転職を検討しているが、仕事をしながら転職すべきか、辞めてから転職すべきか分からない、という方も多いのではないでしょうか?それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分にとってどちらが得か考えることが大切です。本記事では、仕事しながら転職活動するメリット・デメリット、仕事しながら転職活動するコツ、などについて解説します。
目次
仕事しながら転職活動するのは普通?
仕事しながら転職活動する人のほうが割合としては多いです。
2019年3月にdodaによって行われた調査によると、転職先が決まってから退職する人は66.0%でした。2/3は仕事しながら転職活動しているということです。
参考:働きながら?辞めてから? 第二新卒・若手向け 転職活動の上手な進め方 |転職ならdoda(デューダ)
とはいえこのデータはあくまで参考程度に考えたほうがよいでしょう。仕事しながら転職活動すべきかどうかは、業界・業種やその人の状況によって異なるからです。
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仕事しながら転職活動するメリット
仕事しながら転職活動する人が多いのには理由があります。仕事しながら行うと、次のようなメリットがあるのです。
- ①ブランクをなくせる
- ②収入面で困らない
- ③精神的に余裕を持てる
- ④転職を諦める選択肢も持てる
これらのメリットが良いと感じるなら、現職を辞めずに転職活動したほうがよいかもしれませんね。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
①ブランクをなくせる
仕事しながら転職活動することで、ブランク(空白期間)をなくすことができます。
ブランクがあると転職で不利になってしまうことは多いです。場合によっては、働くことに対する熱意が薄いと思われたり前職でトラブルがあったのかと思われたりすることもあります。
基本的にはブランクは作らないほうがよいですね。
②収入面で困らない
仕事しながら転職活動すれば収入は途絶えないため、お金に困ることはありません。
お金のあるなしは転職活動において非常に大事です。転職活動では交通費やスーツ代などなにかとかかるお金が多いためです。
もし辞めてから転職活動するなら、ある程度貯金を確保しておく必要があるでしょう。
収入面で困らないというのも大きなメリットです。
③精神的に余裕を持てる
仕事しながらの転職活動は、精神的に余裕を持ちやすくなります。ブランクを作らなくてよいですし、収入が途絶えることもひとまずはないからです。
精神的に余裕があると面接でもリラックスして回答できるため、実力を発揮しやすいでしょう。面接で緊張してしまうとせっかく良い実績・経験があっても上手くアピールできず、失敗に終わることが多いです。
精神的に余裕が持てるというのも大きなメリットといえますね。
④転職を諦める選択肢も持てる
辞める前に転職活動すれば、最悪転職を諦める選択肢を持つことができます。内定がなかなか取れなかったり、内定先が現職よりも悪い条件だったりした場合、今の会社で働き続けることが可能です。
仕事を辞めてから転職する場合でも「出戻り」という手段はあります。ただ、手戻りは必ずしもできるとは限りませんし、できたとしても上司や同僚と気まずい思いをすることになります。
いざというときに諦める選択肢が持てるのも大きなことでしょう。
仕事しながら転職活動するデメリット
仕事しながらの転職活動には良くない面もあります。特に次の3つのデメリットは考慮に入れておくべきでしょう。
- ①仕事との両立が厳しい場合も
- ②面接のスケジュール調整が難しい
- ③「入社希望時期」に応じられない可能性
人によっては、むしろ辞めてから転職したほうがよい場合もあります。1つ1つのデメリットについて詳しく解説していきますね。
①仕事との両立が厳しい場合も
仕事と転職活動の両立が難しい場合もあるでしょう。
現職が忙しかったり残業が多くなったりすると、肉体的にも精神的にも辛くなります。すると転職活動に集中できず、かえって上手くいかない可能性もありますね。
また、忙しい時期に転職活動すると現職にも迷惑がかかってしまいます。両立が難しい場合は、辞めてから転職活動するのも手ですよ。もしくは仕事量を上司などに相談して減らしてもらうようにしましょう。
②面接のスケジュール調整が難しい
面接のスケジュール調整が難しいのもデメリットです。たとえば、面接の日と大事な会議の日が重なることがあるかもしれません。
予定が重なった場合、選考を受ける企業に日程変更をお願いしないといけない場合もあります。日程変更自体はしても問題はないのですが、何度もお願いすると印象を悪くしてしまいかねませんね。
仕事しながら転職活動する場合、スケジュール管理を徹底する必要があります。
③「入社希望時期」に応じられない可能性
企業側が提示する「入社希望時期」に応じられないリスクも考慮しないといけません。
