エンジニアになったものの、市場価値が上がらず年収も増えていかないという方も多いのではないでしょうか。エンジニアになっても必ず高給を獲得できるとは限らず、市場価値を上げる努力が必要になります。本記事では、市場価値の高いエンジニアの特徴、市場価値の高い技術分野について解説していきますね。
市場価値の高いエンジニアの特徴
市場価値の高いエンジニアは次の4つの特徴を持っていることが多いです。
- ①開発経験年数が長い
- ②最新技術に詳しい
- ③マネジメントスキルを持っている
- ④スキルの幅が広い
市場価値を上げたいと思うなら、これら4つを意識していくと良いでしょう。1つ1つの特徴について詳しく解説していきますね。
①開発経験年数が長い
開発経験年数が長ければ単純にスキル・実績が蓄積されるため、市場価値は当然長くなります。求人票にも「経験年数3年以上」などと書かれていることが多くありますよね。経験年数が多ければ、それだけ応募できる求人の幅が広がります。
ただし、本当に市場価値を高めるなら、単に経験を積むだけでは物足りないです。経験を積んだ上で、どのようなスキルを獲得していくかで、市場価値は大きく変動します。
②最新技術に詳しい
最新技術に詳しいエンジニアは市場価値が高くなりやすいです。
なぜなら、古い技術よりも新しい技術の方が、ビジネスに与える影響が大きいからです。もっとも分かりやすい例が人工知能や機械学習でしょう。人工知能のシステムを導入すれば、業務の自動化を図ることができ、生産性向上に大きく貢献する可能性があります。
実際、AIエンジニアの平均年収を見ると599万円と高めになっています。
参考:AIエンジニアの仕事の平均年収は599万円/平均時給は2,602円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
③マネジメントスキルを持っている
マネジメントスキルを持っているエンジニアも市場価値が高い傾向があります。
たとえば、部下の仕事の進捗管理やトラブルの解決、顧客とのスケジュール調整、などの経験がある方は、今よりも年収を上げるチャンスに恵まれていると言えますね。
ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーといったポジションは、年収が高い傾向があります。ITコンサルタントの平均年収は647万円、プロジェクトマネージャーは626万円となっています。
参考:ITコンサルタントの仕事の平均年収は647万円/平均時給は1,050円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
参考:プロジェクトマネージャーの仕事の平均年収は626万円/平均時給は2,492円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
④スキルの幅が広い
スキルの幅が広いエンジニアも評価されやすい傾向があります。
たとえばWeb系企業の場合、フロントエンドからバックエンドまで一貫して開発できるエンジニアは、それだけ評価を高めることが可能です。
このようなフルスタックエンジニアが社内にいれば、企業は他のエンジニアを多く雇う必要がなくなり、人件費を削減することができます。
上流工程の仕事を目指すのも良いですが、ずっと現場で開発がしたいという方もいますよね。そういった方はフルスタックエンジニアを目指して、市場価値を高めていくことになるでしょう。
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市場価値の高いエンジニアを目指す方法
続いて、市場価値の高いエンジニアを目指す方法について解説します。次の3つを意識することで、少しでも市場価値を高めることが可能です。
- ①資格獲得でスキルを高める
- ②最新技術をキャッチアップする
- ③スキルを高められる企業に転職する
これら3つは今すぐにでも行えることですので、無理のない範囲で実践してみましょう。1つ1つの方法について詳しく解説していきますね。
①資格獲得でスキルを高める
資格を獲得することで市場価値を高めることができます。
資格という明確な目標があれば、着実にスキルアップすることが可能です。目標がないと勉強を途中で挫折してしまったり、自分の好きな分野ばかり勉強して知識が偏ってしまいがちなので、資格という目標を作るのは良いことですね。
また、企業によっては資格手当がもらえる場合もあります。そういった意味でも資格獲得はおすすめですね。
②最新技術をキャッチアップする
市場価値を高めるなら最新技術を身につけることが大切ですね。
たとえばIT系のニュースサイトを読んでみたり、セミナーに参加してみたりすることで、最新技術に関する知識を少しずつ増やしていくのがおすすめです。
その後は参考書やUdemyなどの学習サイトで本格的に学ぶと良いでしょう。
