面接での手応えは当てにして良いのか?参考にしておきたいチェックリストつき

面接で手応えを感じたものの、その手応えを信じて良いものか分からず不安な方も多いのではないでしょうか?面接結果が気になって他のことが手につかないこともありますよね。今回は面接の手応えは当てになるのか?手応えがあったと感じるパターン、手応えがあったのに落ちる理由とその対処方法について解説します。

面接の手応えは当てになるのか?

結論から言うと面接の手応えはそこまで当てにならない場合が多いです。そのため、手応えがあってもなくても気にせず、次の面接などに向けて着々と準備を進めた方が良いですね。

面接のことをずっと考え続けていると、逆に気になってしまうので、一旦忘れることを心がけた方が良いです。

なぜ手応えが当てにならないのか、その理由について詳しくみていきましょう。

手応えがなくても合格する人はいる

「失敗した…」と思っても、蓋を開けてみたら受かっていたという人は多くいます。

人間は1つ印象に残る失敗があると「全部失敗した」と思い込んでしまうもの。たとえば、最初の挨拶で噛んでしまってそのシーンがずっと頭に残ってしまう、というようなことはありますよね。

でも、実際は総合的に見れば調子が良く、面接官からも好印象だったということは多くあります。そのため、手応えがなかったとしても落ち込む必要はありません。

手応えがあっても不合格の場合も

逆に、「今回は上手くいった」と思っても不合格である可能性もあります。自分では良いと思っても、面接官から見れば良い印象を感じないことは多くあります。面接官と印象にギャップがあるパターンです。

また、自分では気がつかない問題点があり、それが原因で落ちることもあります。たとえば、「どうぞお入りください」と面接官に言われる前に入室するのはマナー違反なのに、無意識にやってしまっていたなど。

自分が何気なく行っている癖や習慣が、面接で落ちる原因になっているかもしれません。そのため、面接で落ちた場合「なぜ落ちたのか」振り返り、原因を追求する必要があります。

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面接で手応えがあったと感じるパターン

面接で手応えがあったと感じるパターンで多いのは次の5つなのではないでしょうか。

  • ①面接時間が長かった
  • ②面接官の反応が良かった
  • ③次回の面接の案内があった
  • ④入社後に関する話を聞かされた
  • ⑤難しい質問にも答えられた

こういう状況になると受かったと感じて嬉しくなりますよね。ただ、これら5つのパターンに当てはまったからといって、面接に必ず受かっているとは限りません。また、逆にこれらに当てはまらない場合でも受かっていることは多くあります。

なぜそうなのか。理由を解説していきましょう。

①面接時間が長かった

面接時間が長いと手応えを感じやすいものです。面接時間が長いということは、それだけ多くの質問をされたということであり、「面接官から期待されているのかな?」って思いますよね。

また、雑談が原因で時間が長くなることもあります。雑談が多いと始終和やかな雰囲気が続くため、やはり手応えがあったと感じやすいでしょう。

ただ、面接時間の長さはそこまで関係ないことも多く、長くても落ちることもありますし逆に短時間で終了しても受かることはあります。

②面接官の反応が良かった

面接官の反応が良い場合も手応えを感じやすいですよね。たとえば、こちらが喋っている間頷いてくれたり回答内容に対し褒めてくれたりした場合など。

ただ、単に面接官が優しいだけという可能性もあるので油断は禁物です。逆に面接感の表情が険しかったり、「それはおかしいんじゃない?」と突っ込んできたり、いわゆる圧迫面接に近いような感じでも受かっていることはあります。面接官の反応も、あまり合否の当てにはならないでしょう。

③次回の面接の案内があった

次回の面接の案内があると「合格させる予定なのでは?」と思いますよね。でも、面接の案内は転職者全員に行っていることが多いです。合否によって連絡したりしなかったり、対応を変更するということは基本ありません。

そのため次回の面接の案内があった、というのもあまり当てにはならないでしょう。

逆に、次回の案内がなかった場合でも受かっている可能性はあります。面接の日程に関しては合否メールでお知らせするフローになっていることも、多くあるからです。

④入社後に関する話を聞かされた

面接官によっては入社後の仕事内容や会社の雰囲気について、詳しく教えてくれることもあります。

入社後の話を詳しく聞かされると「採用する気なのでは?」と思いがちですが、こちらも転職者全員に説明している可能性もあります。採用有無によって対応を分けることは考えにくいでしょう。

入社後の話を詳しくする理由は「内定を蹴られるのを防ぐため」というのもあるでしょうか、「企業イメージを良くするため」という意味合いもあります。転職者はその後お客様になるケースも多いため、なるべく印象を良くして面接を終えたいと考える企業も多いのです。

⑤難しい質問にも答えられた

面接では事前に予想しにくい質問をされることも多くあります。たとえば、「最近のニュースで気になることと自分の意見を1分間話してください」などのものや、他にも、志望動機を話した際「それはなぜ?」と何回も繰り返し質問され掘り下げられることも多くあります。

