未経験職種の自己PRはどう書くのが正解?ポイントから注意点まで解説

転職活動において書類審査を通過するため、より志望する企業に合った自己PRを作りたいけれど、未経験職種のためどのようなことを書けばよいのかイメージが沸かないと困っている人はいませんか?

 

この記事では、未経験の職種に転職する場合にはどのようなことに気を付けて自己PRを作成すればよいのかを詳しく解説します。

企業が未経験者に求めるものとは?

そもそも入社後に教育や研修が必要で、経験者よりコストがかかる未経験者を企業がわざわざ選んで採用するのは、どのようなことを求めているからなのでしょうか。

 

4つご紹介します。

 

固定観念や先入観にとらわれない新しい視点

募集時に同じ業界や職種の経験者ばかりを採用すると、どうしても固定観念や先入観にとらわれてしまうため、仕事を早く覚えてもらうことはできても新しいビジネスアイデアや顧客目線での意見を取り入れることが難しくなるでしょう。

 

企業は現在の業界事情や今までの業務のやり方にこだわらず、新しい視点でビジネスを考えてくれる人材も一定数必要とするため、未経験者を採用しようとするのです。

 

新しいアイデアや意見

どのようなビジネスにおいても売れる商品やサービスは時間の経過とともに変わり、それにともなって業界全体も少しずつ形を変えていきます。

 

特にIT技術が進歩した現在では、ビジネスの動きがどんどん早くなってきているといえるでしょう。

 

このような早い動きの中で競合他社より抜きんでるためには、常に新しいアイデアや意見を柔軟に取り入れることが企業にとって重要となってきます。

 

業界経験者の場合、ある程度先例を重んじ業界の常識に染まっているため、斬新なアイデアや意見は出にくくなってしまいます。

 

しかし、未経験者の場合そのようなことはないため、今まで売れてきた前例にとらわれることなくこれから売れそうな商品やサービス、またビジネスモデルを提案してほしいと企業は考えているのです。

 

向上心やチャレンジ精神

未経験者は経験者と比較すると転職先の仕事に対する知識や経験、スキルは不足していますが、その分向上心やチャレンジ精神をもって仕事に取り組んでほしいと企業は考えています。

 

未経験者を企業が採用するのは、同じ職場で働く社員に刺激を与えたいのはもちろんですが、良い意味で競い合って業績を伸ばしていってほしいという狙いがあるのです。

 

他の職種で得た経験を活かす

未経験者が他の職種で得た経験が、転職先企業における業務内容で思わぬ形で役に立つことがあるかもしれません。

 

また、いままでの経験と新しい仕事の知識を融合させて、新たなビジネスを創ることができる可能性もあります。

 

未経験者の持つ知識やスキルが転職先でどのように活かせるかは未知数ですが、企業はこの可能性に期待して未経験者を採用するのです。

 

【転職を検討の方へ】あなただけの「転職エージェント」を探して内定を!

転職に関する悩みは尽きることがありません。加えて自分だけの力で、希望する企業の内定を得るのは難しい時代です。

みんなのエージェント」なら、まずは専属コンシェルジュがお悩みを伺わせていただき、無料で転職相談を承ります。また、あなたにピッタリの転職エージェントをご紹介。

まずはお気軽にご相談ください。

 

未経験者が自己PRを書く際にしておきたい事前準備

未経験者が転職のための自己PRを作る際には、どのような事前準備をしておくとスムーズなのでしょうか。

 

3つご紹介します。

 

企業が求める人物像を確認する

未経験者の場合転職を希望する企業の公式サイトや求人広告から、企業理念や業務内容などの基本的な情報を調べましょう。

 

そしてそれらの内容から、企業が求めている人物像はどのようなものかを考えてみるのです。

 

例えばチームで知恵を出し合い、協力し合って成果を出してほしい企業に対して、自分の持つ技術や専門性を高め、一人で作業に取り組むことで貢献したいとアピールしたのではずれが生じてしまいます。

 

企業が求める人物像を確認し、それに合った自分の長所や強みを自己PRに記載することで、未経験者でもその企業に合ったアピールをすることができます。

 

自己分析をする

転職活動においても、就職活動の時と同じく自己分析は欠かせません。

 

自分の長所や短所、今まで別の業界で得てきた経験やスキルを棚卸ししましょう。

 

そして、それらの根拠となる具体的なエピソードの内容を自己PRで数値や固有名詞を用いて表現できれば、より企業に対して説得力が増します。

 

未経験であるからこそ思い込みで自分の強みを見落としてしまわないよう、第三者からの客観的な意見も取り入れて自己分析をしてみるのがおすすめです。

 

転職して将来どうなりたいかを考える

転職活動においては、自己PRを作る前に転職先の企業に入社して将来どのような形で貢献したいかを考えることが重要だと言えるでしょう。

 

転職はあたりまえのようですが入社することが目的ではなく、採用された後に企業でどのように自分らしく働いていくかが大切であるためです。

 

将来のビジョンが明確で、それを自己PRの中にも盛り込むことができる応募者に対しては、企業の採用担当者も入社後にどのようにその人が仕事をするのかをイメージしやすくなるため、採用される可能性も高まるでしょう。

 

自己PR未経験者が書く際に気を付けたいポイント

事前準備も済み、いざ自己PR未経験者が作る際に気を付けたいポイントとはどのようなことでしょうか。

 

5つご紹介します。

 

企業が求める人物像を意識して書く

事前準備の段階で企業の求める人物像がはっきりしたら、それを意識して自己PRを作るようにしましょう。

 

具体的には、未経験であっても企業の求める人物像に少しでも合った自分の長所や強みをアピールするということです。

 

