【転職したいがやりたいことがない方へ】やりがいを見つける方法を解説

今後のキャリアを考える時に「やりたいことがない」と感じてしまう人もいるのではないでしょうか。やりたいことを決めずに転職すると失敗する確率が高くなります。本記事では、やりたいことがないまま転職することが危険な理由、やりたいことを見つける方法について解説していきますね。

やりたいことがないまま転職活動するのは危険?

やりたいことがないまま転職活動するのは危険なので避けたほうがよいです。その理由は次の3つです。

  • ①早期退職してしまう恐れがある
  • ②キャリアに一貫性がなくなる
  • ③面接の通過率が下がってしまう

1つ1つの理由について詳しく解説していきますね。

 

①早期退職してしまう恐れがある

やりたいことがないまま転職すると「やっぱり合わない」となって早期退職してしまう恐れがあります。早期退職するのは基本的には避けたほうがよいです。

なぜなら、早期退職すると次の転職時にも面接官から「うちも早期退職されるのでは?」と警戒されてしまい、かなり不利になってしまうからです。

また、早期退職は会社側にも迷惑がかかる行為ですよ。会社は採用コストや研修コストを多くかけて一人の人間を採用しているのに、早期退職されたら無駄になってしまいます。

早期退職しないためにもやりたいことはしっかり固めましょう。

 

②キャリアに一貫性がなくなる

やりたいことを決めずに転職すると、さまざまな仕事や業種へと移ってしまい、キャリアに一貫性がなくなりがちです。キャリアに一貫性がないと転職で不利になってしまいます。

たとえば、営業職とSEを3年ずつ続けた人と営業職を6年続けた人とでは、営業職としてのスキルは後者の方が上なので、企業は当然後者を採用するのです。

また、キャリアに一貫性がないと先を見据えて転職活動してないことが面接官にバレてしまい、「なぜこの前職ではこの仕事に就いたのか」と面接で突っ込まれてしまいます。

キャリアに一貫性を持たせるというのは、早い段階から意識したほうがよいですよ。

 

③面接の通過率が下がってしまう

やりたいことがないと、面接時の態度にもそれが現れてしまい、面接官から「やる気がないな」と思われてしまいがちです。面接の通過率が下がってしまうかもしれません。

たとえば、志望動機を語る際もどこからかコピーしてきたような内容になり、中身がないものになってしまうでしょう。

特に最終面接では、その人の仕事に対する熱意をよく確認されます。社長や役人は何人もの求職者の面接を行ってきているため、熱意があるのか分かってしまうことが多いです。

そのため、まずはやりたいことを考えてから面接に挑むのがよいでしょう。

 

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やりたいことが見つからない理由

「いくら考えてもやりたいことが分からない……」。そういった方は次の2つが原因かもしれません。

  • ①自己分析が足りていない
  • ②企業研究が足りていない

この2つの原因を解決しないといくら考えてもやりたいことが分からず、ドツボにはまってしまう可能性があります。1つ1つの原因について詳しく解説していきますね。

 

①自己分析が足りていない

やりたいことが見つからない場合、自己分析が足りていないのかもしれません。自分の強み・弱みや目標、どのように生きたいかなど、ぼんやりとしか分かっていない場合もあります。

自己分析はなるべく深く行うことが大切です。単に「◯◯がやりたい」だけでなく「なぜやりたいのか」「やりたいと思ったきっかけは何か」「5年後も同じことをやりたいか、違うことをやりたいか」なども考えることで、深い自己分析ができるでしょう。

また、自己分析は客観的に行うことが大切です。なぜなら、自分から見た自分と他人から見た自分はまったく異なる場合もあるからです。

そこで、おすすめは転職エージェントを活用し、担当者に自己分析を行ってもらうことです。エージェントの担当者はプロの目線から自分はどういう人間なのか教えてくれます。

 

②企業研究が足りていない

企業研究が不足しているという方も多いです。企業や業界について知っていないと、やりたいことは当然見えてこないでしょう。

まずは、業界全体について把握できる本を購入するのがよいですね。また、企業のIR情報や社長インタビューなども読み、その企業がどこへ向かっているのか、どんな思想で事業を行っているのかまで調べておきましょう。そうすることで、志望動機を考えやすくなります。

企業についていろいろ調べるうちに、自分は何をやりたいのかもみえてきます。自己分析も企業研究も念入りに行うことが肝心ですね。

 

転職したいがやりたいことがない場合の対処方法

続いて、やりたいことを考える具体的な方法について解説します。次の5つを行うことで、やりたいことが見えてくる場合がありますよ。

  • ①「やりたくないこと」から逆に考える
  • ②業界・業種について本で勉強する
  • ③自分の強みを分析してみる
  • ④やりがいを感じたことを思い出してみる
  • ⑤転職フェアに参加してみる

やりたいことを具体的にするなら、このように主体的に動いてみることが肝心です。1つ1つの方法について、詳しく解説していきます。

 

