転職活動を検討しているが、せっかく転職するなら福利厚生が優れた企業を選びたいと考える方も多いのではないでしょうか。福利厚生が優れた企業はホワイトな印象もあるため転職できるならしたいですよね。本記事では、転職時に確認したい福利厚生の種類や福利厚生の良い企業に転職するメリット、福利厚生の良い企業に転職するポイント、について解説していきます。
目次
企業側が福利厚生を設ける理由とは?
福利厚生とは企業が給料やボーナスとは別に従業員に与える報酬のことです。福利厚生自体は明治時代から存在するものです。
企業によってさまざまな福利厚生が設けられています。福利厚生を設ける理由には次のようなものがあります。
- 従業員の生活の質を向上させるため
- 従業員で安心して働けるようにするため
- 従業員の離職率を低下させるため
- 優秀な人材を採用しやすくなるため
- 社外に対するPRの一環のため
このようなメリットがあるため、多くの企業が福利厚生を導入しています。
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福利厚生の種類
福利厚生には大きく次の2種類に分けられます。
- ①法定福利厚生
- ②法定外福利厚生
これら2つは福利厚生としての性質が異なります。福利厚生の良い企業への転職を狙う場合、まずはこれら2つの違いを理解しておくことが肝心ですね。
①法定福利厚生
法定福利厚生は日本の法律によって企業が従業員に提供すべきと定めているものです。法定福利厚生には次のようなものが挙げられますね。
- 雇用保険
- 介護保険
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 労災保険
- 子ども・子育て拠出金
健康保険・介護保険・厚生年金保険は会社が半額負担、雇用保険は2/3の負担、労災保険・子供・子育て拠出金は全額負担となっています。
雇用保険などは事業主が負担しなくてはならないと法律で決められています。
ちなみに、企業側は法定福利厚生の費用を経費として申告することができます。そのため、上手く使えば節税につながるなどのメリットがあります。
②法定外福利厚生
法定外福利厚生とは法律で定められているわけではないが、企業が独自に導入している福利厚生のことです。法定外福利厚生には次のようなものが該当します。
- 交通費
- 健康診断
- 家族手当
- 住宅手当
これらの福利厚生は導入しなかったとしても、法律に違反していることにはならないため、導入していない企業も多くあります。そのため、福利厚生が手厚い企業を選択したい場合、法定外福利厚生がどの程度充実しているかを確認した方が良いですね。
転職の際に特に確認したい福利厚生
企業によってさまざまな福利厚生がありますが、そのなかでも特に確認したいものを5つまとめました。
- ①育児・介護休暇
- ②交通費
- ③家賃補助
- ④退職金
- ⑤昼食補助
これら5つの有無によって、働き方が大きく変わる場合もあるため、優先して確認することをおすすめします。1つ1つの福利厚生の概要について解説していきます。
①育児・介護休暇
1つ目は育児・介護休暇です。
育児・介護休暇は育児や介護を行っている人に対して与えられる休暇のことです。休暇ではなく短時間勤務を選択できる制度もあります。
育児・介護休暇は最近では取得条件を緩和したり、取得期間を延長したりするなどして、働きやすさをアピールする企業が増えています。
また、企業によっては認可外保育園の費用補助やベビーシッター費用補助などの福利厚生を設けている場合もありますね。
②交通費
2つ目は交通費です。
交通費とは通勤で利用する電車やバスなどの費用のことです。また、車で通勤する場合もガソリン代を企業が負担してくれる場合があります。
交通費は全額もらえる場合もありますが、なかには上限を設けている場合もあるので注意が必要です。
③家賃補助
3つ目は家賃補助です。
家賃補助とはアパート・マンションの家賃や住宅ローン返済を補助する福利厚生です。
家賃補助は全額支給されることはほとんどなく、毎月1万円など額が決められていることが多いです。ただ、毎月1万円でも大きいので、家賃補助の有無は確認した方が良いですね。
④退職金
4つ目は退職金です。
退職金は定年退職者や中途退職者に対して支給される手当です。退職金の金額は勤続年数やその人の実績に応じて決められます。また、退職時にまとめて支給される「退職一時金」だけでなく、一定金額を何回かに分けて支給される「企業年金」を設ける企業もありますね。
なぜ辞める人に手当を与えるのか疑問な方もいるかもしれませんが、退職金は勤続年数に比例することが多いため、平均勤続年数を長くできるメリットがあるのです。ただ、昨今では転職が当たり前となっている流れもあり、退職金制度を設けない企業が多いですね。
⑤昼食補助
5つ目は昼食補助です。
企業によっては、社内に食堂が設けられていたり弁当が支給されたりすることがあります。
昼食補助は毎日出されるわけなので、意外と金額が大きくなります。また、社員食堂を活用することで、他の従業員とのコミュニケーションにつながるのもメリットですね。
流行の福利厚生スタイル、カフェテリアプランとは?