未経験でも企業の求める人物像と一致している面が多ければ採用の可能性は高まるため、自信を持って自己PRを作りましょう。

 

ポータブルスキルを伝える

ポータブルスキルとは、厚生労働省によって「職種の専門性以外に業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキルのこと」と定義づけられています。

 

ポータブルスキルの要素は、仕事の仕方と人との関わり方において9つの要素から成り立っているため、表にまとめてみました。

 

仕事の仕方 現状の把握 取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集やその分析の仕方
課題の設定 事業、商品、組織、仕事の進め方などの取り組むべき課題の設定の仕方
計画の立案 担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方
課題の遂行 スケジュール管理や各種調整、業務を進めるうえでの障害の排除や高いプレッシャーの乗り越え方
状況への対応 予期せぬ状況への対応や責任の取り方
人との関わり方 社内対応 経営層・上司・関係部署に対する納得感の高いコミュニケーションや支持の獲得の仕方
社外対応 顧客・社外パートナー等に対する納得感の高いコミュニケーションや利害調整・合意形成の仕方
上司対応 上司への報告や課題に対する改善に関する意見の述べ方
部下マネジメント メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした業務の割り当ての仕方

 

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagでは、自分がどのようなポータブルスキルをもっているのかを測定し、それを活かせる職務、職位を提示する「ポータブルスキル見える化ツール」を公開しています。

 

得意だと思うスキルに点数を割り振ることで簡単に測定できるため、このようなツールも活用し、自己PRではポータブルスキルをアピールしてみてください。

 

参考:厚生労働省「ポータブルスキル見える化ツール」

参考:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag「ポータブルスキル見える化ツール」

 

向上心や新しいことを学ぶ意欲を伝える

企業は未経験者には向上心やチャレンジ精神をもって仕事に取り組んでもらえることを期待しているため、自己PRではそれを踏まえて新しいことを学ぶ姿勢や積極的に転職先での仕事に取り組む姿勢を伝えることが大切です。

 

もし転職前に独自に勉強を開始したり、資格を取得したりといったことがあればそれを盛り込むとなおよいでしょう。

 

憧れだけからの応募ではないことを伝える

転職する際に、未経験でも憧れの企業や職種にチャレンジするのはよいことですが、自己PRでそのことだけを強くアピールするのはあまりおすすめしません。

 

なぜなら、もし憧れだけで応募してきた未経験者を採用すると、その人が思い描いていた仕事内容と現実にギャップがあった場合、すぐに辞めてしまうという結果を招きかねないと企業は考えているためです。

 

このことから自己PRではなぜ未経験でもその職種に興味をもったのかを、具体的にポジティブな言葉で伝えることが大切です。

 

業務以外の経験も伝える

自己PRでアピールできることは前職での経験やスキルだけとは限りません。

 

業務以外で独自に勉強していることや、仕事にも活かせる社外での活動の成果があればそれも自己PRに盛り込んでみましょう。

 

自己PR未経験者が書く際の注意点

未経験者が自己PRを作る際は、どのようなことに注意するのが望ましいのでしょうか。

 

3つご紹介します。

 

ネガティブな内容を避ける

未経験者でも経験者でも同じですが、ネガティブな内容を自己PRに記載するのはやめましょう。

 

特に転職理由に「休暇の多さ」「福利厚生の良さ」「職場の人とコミュニケーションがうまく取れなかった」と受け取れる内容を盛り込むのは、企業の採用担当者に自分の求める条件に合わなければすぐに仕事を辞めてしまう人という印象を与えてしまいます。

 

自分が採用担当者であればどのような人と会社で一緒に働きたいかを考え、自己PRはポジティブな内容にするよう心がけましょう。

 

受け身な印象をもたれそうな表現を避ける

「指示を受けたことは最後までやる」「仕事を通して成長していければいい」などの表現は一見未経験者らしく謙虚ではありますが、全体を通して受け身な印象を読み手に与えてしまいます。

 

言われた業務だけを行うのではなく、自分で考えて能動的に行動できる人材であることをアピールするためにも、受け身だと誤解される自己PRをするのは避けましょう。

 

簡潔な文章にまとめる

自己PRで伝えたいことが多いからと長文でアピールするのは、読み手である採用担当者のことを考えると望ましいことではありません。

 

採用担当者はどれだけ多数の応募者がいたとしても期日までには合否を決め、通知する役割があることを忘れてはいけないということです。

 

このことから自己PRでは自分の言いたいことを簡潔な文章で伝えるのが大切です。

 

最後に

この記事で説明した内容は次の通りです。

 

  • 自己PRを作成する事前準備として企業が未経験者に何を求めているか知ること
  • 自己PRではポータブルスキルや向上心、意欲をアピールすること
  • ネガティブで受け身な自己PRは避けること

 

この記事も参考にして、ぜひ未経験でも自分の希望する企業に転職をしてみてください。

無料!エージェントを直接指名して転職を成功させよう

転職を成功させるための秘訣をご存知ですか?
それは、一流の転職エージェントを選ぶことです。みんなのエージェントには多くの転職者から評判のエージェントが勢揃い。
無料で、自分にあったエージェントの提案を受けることができます。評価や口コミを参考にしながら気になるエージェントを探し、まずは気軽に話を聞いてみましょう。

 

 

AUTHOR

この記事を書いた人

みんなのエージェント 編集部

あなたのキャリアを本当に考えてくれるエージェントを見つけることが、転職の第一歩です。 私たち「みんなのエージェント編集部」は、転職エージェント探しのコツから、転職全般にまつわる情報まで、みなさまのお役に立てる情報を届けてまいります。