社内SEに転職したいが、どのように転職すれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。社内SEはエンジニア職の中でも人気が高いと言われています。本記事では社内SEが人気の理由、求められるスキル、転職するポイントについて解説しますね。
社内SEに転職するのは難しい?
社内SEへ転職するのは不可能ではありません。なぜならIT業界は全体的に人手不足の傾向があるためです。2021年7月の全体の求人倍率は2.31倍ですが、IT業界は6.82倍となっています。
新型コロナウイルスの影響で全体的に求人倍率は下がっていますが、その中でもIT業界は高い傾向がありますね。
参考:【転職求人倍率】求人倍率は+0.03ptの2.18倍。求人数は微増し、転職希望者数は微減したことで、求人倍率は上昇。 |転職ならdoda(デューダ)
ただし、社内SEはエンジニア職の中でも人気が高いと言われています。そのため、プログラマーやシステムエンジニアと比べると、転職しにくい可能性はあるかもしれません。
とはいえ、しっかり面接で実績・経験をアピールできれば内定獲得は可能です。
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社内SEへの転職が人気の理由
社内SEへの転職が人気の理由は次の4つです。
- ①ユーザーとの距離が近い
- ②残業が少ないイメージがある
- ③客先常駐ではない
- ④幅広いスキルが身につく
これらの理由があるため、SIer企業などから社内SEに転職する人もいます。1つ1つの人気の理由について詳しく解説していきますね。
①ユーザーとの距離が近い
社内SEはユーザーとの距離が近いのが大きな魅力です。
社内SEは社内の人が使うシステムの運用・保守を行ったりカスタマーサポート業務を行ったりします。つまり、お客さんと同じ会社で働いているということですね。
そのため、仕事に対するフィードバックを直接もらうことができます。社内の人から感謝の言葉をもらえると、モチベーションもアップするでしょう。
一方プログラマーなどの場合、顧客と関わりがほとんどない場合もあります。顧客と実際に関わるのはシステムエンジニアやマネージャー職の方のためです。
ユーザーとの距離が近い点に魅力を感じ社内SEに転職する人もいます。
②残業が少ないイメージがある
社内SEは残業が少ないイメージがあるのも人気の理由です。
社内SEは主な顧客が社内の人であるため、無理な要求をされたり納期が短かったりすることがないと考える人が多いです。確かに社内SEはそのような傾向があるかもしれません。
ただ、実際は社内SEでも残業や休日出勤がゼロというわけではないため注意が必要です。残業時間などは企業によっても異なるため、転職前に企業のワークライフバランスについて確認しておくことが重要ですね。
③客先常駐ではない
客先常駐ではないという点も社内SEの人気が高い理由でしょう。
エンジニア職にはSESといって顧客の会社に常駐して働く形態があります。SESを嫌がるエンジニアは多くいます。
SESの場合常駐先が変わるたびに人間関係を1から構築しないといけません。また、会社への帰属意識も薄れてしまい、モチベーションが下がってしまう人もいますね。
④幅広いスキルが身につく
社内SEに転職することで、幅広いスキルが身につくというメリットもあります。
開発だけでなく、会社の業界に関する知識や上流工程など幅広いスキルを身につけられるため、ゼネラリスト人材を目指すことが可能です。
ただし、社内SEの仕事内容は企業によって異なるため、事前に仕事内容を確認しておくことが重要ですよ。
社内SEに転職する際に求められるスキル
続いて、社内SEに転職する際に求められるスキルを解説します。求められるスキルは大きく分けて次の4つです。
- ①マルチタスク能力
- ②運用・保守のスキル
- ③マネジメント経験
- ④コミュニケーション能力
これらのスキルを保有している方は比較的社内SEに転職しやすいです。また、面接ではこれらのスキルを積極的にアピールすることが、内定獲得の近道です。
1つ1つの求められるスキルについて詳しく解説しますね。
①マルチタスク能力
社内SEはマルチタスク能力が求められる傾向があります。
なぜなら、社内SEは幅広い仕事を並行してこなす必要性が他のエンジニア職に比べても強いからです。ヘルプデスクや外注先とのやり取り、業務システムの運用・保守、AWSの運用など、多岐に渡る仕事を上手くさばかなくてはいけませんよ。
それぞれの仕事にどれだけのリソースを費やすか調整したり、トラブル時に1つの業務に集中したり、臨機応変に対応できる能力が求められますね。
②運用・保守のスキル
社内SEは業務システム・基幹システムの運用・保守業務が入る可能性があるため、転職前に運用・保守の基礎スキルを身につけておくことが望ましいでしょう。
