新卒2年目で会社を辞めたいが、辞めた後に転職できるか不安、という方も多いのではないでしょうか。2年目でもきちんと準備をして転職活動すれば今よりも良い企業に転職することは可能ですよ。本記事では2年目で転職するメリット・デメリット、ポイントなどについて解説します。
新卒2年目でも転職できるのか?
結論を言うと新卒2年目でも転職は可能です。
マイナビ転職が2016年に中途採用実績のある企業にアンケートを取ったところ、6割以上が「第二新卒を積極的に採用したい」と回答したようです。
参考:【2021年更新】第二新卒とは? いつまで? 転職市場で求められているのは本当か?|20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントのマイナビジョブ20’s
早期退職した人材は転職が厳しくなるというイメージを持つ方も多いです。しかし、実際の数字を見てみるとそんなことはないことが分かりますね。
ただ、注意しなければいけない点が1つあります。それは新卒のときと同じ感覚で転職活動してしまうことです。新卒と第二新卒では求められるものが異なるため、同じ感覚で転職活動すると失敗してしまうことが多いです。
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2年目でも転職成功しやすい人の特徴
2年目でも次に該当するような人は比較的転職しやすいと言われています。
- 社会人基礎力が身についている
- コミュニケーション能力・論理的思考力・主体性が平均して高い
- キャリアプランをしっかり立てている
このようなスキル・特徴を持っている人なら2年目で辞めてもそこまで心配する必要はないかもしれません。
2年目の段階であれば、仕事に必要なスキルはそこまで求められないことが多いです。たとえばエンジニア職の場合、プログラミングスキルなどが高いにこしたことはありませんが、低くても転職できないことはないでしょう。
2年目で転職するメリット
2年目で転職するメリットについて解説します。メリットは次の4つです。
- ①ブラック企業を辞められる
- ②キャリアの見直しができる
- ③未経験の職種に転職しやすい
- ④社会人基礎力は身についている
早期退職はデメリットの方がピックアップされることが多いですが、実はメリットも多くあります。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきましょう。
①ブラック企業を辞められる
新卒でブラック企業に入社してしまった方は、状況に応じて早めに辞めることも検討したいです。ブラック企業の定義は難しいですが、残業が過度に多かったり風通しが悪かったり、サービス残業が発生するなど労働基準法が守られていなかったりする場合が該当します。
ブラック企業にとどまり続けていると、体調などに影響を及ぼす可能性があります。もし体調が異変を感じるようなことがあれば、1・2年目でも辞めることを検討した方が良いですね。
また、ブラック企業に長く勤めていてもプラスにならないことが多いです。希少なスキルを獲得できるなど成長に繋がるなら良いのですが、実際は成長できないことがほとんどでしょう。
そのため、ブラック企業を辞められるメリットは大きいでしょう。
②キャリアの見直しができる
2年目で転職を行うことは、キャリアの見直しができるメリットもあります。1度社会人を経験したうえで、あらためて今後の人生プランを決めることが可能です。
社会の仕組みを知ることで見える景色が変われば、全く別の仕事に興味を持つこともあるかもしれません。
新卒のときは漠然とした憧れが職種を決めていた場合でも、2年目になればリアルに考えることができます。
③未経験の職種に転職しやすい
2年目の段階なら、未経験の職種に転職がしやすいです。
基本的に年齢を重ねると未経験の職種に転職しにくい傾向があります。30代、40代になると、ポテンシャルよりも経験・実績を重視して採用されることが多いため、現職と同じ職種か関連性の高い職種を目指すことが中心になりますね。
一方、20代の段階なら、経験・実績よりもポテンシャルを重視して採用されるため、未経験の職種も目指しやすいです。つまり、職種を変更するなら今のうちということですね。
④社会人基礎力は身についている
新卒2年目の強みは、社会人基礎力はすでに身についていることです。社内研修を終えており、基本的なマナーや社会人としての心構えは習得済みであることがほとんどですよね。
新卒の場合、社会人基礎力はまだ身についていません。雇う側の企業からすると、新卒2年目は研修コストがかからないメリットがあります。そのため、同程度のポテンシャル・熱意を持っているなら、第二新卒を優先して採用する企業もある可能性があります。
そのため、2年目の方は自信を持って転職活動をしましょう。
2年目で転職するデメリット
続いて、2年目で転職するデメリットについて解説します。デメリットは次の4つです。
- ①すぐ辞める癖がつく可能性
- ②給与が下がるケースもある
- ③面接官に早期退職について聞かれる
- ④周囲の目が気になる
早期退職する場合は、これらのデメリットにいかに向き合うかが肝心ですね。1つ1つのデメリットについて詳しく解説していきます。
①すぐ辞める癖がつく可能性
2年目で転職するとすぐ辞める癖がつく可能性があります。
何度も早期退職するとどんどん転職が厳しくなっていきます。そのため、2年目で転職する場合、次は同じことを繰り返さないように気をつけないといけません。