①「やりたくないこと」から逆に考える

やりたいことが浮かばない方は、やりたくないことから逆に考えるのもよいです。すると
、やりたいことがおのずと見えてきますよ。

たとえば、デスクワークがやりたくないなら「営業職はどうだろう?そういえば人と話すのは好きだ……」と考えていくことができますね。

やりたくないことならたくさん思いつく、という人は多いでしょう。そんな方はこの方法を試してみてくださいね。

 

②業界・業種について本で勉強する

業界・業種についての本を購入して勉強してみましょう。業界全体について把握することで、自分は何をやりたいのか見えてくることもあります。

たとえば、「日経業界地図 2022年版」という本は業界の今後の将来性や新しく出てきた業界について詳しく書かれており、おすすめです。

 

③自分の強みを分析してみる

「やりたいこと」ではなく「得意なこと」から考えてみるのも効果的です。自分の強みは何か自己分析を行い、それを活かすにはどのような仕事がよいか検討してみましょう。

たとえば、「周囲に気を配るのが上手くかつエンジニア経験がある」なら「エンジニア職のなかでも社内SEが向いているのでは?」と考えることができます。

このように自分の強みを分析してみることも大切です。

 

④やりがいを感じたことを思い出してみる

前職で主体的に取り組んだことや、やりがいを感じた仕事を思い出してみるのも効果的です。本当に自分がやりたいことは何かがみえてくることもあります。

たとえば、前職で「プログラミングよりもドキュメント作成の方が楽しかった」と感じていたなら、テクニカルライターへの転職を検討してみる、という感じです。

今の仕事が楽しくないという方でも、「この作業をしている間だけは楽しい」ということがあるかと思いますので、それを探してみましょう。

 

⑤転職フェアに参加してみる

転職フェアに参加してみるのもやりたいこと探しに最適です。

転職フェアでは、実際に働いている人の話を直接聞くことができます。そのため、働くことに対するイメージが湧きやすいでしょう。

「この仕事はこういうものだろう」今まで漠然と抱いていたイメージが、ガラリと変わることもあるかもしれませんよ。

 

やりたいこと以外にも転職時に重視すべきことはある

転職活動において重視すべきなのは、やりたいことだけではありません。むしろやりたいことだけ考えて転職すると、「こんなはずじゃなかった…」と思うことも多いですよ。

転職時には次の3つも考えたほうがよいです。

  • ①給与面は満足いくか
  • ②長く続けられる仕事か
  • ③人間関係・労働環境は良好か

1つ1つの重視すべきことについて詳しく解説していきますね。

 

①給与面は満足いくか

1つ目は給与面です。やりがいがどんなにある仕事でも給与面が満足いかない場合、長く仕事を続けることが難しくなります。

また、「やりがい搾取」という言葉があるように、やりがいだけを強調して少ない給料で働かせようとする企業もあります。こういった企業に入社しないためにも給与面の確認は大事です。

内定獲得後は、最終面接やオファー面談で給与交渉を行いたいです。給与交渉を行うことで、求人票に書かれた月収よりも少し上げられる可能性があります。給与交渉に自信がない方は転職エージェントに登録し、担当者に交渉を代行してもらうのがおすすめですね。

 

②長く続けられる仕事か

2つ目は企業の将来性です。将来性が感じられない仕事である場合、やりがいがあっても長く勤め続けることができなくなってしまいます。

たとえば、IT業界でも古いプログラミング言語を使っている企業などは、将来性がない可能性もあります。

業界ごとにどの分野が将来性があるのか調べ、その企業に長く勤められるのか確認することが大切ですね。

 

③人間関係・労働環境は良好か

3つ目は人間関係・労働環境です。

残業時間が長かったり社風が自分に合わなかったりしないか確認したほうがよいです。これらの情報は求人票には書かれていないことが多いため、転職会議などの口コミサイトを使って調べるとよいでしょう。

転職エージェントを活用すれば、担当者が企業の細かい情報について調べてもらえます。

 

最後に

この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。

この記事のポイント

  • やりたいことがないまま転職活動するのは、早期退職してしまう恐れがある/キャリアに一貫性がなくなる/面接の通過率が下がってしまう、の3つの観点から考えて危険
  • やりたいことが見つからない理由は、自己分析が足りていない/企業研究が足りていない、のいずれかである場合が多い
  • 転職したいがやりたいことがない場合の対処方法は、「やりたくないこと」から逆に考える/業界・業種について本で勉強する/自分の強みを分析してみる/やりがいを感じたことを思い出してみる/転職フェアに参加してみる
  • やりたいこと以外にも転職時は、給与面は満足いくか/長く続けられる仕事か/人間関係・労働環境は良好か、なども重視すべきだ

まず、やりたいことを決めてから転職活動するのが基本です。やりたいことを決めずに転職するのは、地図を持たずに歩き出すようなもの。やりたいことが見つからない場合は、エージェントに相談しましょう。

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