最近では「カフェテリアプラン」という制度を導入する企業が増えていますね。カフェテリアプランは複数ある福利厚生のなかから従業員が好きなものを選んで利用できる制度のことです。
企業側は従業員に一定額のポイントを支給します。従業員はポイントを消費して、福利厚生メニュー一覧から好きなものを選択して利用することが可能です。たとえるなら、バイキング形式の福利厚生といったところでしょうか。
従業員のライフスタイルや好みに応じて必要な福利厚生のみを活用できるということで、カフェテリアプランは最近人気が高まっています。また、従業員が必要な福利厚生だけ利用してくれれば、会社側も福利厚生費の削減につながるメリットがありますね。
福利厚生の良い企業に転職するメリット
福利厚生の良い企業に転職することで、次の2つのメリットがあります。
- ①生活費の負担が減る
- ②キャリア形成に役立つことも
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきますね。
①生活費の負担が減る
福利厚生の良い企業に転職することで単純に生活費の負担を減らすことが可能です。
交通費や住宅手当などは毎月出されるものですので、あるかどうかはかなり重要です。基本給がたとえ低くても福利厚生が充実しているなら、結果的に得である可能性があります。
②キャリア形成に役立つことも
福利厚生の良い企業に転職することは、自身のキャリア形成にも役立つ可能性があります。
福利厚生のなかにはセミナーの参加費用や参考書の購入費用を負担するものもあります。企業側は従業員に勉強してもらい、生産性を上げて欲しいと思っているため、そのような福利厚生を導入することも多くあります。
このような福利厚生がある場合、自分の成長のためにも積極的に利用した方が良いでしょう。
福利厚生の良い企業に転職するポイント
最後に、福利厚生の良い企業に転職するポイントをまとめました。これら3つのポイントを意識することで、転職活動が成功しやすくなります。
- ①福利厚生が利用しやすい雰囲気かも確認する
- ②転職エージェントに相談する
- ③福利厚生以外の条件も確認する
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきますね。
①福利厚生が利用しやすい雰囲気かも確認する
1つ目は福利厚生が利用しやすい雰囲気か確認することです。
数多くの福利厚生が設けられている場合でも、それらが使いやすい環境ではないこともあります。自分だけで福利厚生を使ってしまうと、周囲から白い目で見られる可能性もゼロではありません。
転職会議やopenworkなどの口コミサイトには、その企業で働く従業員の口コミが書かれています。口コミサイトの書き込みも参考にし、福利厚生が使いやすい環境なのか調べてみることをおすすめします。
②転職エージェントに相談する
2つ目は転職エージェントに相談することです。
転職エージェントに登録すると、担当者が1人ついてくれて自分の要望やスキルに沿った求人をいくつか紹介してくれます。また、企業とのやり取りを代行してくれたり、面接練習・履歴書添削などのサポートも行ってくれます。
また、転職エージェントの担当者は口コミサイトだけでは分からない企業の裏情報について調べてきてくれます。そのため、福利厚生の充実度や活用率などの情報を得ることができ、求人を選ぶ際の参考にすることが可能ですよ。
転職エージェントは転職する意思が固まっておらず、「ひとまず企業の情報を得たい」という場合でも利用が可能です。転職エージェントを利用したことがないという方は、一度試しに利用してみることをおすすめします。
③福利厚生以外の条件も確認する
3つ目は福利厚生以外の条件も確認することです。
福利厚生が優れているからといって、必ずしも優良企業とは限りません。また、福利厚生が少ない企業でも将来性に優れていたり、人間関係が良かったりと、優れた企業は多くあります。
福利厚生以外にも基本給やボーナス、将来性、人間関係といった項目も確認するようにしましょう。また、転職エージェントを利用する際も、福利厚生以外の希望条件を伝えた方が担当者が求人を絞り込みやすくなります。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 福利厚生の種類:法定福利厚生/法定外福利厚生
- 転職の際に特に確認したい福利厚生:育児・介護休暇/交通費/家賃補助/退職金/昼食補助
- 福利厚生の良い企業に転職するメリット:生活費の負担が減る/キャリア形成に役立つことも
- 福利厚生の良い企業に転職するポイント:福利厚生が利用しやすい雰囲気かも確認する/転職エージェントに相談する/福利厚生以外の条件も確認する
企業によって設けている福利厚生の種類や、福利厚生の利用しやすさは異なります。福利厚生がたくさんあっても、従業員はあまり利用していないという場合もあるので注意が必要です。企業の福利厚生の状況について詳しく知るためには、転職エージェントを活用するのがもっともおすすめですよ。
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