉を行うポイント

続いて、年収交渉を行うポイントを解説します。次の4つを意識することで、年収交渉の成功確率が高まりますよ。

  • ①まずは内定のお礼を伝える
  • ②自分のスキル・実績に見合う額を要求する
  • ③給料アップを希望する理由を明確に述べる
  • ④金額に幅を持たせて交渉する

1つ1つのポイントについて詳しく解説します。

①まずは内定のお礼を伝える

年収交渉の前に、まずは内定をもらったことに対するお礼を伝えましょう。「内定ありがとうございます。第一志望の内定を頂き大変うれしく思います」というように、誠意が伝わるようにお礼を言います。

その後に「大変恐縮ですが給与を◯%ほど上げるのをご検討いただくことは可能でしょうか」と話を切り出します。お礼を伝えることで印象を良くすることができ、交渉成功に繋がりますよ。

②自分のスキル・実績に見合う額を要求する

年収交渉では、自分のスキル・実績に見合う額を要求しましょう。スキル・実績が不足しているのに高い金額を要求してしまうと、自己分析がなってないと見做されてしまいます。

さきほども触れたように、自分の実力を証明できる資料を提示し、「年収交渉するだけの実績がある」ことを証明するのが基本です。

なお、前職の年収を水増しするなどは絶対にNGです。なぜなら源泉徴収票で必ずバレてしまうためです。

③給料アップを希望する理由を明確に述べる

年収交渉では、給料アップを希望する理由を明確に述べなくてはいけません。担当者の心を動かすだけの自己PRが必要になります。

たとえば「前職では目標成績を◯%上回る実績を達成しています。大変身勝手なお願いで恐縮ですが、もしも交渉の余地がございましたら検討していただけると幸いです」などです。

くわえて、御社で行いたい事業プランなども提案すると効果的です。「入社後に実績を挙げてみせる」ということを自信を持ってアピールすることで、担当者の心を動かすことができます。

④金額に幅を持たせて交渉する

年収交渉では金額に幅を持たせて交渉するのも基本です。

たとえば最初は「年収を今より50万上げて頂けると有り難いです」と言います。相手が「それは厳しい」と言ったら、徐々に希望額を下げていき、相手が納得したら「その金額でお願い致します」と言います。

相手の反応を見つつ徐々に下げていく、というテクニックはビジネスでは頻繁に使われていますね。このようにすることで、相手が折り合いをつけやすくなります

前職の年収より1~3割アップできれば基本的には成功ですので、金額に幅を持たせて交渉しましょう。

内定後の年収交渉を行うときの注意点

最後に、年収交渉を行うときの注意点を解説します。次の3つは最低限気をつける必要がありますね。

  • ①メールで交渉するなら文面を残しておく
  • ②相手の心象を悪くすることは言わない
  • ③年収交渉のリスクも知っておく

これらに気をつけないと交渉失敗に終わる可能性が高くなります。1つ1つの注意点について詳しく解説します。

①メールで交渉するなら文面を残しておく

年収交渉は基本的には直接対面して行うのが良いです。ただ、オファー面談が行われなかったなど、直接対面する機会がない場合もあるでしょう。その場合はメールで年収交渉することになります。

メールで交渉するなら注意すべきことが1つあります。それは必ず文面を残しておくということです。

なぜなら、入社後に交渉と異なる金額だった場合揉めるためです。文面を残しておけば、交渉を行ったという証拠になるため揉めることはないでしょう。

「入社したら事前に言っていたことと違った」というのはよくあります。このトラブルで早期退職する人も意外に多いです。そのためメールの文面はしっかり残しておくようにしましょう。

②相手の心象を悪くすることは言わない

年収交渉では相手の心象を悪くすることは言うべきではないです。内定取り消しになる可能性もありますし、そうでなくても担当者との関係を悪くしてしまいます。担当者とは入社後も付き合い続けることは忘れないようにしましょう。

たとえば「これぐらいなら上げてくれますよね?」のような上から目線な言い方は避けるべきです。「申し訳ない」という姿勢で交渉するのが基本です。

また、どうしても交渉に応じてくれない場合、適度に諦めることも大切ですね。その場合「入社後には必ず実績を挙げますので、その際には年収を上げて頂けると幸いです」と言っておくと良いでしょう。

年収交渉でも社会人としてのマナーを守るようにしましょう。

③年収交渉のリスクも知っておく

年収交渉にはリスクもあることを知っておくべきです。年収交渉した結果、内定取り消しになる可能性もゼロではありません。

そのため、他に内定がある、もしくは転職しなくても問題ない、という状況で年収交渉するのが良いです。

また、年収交渉の際、自分の経歴や実績を偽ることは絶対に止めましょう。入社後にバレた場合、裁判になる可能性もあるからです。年収交渉では嘘はつかず、正直に話すのが大原則です。

年収交渉に自信がないなら転職エージェントへ

ここまで読んで「年収交渉って難しそう…」と思った方もいるでしょう。実際、年収交渉を自分で行うのは勇気のいることです。そこでおすすめは、転職エージェントを活用することです。

エージェント経由での応募の場合、担当者が年収交渉を代わりにしてくれます。担当者はプロですので、自分のスキルや市場価値などを客観的に判断したうえで、最適な交渉を行ってくれますよ。特に業界特化型のエージェントは、業界の年収相場や業界内で評価されるスキルなどを把握しているのでおすすめです。

その他、転職エージェントでは面接練習や履歴書添削なども行ってくれます。特に転職活動がはじめての方にとって、心強い味方となってくれるでしょう。

最後に

この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。

この記事のポイント

  • 年収交渉前に、前職のデータを集める/自分の希望額を決める/応募企業の年収相場について調べる、は行うこと
  • 年収交渉のポイントは、まずは内定のお礼を伝える/スキル・実績に見合う額を要求/給料アップを希望する理由を明確に/金額に幅を持たせて交渉
  • 年収交渉の注意点は、メールの文面を残しておく/相手の心象を悪くさせない/給与交渉のリスクを知る

年収交渉が難しい場合、転職エージェントに代行してもらうのも手です。自分の市場価値に合った金額を要求してくれるでしょう。

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