システムのメンテナンスやOSのアップデートなどを行えたり、障害発生時にスピーディーに対応ができたりする能力が求められますね。
社内SEはプログラマーと違い、1からシステムを開発する機会は少ないですが、既存システムを扱う必要があるため、最低限のプログラミングスキルは必要となります。
③マネジメント経験
社内SEはマネジメント経験も求められます。
社内SEは多くの場合自社向けシステムを自分で解説せず、ベンダーなどに開発を依頼することになります。ただ、ベンダーに丸投げというわけではなく、システム開発のマネジメントは社内SEが行わなくてはいけないのです。
プロジェクトの進行管理を行えたり、ベンダーのエンジニアに的確に指示を出したりする必要があるでしょう。
マネジメント経験を得ているエンジニアはそこまで多くありません。逆に言えば、マネジメント経験がある方は面接で積極的にアピールした方が差別化を図りやすいと言えます。
④コミュニケーション能力
社内SEはコミュニケーション能力が強く求められる仕事です。
社内SEにはヘルプデスク業務があり、会社の窓口として多くの人と関わらないといけません。コミュニケーション能力にかけていると、質問に対する答えが分かってもそれを正確に伝えることができませんね。
また、ベンダー企業のマネジメントを行う際もコミュニケーション能力は必須です。
社内SEに転職する場合、面接でコミュニケーション能力は積極的にアピールしたいですね。
社内SEに転職するポイント
最後に、社内SEに転職する際のポイントを解説します。これら5つのポイントを意識することで、より社内SEの選考に受かりやすくなります。
- ①その会社の仕事内容を確認する
- ②IT系のエージェントを活用する
- ③社内SEならではの志望動機にする
- ④業界に対する興味をアピールする
- ⑤上流工程の経験をアピールする
1つ1つのポイントについて詳しく解説しますね。
①その会社の仕事内容を確認する
1つ目はその会社の仕事内容を確認することです。
社内SEの業務内容は企業によって大きく異なります。仕事内容の認識に齟齬があり、望んでいた仕事ができず早期退職することになるのは避けるようにしましょう。
また、業務内容を把握しておかないと、面接で間違ったことを言ってしまい、大きく減点される可能性もあります。
②IT系のエージェントを活用する
2つ目はIT系のエージェントを活用することです。
転職エージェントの中にはIT企業に特化したものも多く存在します。特化型のエージェントなら担当者もIT企業を熟知しているため、的確に転職サポートを行ってくれますよ。
また、特化型なら社内SEの求人も多く保有している可能性が高いです。特に非公開求人と呼ばれる外部に公開していない求人は、好条件である場合も多く狙い目ですね。
③社内SEならではの志望動機にする
3つ目は社内SEならではの志望動機にすることです。
「それはプログラマーでも良いのでは?」と突っ込まれる志望動機は基本的にはNGです。社内SEの仕事内容に則した志望動機にすることを心がけましょう。
たとえば「現職では客先常駐として働いていたが、顧客との距離が近いところで働きたいという思いが強くなり社内SEに転職しようと思った」といった感じです。
④業界に対する興味をアピールする
4つ目は業界に対する興味をアピールすることです。
社内SEは会社向けのシステム開発のマネジメントを行います。どんなシステムを開発するか考えるには、業界知識がないと難しいでしょう。
業界知識がないと判断されてしまうと、面接で落とされてしまうかもしれません。そのため、その業界について個人的に勉強していることや、獲得している資格などをアピールすると良いです。
⑤上流工程の経験をアピールする
5つ目は上流工程の経験をアピールすることです。
前述の通り社内SEはマネジメントスキルが求められます。マネジメント経験を持っている場合、積極的にアピールしないと損と言えるでしょう。
特に、30代・40代の場合マネジメント経験は強い武器となります。未経験の職種への転職は20代の方が有利と言われていますが、マネジメント経験があれば年齢を重ねていても転職しやすくなります。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 社内SEへの転職が人気の理由:ユーザーとの距離が近い/残業が少ないイメージがある/客先常駐ではない/幅広いスキルが身につく
- 社内SEに転職する際に求められるスキル:マルチタスク能力/運用・保守のスキル/マネジメント経験/コミュニケーション能力
- 社内SEに転職するポイント:その会社の仕事内容を確認する/IT系のエージェントを活用する/社内SEならではの志望動機にする/業界に対する興味をアピールする/上流工程の経験をアピールする
社内SEは人気の高い職種です。内定獲得の近道はIT系のエージェントを活用し、転職サポートを行ってもらうことです。