こういった難しい質問にスラスラ答えられると手応えを感じますよね。ただ、スラスラ答えたからといって、そこまで加点対象にならない可能性が高いです。

というのも、面接官が見るのは「スラスラ答えられるか」よりも「どう答えるか」だからです。質問内容を正しく理解し自分なりの意見を混じえて答えられるか、を見ています。

スラスラ答えられても、回答内容がテンプレートであるなどすれば、減点されてしまうので注意してください。

面接で手応えがあったのに落ちる理由

「自信があったのに落ちた……」こういう場合は非常に多くあります。手応えがあったのに落ちてしまった場合、大切なのはなぜ落ちたのか原因を追求し、次から気をつけることです。

手応えがあったのに落ちた場合次の4つの原因であることも多いです。

  • ①話の内容に矛盾があった
  • ②企業が求める人材と一致しなかった
  • ③他に採用したい人材がいた
  • ④話の内容を理解されていなかった

まずはこの4つが自分に当てはまっていないか確認するのが良いですね。

①話の内容に矛盾があった

話の内容に矛盾があると、面接官から減点される可能性が高いです。たとえば、長所が「継続力がある」なのに短所は「飽きっぽい」と言ってしまった場合、「さっき言ったことと違うな」と思われてしまうでしょう。

自己分析が不足しているとこのような矛盾がよく生じます。自己分析は徹底的に行い、「自分はこういうものだ」と認識を明らかにし、それから回答内容を考えることで矛盾をなくすことができますよ。

また、企業が評価する人物像に合わせすぎると、自己アピールに一貫性がでなくなりがちです。無理して「求める人物像」に合わせる必要はありません。面接では素の自分を見せることが何よりも肝心です。

②企業が求める人材と一致しなかった

企業が求める人物像と合致しない場合、手応えがあっても落ちる可能性が高くなります。たとえば、企業側が「継続力がある」人材を求めているのに「新しいことに挑戦するのが好き」なことをアピールしてしまった場合など。

この場合は仕方がないです。先程も言ったように、無理して企業が求める人物像に合わせる必要はないです。どんなに優秀な人材でも相性の悪い企業があります。落ちても「仕方がないか…」と考え次の選考に向けて気持ちを切り替えることが大切でしょう。

③他に採用したい人材がいた

面接で手応えがあっても他に採用したい人材がいたため落ちてしまうパターンも、当然あります。これも仕方がないことなので、落ちてもすぐに気持ちを切り替えるようにしましょう。

特に、求人が採用課金型の転職サイトに掲載されていた場合、要注意です。採用課金型は採用時に転職サイトに利用料を支払う仕組みとなっているため、優秀な人材を1〜2人のみ雇いたい企業が利用するケースが多いです。

そのため、自分より優秀な人材が1人でもいたら落ちてしまうのです。この場合、運にも左右されますので、落ちてしまってもそこまで自分を責めることなく、次に向かって進んでいった方が良いでしょう。

④話の内容を理解されていなかった

もっとも気をつけるべきなのがこのパターンです。

自分では上手く自己アピールしたつもりでも、面接官に伝わっていない、ということは多くあります。面接練習を一人でやりすぎて独りよがりになってしまうことは、結構ありがちです。

たとえば、大学の研究テーマについて専門用語を使って説明してしまう、などです。面接では誰でも理解できる言葉で話すことが肝心なので、気をつけてくださいね。

対処法は1人で面接練習するのではなく、友人や家族と行うことです。話内容がきちんと理解できるかチェックしてもらいましょう。

もくしは、転職エージェントに相談するのがおすすめです。転職エージェントは求人紹介をしてくれるだけでなく、担当者が求職者に向けて面接練習も行ってくれます。転職のプロである担当者に問題点を指摘してもらい改善していけば、効果的な面接対策になるでしょう。

面接の手応えは気にせず前に進もう!

面接の手応えは当てにならないケースも多いです。そのため、終わった面接のことは気にしない方が精神衛生上良いでしょう。終わった面接についてあれこれ考えると、次の面接で「今後はちゃんとしないと…」と考えすぎてしまい、緊張して失敗する可能性も高くなります。

面接の反省点だけまとめて、それ以外は忘れてしまうようにしましょう

最後に

この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。

この記事のポイント

  • 面接での手応えは当てにならないケースも多い
  • 面接時間が長かったり面接官の反応が良かったり次回の案内があったりしても、落ちる可能性はある
  • 手応えがあったのに落ちた場合、なぜ落ちたのか原因を追求することが大切
  • 終わった面接のことをあれこれ考えるよりも次の面接のことを考えるべき

面接が終了したらまずは反省点を書き出すことが大切です。反省点を次に活かすことで、ちょっとずつ選考通過確率が上がっていきますよ。反省点をまとめたらもう終わった面接のことは忘れてしまいましょう。そして次の面接に向けて着々と準備を進めることが大切ですね。

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