③スキルを高められる企業に転職する
市場価値を高めるなら、スキルを高められる企業に転職するのもポイントです。
企業によっては古い技術をいつまでも使い続けている場合もあります。そういった企業に所属し続けていても、スキルアップができない可能性があります。
できればですが、最新技術に関わることができる企業に転職するのが良いですね。
市場価値の高い技術分野
続いて、市場価値の高い技術分野について解説します。これら5つの分野に関わるエンジニアは特に市場価値が高くなりやすいです。
- ①AI関連
- ②クラウド
- ③IoT
- ④データ分析
- ⑤セキュリティ
これら5つの中に興味がある分野があるなら、その分野を重点的に勉強してみることで、市場価値を高めやすくなるでしょう。1つ1つの技術分野について詳しく解説していきます。
①AI関連
機械学習やディープラーニングといった分野は今後更に伸びると言われています。
AIによって業務効率化などを図ろうとする企業が増えていけば、AI関連のスキルを持ったエンジニアの市場価値は更に高まるでしょう。
機械学習ではPythonやRといったプログラミング言語が使われています。中でもPythonは汎用性があり人気が高まっていますので、Pythonから勉強することをおすすめしますね。
②クラウド
AWSやGCPといったクラウドサービスの知識があると、市場価値を上げやすいです。
最近ではオンプレミスからクラウドへシステムを移行する企業が増えているためです。クラウド移行することで、システムに社外からアクセスできたり、ランニングコストが削減できたりとさまざまなメリットがあります。
ネットワークエンジニアやサーバエンジニアの方はクラウドの知識を身につけると良いですね。
③IoT
最近ではIoT家電というインターネットに繋げることができる電化製品が流行してきています。たとえば、冷蔵庫をネットに繋げることで、冷蔵庫が中身の食材からおすすめの献立を考えてくれるようになります。
IoT家電が発展すれば人々の暮らしが便利かつ面白くなると言われていますね。
C言語を使った組み込み系ソフトの開発に興味がある方などは、IoTについても勉強してみると良いでしょう。
④データ分析
データ分析も今後伸びると言われている分野です。
最近ネットやSNSが普及したことで、ネット上に多くの情報が蓄積されるようになりました。加えて、大規模なデータをコンピュータが高速で処理できるようになってきたため、データ分析は現在人気が高まっている分野です。
データ分析を行うには、Pythonなどのプログラミング言語やデータ分析ライブラリを使いこなす必要がありますね。
⑤セキュリティ
セキュリティ対策はいつの時代でも必要なものです。
個人情報の漏洩などの被害が出ると何億もの損害が発生する可能性もあるため、セキュリティ知識を持ったエンジニアは企業に必要な存在ですね。
ハッキングなどの手口は時代によって変わっていくため、最新の手口に対応できるだけのスキルを持ったエンジニアは、特に市場価値が高まると推測されます。
エンジニアが自分の市場価値を判断するには?
最後に、エンジニアが自分の市場価値を判断する方法について解説します。
- ①転職エージェントに相談する
- ②市場価値診断ツールを使う
これら2つの方法で自分の市場価値を図ることができます。1つ1つの方法について詳しく解説していきますね。
①転職エージェントに相談する
転職エージェントは求人紹介をしてもらえるサービスですが、自分の市場価値を図る際にも使えますよ。
エージェントに登録すると担当者が自分のスキル・実績にふさわしい求人を紹介してくれます。紹介された求人を確認することで、自分が今どの程度の市場価値なのか判断できます。
たとえば、現職よりも高月収の求人ばかり紹介されるようなら、自分で思っているよりも市場価値は高いのかもしれませんね。
②市場価値診断ツールを使う
ミイダスや転職ドラフトなどのツールを使えばおおよその判断は可能です。
これらのツールは自宅で手軽に市場価値を図れるのがメリットです。また、市場価値だけでなく、自分の強みをビジネスでどう活かせば良いかのアドバイスもしてくれます。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 市場価値の高いエンジニアの特徴:開発経験年数が長い/最新技術に詳しい/マネジメントスキルを持っている/スキルの幅が広い
- 市場価値の高いエンジニアを目指す方法:資格獲得でスキルを高める/最新技術をキャッチアップする/スキルを高められる企業に転職する
- 市場価値の高い技術分野:AI関連/クラウド/IoT/データ分析/セキュリティ
転職が当たり前であるエンジニアにとって、市場価値を高めることは大切です。市場価値を正確に知りたいなら、まずは転職エージェントに相談してみることをおすすめします。