内定を獲得しオファー面談まで到達したが、どうせならもっと高い年収で入社したい、という方も多いのではないでしょうか?でも、年収交渉をしたことがなくどのようにやるのか分からない方が大半でしょう。本記事ではオファー面談で年収交渉を行うポイント、注意点、その他に確認すべきこと、について解説していきます。
目次
オファー面談で年収交渉はしてもいい?
「オファー面談で年収交渉しても良いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。結論から言うと、年収交渉しても問題ありません。オファー面談の段階ではまだ入社承諾書にサインしていないため、企業側が提示した条件に同意していない状況であり、転職者側は交渉する権利を持っています。
企業側も、不満を解消した上で入社してもらいたいと思っています。そのため、年収面に不満があるなら遠慮なく交渉した方が良いでしょう。
ちなみに、入社前に年収交渉した人は全体の20%というデータがあります。交渉する人はそれなりに多く、担当者に年収交渉を持ちかけてもびっくりされる可能性は低いので、安心して良いでしょう。
参考:https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1607/05/news027.html
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年収交渉が原因で内定取り消しになることはあるか?
「年収交渉なんてしたら内定取り消されない?」と心配な方はいますか。けれども、その点はそこまで心配しなくて大丈夫です。オファー面談で内定取り消しになる可能性は低いでしょう。
ただし、あまりにもしつこく交渉して印象を悪くしてしまうと、入社後にその人と関係性が悪くなってしまう恐れがあります。そのため、年収交渉は良識の範囲内で行い相手に失礼がないようにすることが大切ですね。
オファー面談で年収交渉を行うポイント
オファー面談で年収交渉を行うポイントは次の4つです。
- ①企業の年収の相場をまずは確認
- ②自分のスキル・強みを整理する
- ③金額に幅を持たせて交渉
- ④はじめて年収交渉するなら転職エージェントに相談する
この4つのポイントを意識して交渉することで、年収をアップさせられる確率が少しでも上がるでしょう。1つ1つのポイントについて、詳しく解説してきます。
①企業の年収の相場をまずは確認
まずは企業の年収の相場を確認しましょう。相場を遥かに超えた要求は失礼にあたりますし、業界についてよく分かっていないと思われてしまいます。
年収相場を調べるなら、上場企業の場合「Yahoo!ファイナンス」を使うのが良いです。こちらのサイトに平均年収がはっきりと記載されています。他にも、転職サイトや口コミサイトに年収例が書かれているので、そちらも参考にしましょう。
企業の年収情報を得にくい場合、せめて業界や業種ごとの平均年収は知っておくべきです。国税庁のホームページで業種や企業規模ごとの年収を公開しているので、そちらを参考にしましょう。
②自分のスキル・強みを整理する
次に、自分のスキル・強みを整理しましょう。年収交渉をする際は、「この年収を要求するのに相応しいスキル・経験である」ことを担当者に証明しないといけません。
自分のスキルレベルが高いならある程度高い年収を要求できますが、そうではないなら、少し抑えめで交渉した方が良い可能性があります。
スキル・強みを整理したらそれを資料として分かりやすくまとめます。オファー面談時にはその資料を見せながらアピールすると良いでしょう。
③金額に幅を持たせて交渉
年収交渉のコツは金額に幅をもたせて交渉することです。「できれば○円、難しいなら○円」というように、最低と最高の金額を両方提示するようにしましょう。
最初は高めの希望額を伝え、相手の反応を見ながら調整していきます。この交渉テクニックは年収交渉だけでなく、営業などの実務でも役立つので覚えておくと良いでしょう。
④はじめて年収交渉するなら転職エージェントに相談する
ここまで読んで「年収交渉って難しそう……」と思った方もいるかと思います。実際、年収交渉は結構難しくはじめて行う場合失敗してしまう可能性もあるでしょう。
はじめて年収交渉するなら転職エージェントに相談するのがおすすめです。エージェントでは担当者に年収交渉のコツを伝授してくれます。更に、企業の年収相場も調べてくれるので、ぜひ活用しましょう。
また、エージェント経由で内定を獲得した場合、担当者に年収交渉を代行してもらうことも可能です。転職のプロに年収交渉してもらった方が、より高年収で入社できるかもしれません。
転職エージェントには様々な種類がありますが、内定後も手厚くフォローしてくれるエージェントを選ぶのが望ましいでしょう。たとえば「リクルートエージェント」や「dodaエージェントサービス」などは評判も良いですし、大手なので安心して利用できます。
オファー面談で年収交渉する場合の注意点
オファー面談で年収交渉する場合の注意点を3つ紹介します。
- ①内定承諾書提出後の交渉はできない
