転職活動においては、人事担当者の面接で結果を期日までに連絡すると言われたのに来ない場合があります。
どうして企業から連絡が来ないのか、このような場合どのような対処をするのが望ましいのかを解説します。
面接で期日までに連絡すると言われたのに来ない理由とは?
面接において結果通知の期日を定め、その日までに連絡すると言われたのに来ない理由には、どのようなことが考えられるのでしょうか。
8つご紹介します。
期日指定が曖昧だったため
人事担当者が結果通知の期日を定める際、次のような言い回しをする場合があります。
- 結果を通知するまでには大体1週間程度かかるとお考え下さい
- おおむね1週間程度で合否を連絡できればと考えております
- 1週間程度で結果を通知できるでしょう
これらはいずれも明確に期日を決めたとは言えない表現なので、このような場合は1週間という期日から多少日付が前後しても仕方がありません。
企業の人事担当者も期日を守ろうと努力してはいるものの、応募が集中したり、他の業務と兼務で人事の業務などを行ったりしている場合は、必ずしも期日ぴったりには結果通知ができないこともあるため、このような言い回しをしているのを理解しましょう。
応募者の数が予想より多かったため
給与がその職種にしては高めであったり、柔軟な働き方ができたりといった条件の良い求人に対しては、採用人数に対して多くの転職希望者が殺到する場合があります。
もちろん企業の人事部においては、このようなこともある程度は予想して人員配置がなされているものの、想定外の人気求人となった場合には実務が追いつかず、それらの応募に早急には対処しきれないこともあるのです。
大手企業であるほどこのような傾向が強いのはもちろんですが、めったに募集がかけられない希少な仕事でもこのようなことが起こりうることを覚えておきましょう。
通知手段が郵送のため
面接結果を企業が通知する場合の手段として電話、メール、郵送の3つがありますが、この中で郵送で通知を行う場合は、他の2つの手段を用いるより時間がかかります。
郵送の場合配送状況に応じて時間が前後しますし、入社するかどうかを人事担当者が把握するのにも時間がかかるため、通知が来たら早めに意思表示をするのも忘れてはいけません。
人事担当者が連絡を失念したため
面接で結果を期日までに連絡すると言われたのに来ないのは、人事担当者が単純に連絡を失念していることも考えられます。
人事担当者が多忙でスケジュールに余裕がないほど、このようなことが起こりやすいでしょう。
同じ条件の応募者がいて慎重に比較しているため
企業で求人を行う場合、複数の転職希望者を人事担当者が比較検討して合否を決定するため、ボーダーラインにいる人の人数が多いほど時間をかけて慎重に判断を行います。
企業によって合否の決め方が異なるため一概には言えませんが、このような場合は複数の人事担当者の意見を突き合わせて検討するため、合否の最終判断までに時間がかかるのは間違いないでしょう。
社内調整に時間がかかっているため
決められた期日までに面接結果の連絡が来ないのは、合否を決めるための社内調整に時間がかかっているのが理由である可能性も考えられます。
例えば採用の合否を次のような決め方で行う場合、社内の意見が割れることも想定されるでしょう。
- 求人に関わる全ての部の部長決裁があれば合否を確定できる
- 複数の部署で検討しまとまれば合否を確定できる
- 今回の求人に関わった人事担当者全員が採用と判断したら合否を確定できる
特に複数の部署で検討する場合、それぞれ異なる観点から必要な人材であるかどうかを考えるため、意見は割れやすくその調整にも時間がかかるでしょう。
合格者に優先的に連絡しているため
企業が転職希望者に優先順位をつけて通知を行う場合、まずは合格者から先に連絡を行います。
そのため応募人数が多ければ多いほど、不採用者への連絡は遅れるでしょう。
不採用者への連絡は行わない企業もあるので注意が必要です。
補欠合格者のため
企業は採用する人数をあらかじめ決めているため、もし辞退者が出ることを見越して多めに採用通知を出してしまうと、予定の人数以上に人材を採用しなければならなくなってしまいます。
これを防止するために、企業では本来採用したい人に対して入社するかどうかを確認した後、辞退者分の採用通知を補欠合格者に送付することで人数を合わせるようにしているのです。
この補欠合格者の枠に入っている場合、本来採用したい人よりも連絡は遅くなるでしょう。
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面接で期日までに連絡すると言われたのに来ない場合の対処法
面接において期日までに連絡すると言われたのに来ない場合、どのような対処法が考えられるのでしょうか。
2つの対処法とその際のマナーについてご紹介します。