次に転職する企業は中長期的に所属するものだと考え、慎重に選択することが肝心です。求人票に書かれている内容だけでなく、企業の裏の顔も知った上で転職することが重要ですね。
②給与が下がるケースもある
新卒2年目で転職活動すると給料が下がる可能性はあります。
2年目での転職は決して不利というわけではないですが、今よりも条件の良い企業に転職できる保証はありません。
2年目の方は転職活動が始めての場合がほとんどであり、転職活動に失敗してしまうこともあります。今よりも給与水準が低い企業で妥協せざるを得ないこともあるかもしれません。
そのため、転職活動はできれば現職を辞める前にしたいです。最悪今の会社に居続ける選択肢を持っておいた方が安心ですね。
③面接官に早期退職について聞かれる
2年目の場合、面接で「なぜそんなに早く辞めたのか」と聞かれる可能性が高いです。
繰り返しになりますが、2年目での転職は不利というわけではありません。ただし、「2年目で転職する意図」を明確に話せないと、「この人は先を見据えずに転職活動してるな」ということが見透かされてしまい、落とされてしまう可能性が高くなります。
そのため、早期退職の理由については事前に回答を練っておくことが重要です。
④周囲の目が気になる
周囲の目が気になるというのも、一応デメリットとして挙げられます。
2年目で転職することを話すと、同僚から止められたり両親から心配されたりすることも多いです。周囲の目が気になって転職を決断できないという方もいるかもしれませんね。
ただ、基本的に周囲の目は気にする必要はありません。大切なのは自分がどうしたいかです。これから40年以上いる可能性のある会社を決めるのですから、周囲に流されることなく自分の意思で考えるようにしましょう。
新卒2年目でも転職成功させるコツ
ここまで2年目で転職するメリット・デメリットについて解説してきました。それらも踏まえつつ、2年目で転職成功させるコツを解説します。
2年目で転職成功させるコツは次の4つです。
- ①転職エージェントを活用する
- ②できれば辞める前に転職活動する
- ③必ず聞かれる質問の答えを用意しておく
- ④企業研究を念入りに行う
これらのコツを念頭に置いて転職活動すれば、2年目でも優良企業に転職できる可能性が高まりますよ。1つ1つのコツについて詳しく解説していきます。
①転職エージェントを活用する
1つ目は転職エージェントを活用することです。
転職エージェントに登録すると、担当者が1人ついてくれて転職サポートを行ってくれます。自分に合った求人を紹介してくれたり、面接練習・履歴書添削などをしてくれたりします。
2年目で転職する方は転職活動がはじめての方がほとんどでしょう。そのため1人で行うより転職のプロのサポートを受けた方が良いですよ。
また、第二新卒に特化したエージェントもあります。第二新卒の転職活動のコツを教えてくれたり、第二新卒の優良求人を多く紹介してくれたりします。
②できれば辞める前に転職活動する
2つ目は、できれば辞める前に転職活動することです。
退職後に転職活動すると、お金がなくなる心配をしなくてはいけません。お金のことを心配しながらだと、転職活動に集中できず失敗する可能性が高くなります。
また、1度退職すると前の会社に戻ることはできません。最悪今の会社に居続けるという選択肢を持っておくことで、リラックスして転職活動に挑むことができます。
ただし、現職がどうしても辛かったり転職活動との両立が難しかったりする場合は、辞めてから転職活動するのもありです。状況に応じて選択するようにしましょう。
③必ず聞かれる質問の答えを用意しておく
3つ目は必ず聞かれる質問の答えを用意しておくことです。
「早期退職の理由」「志望動機」「自己PR」「会社でやりたいこと」など、どの会社の面接でも聞かれると予想される質問の答えは事前に練っておきます。これらの定番の質問にすらスラスラ答えられないようでは、面接官に呆れられてしまいますよ。
転職エージェントでは面接練習も行ってくれます。定番の質問に対する模範的な回答方法などを教えてくれるので、面接が苦手な方は利用をおすすめしますね。
④企業研究を念入りに行う
4つ目は企業研究を念入りに行うことです。
転職を急ぎすぎて企業研究を行わなかったために、ブラック企業に転職してしまう人は多くいます。特に2年目で転職する方は、再度早期退職することは防ぐようにしたいです。
企業研究を行う際は求人票や会社のホームページを確認するだけでなく、IR情報や社長インタビューページ、会社が出版している本などを読み、より深く行うことが大切です。
また、転職会議やopenworkなどの口コミサイトも確認し、企業の表の顔だけでなく裏の顔も把握することも重要でしょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 2年目で転職するメリット:ブラック企業を辞められる/キャリアの見直しができる/未経験の職種に転職しやすい/社会人基礎力は身についている
- 2年目で転職するデメリット:すぐ辞める癖がつく可能性/給与が下がるケースもある/面接官に早期退職について聞かれる/周囲の目が気になる
- 新卒2年目でも転職成功させるコツ:転職エージェントを活用する/できれば辞める前に転職活動する/必ず聞かれる質問の答えを用意しておく/企業研究を念入りに行う
2年目でもしっかり対策を立てれば転職成功は可能です。自分1人で転職活動を行う自信がない方は、転職エージェントを活用することをおすすめしますね。