- ②他に内定先がある状態で交渉した方が良い
- ③年収交渉で過剰に粘るのはNG
これらには最低でも注意しないと、交渉に失敗したり、最悪の場合内定取り消しまで発展してしまったりする恐れがあります。1つ1つの注意点について詳しく解説しましょう。
①内定承諾書提出後の交渉はできない
オファー面談後には内定承諾書が自宅に届きます。こちらにサインをして送付してしまうと、企業側の条件に合意したとみなされてしまい、もう年収交渉ができなくなってしまうので注意です。
年収交渉を行うなら、内定承諾書を提出する前に行いましょう。
②他に内定先がある状態で交渉した方が良い
年収交渉は他に内定先がある状態で行った方が良いです。内定先がある状態の方が、強気な姿勢で年収交渉できるからです。逆に内定がない状態だと、「万が一内定取り消しになったらどうしよう……」と考えてしまい、つい弱気になってしまいます。
また、他に内定先がある場合、企業側は「この人材がライバル企業に取られてしまうかもしれない」と考え、ある程度の交渉は呑んでくれる可能性が高くなります。年収交渉においては、相手に焦らせるのも大切なのです。
③年収交渉で過剰に粘るのはNG
最後ですが、年収交渉で過剰に粘るのはやめておきましょう。過剰に交渉すると「お金にがめつい人」という印象を与えてしまうかもしれません。
オファー面談の担当者とは、当然入社後も関わりがある訳です。ここで悪い印象を与えてしまうと、その後の関係が悪くなったり、社内で良くない噂を流されてしまったりするかもしれません。
どうしても交渉に応じてくれない場合は、諦めるのも選択肢の1つです。また、年収交渉は良識の範囲内で行うことが肝心でしょう。相手の気持ちを考えた上で行うことを忘れないようにしてくださいね。
オファー面談で年収以外に確認すべきこと
最後に、オファー面談で年収以外に確認すべきことを4つ解説します。
- ①評価制度
- ②業務内容
- ③福利厚生
- ④就業場所・時間
年収だけでなくこういった面も確認しておくと、入社後に不満を抱くことがなくなりますよ。新しい職場で気持ちよくスタートを切りましょう。1つ1つの確認すべきことについて、詳しく解説していきます。
①評価制度
年収だけでなく評価制度も確認しましょう。入社時点の給与も大事ですが、その後給与が伸びるかも大事です。企業の昇給方法や評価制度を質問し、今後年収が伸びていきそうか検討しましょう。
たとえば、前職より月収が3万高くても、その後給料が全く伸びないなら転職しない方が生涯年収は高くなるかもしれません。現状だけでなく今後の年収も考えた上で、転職を決めることが大切です。
②業務内容
業務内容もオファー面談時に確認した方が良いです。「業務内容なら求人票に書いてあるのでは?」と思うかもしれませんが、求人票に書かれたものと実際の業務が異なる可能性もあるのです。
たとえば、次のようなケースがあるかもしれません。
職種名はSEだがプログラミング業務が中心であり上流工程に携われない
得意先を回るルート営業をやりたかったのに新規開拓営業が中心だった
人事事務かと思っていたら経理事務の業務が中心だった
業務内容が想定と異なると身につくスキルも違ってくるため、その後のキャリアに影響を及ぼす可能性もあります。業務内容はしっかり確認しておいた方が良いでしょう。
③福利厚生
続いて、福利厚生も確認しておきましょう。福利厚生や社内制度などもホームページに記載はありますが、今後もそれらが継続されるかは分からないので、オファー面談時に質問した方が良いです。
同じ給料でも福利厚生の違いによって、手取り額が変わってきます。住宅手当や家族手当、交通費などの制度がどうなっているか確認を取りましょう。
また、出産休暇・育児休暇は取りやすいか、取得率は部署内でどれくらいか、など細かい点も確認するのをおすすめします。
④就業場所・時間
最後に、就業場所も確認しておきましょう。転勤などで就業場所が変わる可能性はないか、引っ越し費用に関しては補助が出るか、など聞いておくと良いです。転職先で気持ち良く働くためには、就業場所は大事なポイントですよね。
加えて、就業時間も確認しておくべきです。部署内の平均残業時間やフレックスタイム制・裁量労働制の利用率など、募集要項だけでは分からないことを質問しておくと安心でしょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。
この記事のポイント
- オファー面談で年収交渉はして問題ないが、良識の範囲で行うこと
- 年収交渉する際は、年収相場の確認・自分のスキルの整理、を行った上で金額に幅を持たせて行うのがコツ
- 年収交渉に自信がないなら転職エージェントに相談するのがおすすめ
- 年収交渉は他に内定先がある状態で行う方が良い
- オファー面談では年収以外にも評価制度 / 業務内容 / 福利厚生 / 就業場所・時間、も確認しておくこと
年収交渉を行い、双方不満なく契約を交わせるようにすることは大切です。コツを意識し適切な方法で年収交渉を行いましょう。
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