企業はすぐに入社できる人を優先採用する可能性もあります。そのため、「1月15日に入社してほしい」とお願いされて「1月30日まで待ってください」と言った場合、採用をお断りされてしまう場合もあるのです。
会社によっては「退職する場合、退職日の3ヶ月前に報告すること」などの決まりがある場合もあり、なかなか良いタイミングで辞められない場合もあります。
仕事しながらの転職活動を成功させるポイント
仕事しながらの転職活動を成功させるにはいくつかポイントがあります。
- ①転職スケジュールを立てる
- ②オンライン面接を活用する
- ③午前有給・午後有給を上手く使う
- ④転職エージェントを使う
これら4つのポイントを意識することで、現職での人間関係を悪くしてしまったり、本来入りたくない企業に転職してしまったり、といったトラブルを防ぐことが可能です。1つ1つのポイントについて詳しく解説していきますね。
①転職スケジュールを立てる
「何日までに転職するか」などスケジュールはしっかり決めることが大切です。特に働きながら転職活動すると、お金が途絶えない分ダラダラやりがちなので期限は決めたほうがよいですよ。
また、なるべく現職に迷惑をかけないようにスケジュールを組むことも意識したいです。たとえば、繁忙期に転職活動すると引き継ぎが進まず予定がずれ込むこともあります。円満退職をしたいなら特に現職のことも考えておきましょう。
②オンライン面接を活用する
採用担当者がオンライン面接をやってくれるなら活用したいです。オンライン面接なら移動時間を省くことができるため、現職が忙しくても対応しやすいですね。
最近は新型コロナウイルスの影響で、オンライン面接を導入する企業が増えました。以前よりも働きながらの転職活動がしやすくなったといえるかもしれません。
ただしオンライン面接だと緊張感がなく、つい気を抜いてしまって失敗する人もいるので注意です。
③午前有給・午後有給を上手く使う
午前有給・午後有給を上手く使うようにしましょう。一日全部休む必要がないのに全休を取ってしまう方は多いです。
午前だけ休んだり、午後だけ休んだりすれば会社側への迷惑を最小限に抑えられますし、有給を使い切ってしまう可能性も減らせるでしょう。
④転職エージェントを使う
働きながら転職活動する人に活用してほしいのが、転職エージェントです。
エージェントでは、企業とのやり取りなど面倒な作業を担当者に代行してもらえます。また、求人紹介も行ってくれるため、求人を探す手間も省くことが可能です。
転職エージェントを使えば、仕事と転職活動を両立しやすくなりますよ。
仕事しながら転職活動する場合の注意点
最後に、仕事しながら転職活動する際の注意点を2つ解説します。
- ①面接の日程変更のお願い理由は正直に
- ②在職中の企業への配慮も忘れない
こちらの2つの注意点は事前に確認しておいた方が、トラブルなく転職活動を進めることができるでしょう。1つ1つの注意点について詳しく解説していきます。
①面接の日程変更のお願い理由は正直に
仕事しながら転職活動すると、面接の日程変更をお願いしないといけない場合もあるでしょう。その場合、理由を正直に伝えることが大切です。「家族が倒れたため」など嘘をつく必要はありませんよ。
嘘をつくとバレる可能性もありますし、「バレるかも」と考えて面接に集中できなくなる恐れもあります。
日程変更理由は正直に伝えても、選考でマイナスになる可能性は低いです。採用担当者も、社会人なら外せない用事もあることは分かっていますので、正直に伝えましょう。
②在職中の企業への配慮も忘れない
在籍中の企業への配慮も忘れてはいけませんね。
特に円満退職を目指すなら、「どうせ辞める会社だし…」と適当に仕事を行うなどしないようにしましょう。後味良く退職することで、次の職場でも良いスタートを切れますよ。
また、会社への迷惑を考えるなら、できれば忙しい時期は避けて転職したほうがよいですね。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。
この記事のポイント
- 仕事しながら転職活動するメリットは、ブランクをなくせる/収入面で困らない/精神的に余裕を持てる/転職を諦める選択肢も持てる
- 仕事しながら転職活動するデメリットは、仕事との両立が厳しい場合も/面接のスケジュール調整が難しい/「入社希望時期」に応じられない可能性
- 仕事しながらの転職活動を成功させるポイントは、転職スケジュールを立てる/オンライン面接を活用する/午前有給・午後有給を上手く使う/転職エージェントを使う
- 仕事しながら転職活動する場合の注意点は、面接の日程変更のお願い理由は正直に/在職中の企業への配慮も忘れない
割合としては仕事しながら転職活動する人が多いですが、人によっては辞めてからのほうがよい場合もあります。自分の状況に応じて、臨機応変に行動できるようにしましょう。
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