面接時に合否連絡の内容について確認する
面接の採用連絡について連絡がなく、落ち着かない気持ちで過ごす期間を作らないためには、あらかじめ面接時に次の3つについて確認しておくようにしましょう。
日数の数え方を確認する
例えば同じ1週間を示す「7日間」でも、暦の日数における「7日間」と企業の営業日における「7日間」では意味が異なります。
面接時にこの日数の数え方を「営業日で1週間ということでしょうか?」といった形でさりげなく確認しておくと、2日間の認識のずれを未然に防止できるでしょう。
連絡方法を確認する
企業が面接結果を通知する場合の手段は電話、メール、郵送の3つですが、前項で説明した通り郵送の場合は通知が手元に届くまでにより多くの時間を必要とします。
そのため、3つのうちどの手段で面接結果を通知するのかを人事担当者に確認しておくことで、通知までの時間をより正確に予想できるでしょう。
不採用時の連絡について確認する
不採用者に割く時間はもったいないため、不採用通知は行わないという方針の企業も存在します。
不採用時の連絡の有無は、あらかじめ面接時に確認しておいた方がよいでしょう。
期日を過ぎたら問い合わせをする
面接であらかじめ確認しておいた期日までに連絡が来ない場合問い合わせをしてもよいのですが、期日の翌日に問い合わせを行うのは避けましょう。
思いがけなく応募者が殺到して人事担当者が必死に仕事を行っていたり、まだ社内調整が続いていたりする可能性もあるためです。
人事担当者に「自分の都合しか考えられない人」という印象を与えないようにするためにも、問い合わせをするなら期日の2日後以降にするよう心がけましょう。
また問い合わせをする前に、必ず企業からその時点で連絡がきていないかを確認しておくことが重要です。
問い合わせをする際のマナー
問い合わせをする際も、転職を希望する企業に望ましくない印象を与えないよう、細心の注意を払って行いましょう。
問い合わせ時に守った方が良いマナーについて3つご紹介します。
メールか電話で問い合わせる
こちらから採用結果について問い合わせる際の手段ですが、メールか電話で行いましょう。
訪問や手紙といった手段を考える人もいるかもしれませんが、これらの手段を使うのは望ましいとは言えません。
まず訪問ですが、転職希望者が突然訪問した場合人事担当者はそれに貴重な時間を割いて対応しなければならなくなり、本来の業務に支障が生じます。
人事担当者にもスケジュールがあることを鑑みない訪問は、結果的に思いやりがない人という印象を与え、企業の心証を良くないものにしてしまうでしょう。
そして手紙ですが、届くまでにタイムラグが生じて企業の結果通知と行き違いになったり、返送を企業側も手紙で行う必要が出てきたりしてしまうため、人事担当者の負担をさらに増やす可能性が大きいのです。
これらのことからメールや電話で確認を行い、どちらの手段を用いたとしても最初は面接に貴重な時間を割いてくださったことへのお礼を伝え、その後に確認を行うようにしましょう。
人事担当者を責めない
採用結果の連絡が遅れていても、問い合わせの電話やメールで人事担当者を責めるのは望ましい対処とは言えません。
なぜなら採用結果の連絡が遅れている理由は外部から見ているだけでは正確にはわかりませんし、例えば転職希望者が書類に連絡先を間違えて記入してしまったといった理由で連絡ができない可能性もあるためです。
どのような理由であれ人事担当者を責めたり急かしたりする行為は、企業の心証を良くないものにするでしょう。
自分が採用してもらう立場だということを忘れず、企業における人事担当者の立場を尊重しながら対処を行うことが重要です。
営業時間内に連絡する
メールで問い合わせをする場合、特に見落としがちなマナーが、企業の営業時間内に連絡をするということです。
メールボックスには受信した時間が表示されるため、朝早くや夜遅くの営業時間外に自分の都合でメールを送信すると、すぐにそのことが企業にわかってしまいます。
また営業時間外に電話をすると、留守電を聴いた人がそれを人事担当者に伝え、人事担当者が折り返しをするという形での対応となるため、複数の人の手を煩わせる結果となってしまうのです。
このようなことを避けるためにも、問い合わせのメールや電話は企業の営業時間内に行うことが大切です。
最後に
面接において結果通知の期日を定め、その日までに連絡すると言われたのに来ない理由は企業によってさまざまであるため、問い合わせをする場合でも期日の2日後以降にするなどの配慮が必要であることがわかりました。
せっかく転職面接を受けたにもかかわらず、なかなか合否がわからないのは落ち着かない気分かもしれませんが、各企業の都合に配慮し自分のことばかりを優先した対処を行わないように心がけましょう。
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