転職における自己PRは書き出しが重要だと聞くけれど、どうしてなのかいまいちよくわからないと感じている人も多いのではないでしょうか。
この記事では自己PRの書き出しが重要な理由から、書類選考で印象に残りやすい書き方のポイントまで詳しく解説します。
自己PRの書き出しが重要な理由とは?
転職時の書類選考において、自己PRの書き出しはなぜ重要なのでしょうか。
3つご紹介します。
自己PRの書き出しが評価や判断に影響を及ぼすため
人間は何かを見たとき第一印象が記憶に残りやすく、後の評価や判断に影響を及ぼしますが、この心理効果を「初頭効果」といいます。
自己PRにおいてもこれは例外ではなく、書き出しが第一印象となりそれが書類審査における評価や判断に影響を及ぼすのです。
そのため自己PRの書き出しを考える際は、最初に転職先企業の採用担当者にどのような第一印象を与えたいのかをイメージしてみるのが重要だといえるでしょう。
募集人数が多い場合は書き出ししか読まれない可能性があるため
企業の採用担当者はいざ募集を開始すると、多くの転職希望者のエントリーシート・履歴書・職務経歴書に目を通すことになります。
企業が募集をかけた期間にどれだけ応募者が多く集まったとしても、期日までに採用・不採用を決めて一人一人の応募者に結果を通知しなければならないため、じっくりと書類1つ1つに目を通す時間が取れない可能性もあるでしょう。
このようなとき、自己PRの書き出しの段階で募集したい人物像にマッチしていると採用担当者に感じてもらえれば、その後の文章にも目を通してもらうことができます。
しかし、ここで逆に「わかりにくい」「アピールしたいことが伝わらない」「話がまとまっておらず長そう」といった印象を与えると、他の応募者と比較して書類選考の時点で採用見送りという結果になってしまうでしょう。
このことから自己PRの書き出しは、書き出ししか読まれない可能性もあるということを想定して作る必要があるのです。
書き出しで興味を持ってもらえればその後も読んでもらえるため
自己PRは書き出しで興味を持ってもらうことができれば、その後の内容も読んでもらうことが可能です。
例えば友達同士の会話においても、最初に聞いた言葉の内容に応じて注意して聞く、それなりに聞く、聞き流すといった形で対応を変えることは誰にでもあるのではないでしょうか。
それと同じように自己PRでも書き出しにインパクトのある言葉や、転職先企業が求める人物像に近いと感じさせる内容があれば、しっかりとその後の内容も目を通してもらえるということです。
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印象に残る自己PRの書き出しを作るためのポイント
企業における採用担当者の印象に残る自己PRの書き出しを作るためには、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。
5つご紹介します。
結論を最初に書く
自己PRの書き出しでは、結論を最初に述べましょう。
具体的には次のようなことを書くのがおすすめです。
- 自己PRを通して何を伝えたいのかを冒頭の1文にまとめる
- 自分の強みや長所を端的に伝える
- 評価してほしいポイントを提示する
結論を最初に書くことで採用担当者に自分の自己PRを読んでもらえるきっかけを作ることができるのはもちろんですが、論理的でビジネスの基本を理解している人という印象を同時に与えることもできます。
シンプルで誤解を生まない表現をすることが望ましいため、伝えたいことに関する単語をひとまずメモなどに書き起こして、その中からイメージに合うものを選んで文章を作るとよいでしょう。
語尾に断定形を使う
自己PRの書き出しの文章は、語尾に断定形を用いましょう。
断定形とは話し手が言い切る形で用いる動詞の語形のことです。
「~です」という断定形で自己PRの書き出しを言い切ることで、企業の採用担当者に自信がありきちんと自己分析できているという印象を与えることができます。
もし自己PRの書き出しで文末を「~と思います」「~と言われます」といった曖昧な形にすると、全く同じ内容でも自信がない人だと誤解されてしまうでしょう。
自分の伝えたいことを的確に伝えるためにも、文末の表現は言い切る形にすることが大切です。
具体的な数値や固有名詞を用いる
自己PRの書き出しで自分の強みや長所をアピールするためにはその根拠となるエピソードが必要ですが、ここで裏付けとなる具体的な数値や固有名詞を用いると文章の説得力が増します。
具体的には次のような数値や固有名詞を使うのがおすすめです。
- 売り上げ実績の数値
- コスト削減の数値
- 自分が携わってきたプロジェクトの人数
- 自分が携わってきたプロジェクトで取り組みを行った期間
- 開発や販売を行った商品・サービスの名前
特に異業種への転職の際は、仕事の内容自体を企業の採用担当者が理解していない場合が多いため、初対面の第三者に自分の業務内容を説明するのと同じようなわかりやすさが必要となるでしょう。
自分の今までいた業界の市場規模や競合他社の事情などを全く理解していない人でも、自己PRの書き出しを読めばある程度、自分の強みや長所を理解できるような内容とすることが重要です。
自分の個性を伝える
自己PRの書き出しでは、ありきたりな表現は避け、自分の個性を出すように心がけましょう。
当然のことですが、企業の採用担当者は他の応募者と自己PRの書き出しや内容を比較し、自社の求める人物像に合った応募者を採用します。
そのため、ありふれた言葉で自己PRの書き出しを表現したのでは他の応募者との差別化を図ることはできず、誰かの真似をしているだけといった誤解を生む可能性も出てきてしまうでしょう。
自己PRの書き出しで良く使われがちな表現は次の通りです。
- コミュニケーション能力がある
- 責任感がある
- 根気強い
例えばコミュニケーション能力があるということを伝えたい場合でも、「相手の言葉をよく傾聴してから自分の意見を述べるようにしている」のように表現の方法を変えるとインパクトが強まるでしょう。
自己PRの書き出しは他の応募者との差別化を意識し、自分のオリジナルの言葉で長所や強みをアピールすることをおすすめします。
企業が求める経験やスキルをアピールする
企業が自己PRで知りたいのは自社が求める経験やスキルを持ち、採用した場合それをどのように活かしてくれるのかという点です。
そのため、どれだけ素晴らしい経歴やスキルの持ち主であっても、企業の求める人物像とずれがあると採用されるのは難しくなるでしょう。
自分が転職を希望する企業ではどんな経験やスキルを持つ人を採用したいと考えているのかをまず把握し、それに応じた自己PRの書き出しを作ることが重要です。
自己PRの書き出しを作る際の注意点
自己PRの書き出しを作る際に、気を付けたほうがよいことを3つご紹介します。
ネガティブな表現をしない
自己PRの書き出しにはネガティブな表現を使うのは避けましょう。
前の項目でも紹介した「初頭効果」が働いてネガティブな第一印象が記憶に残ってしまい、どれだけそのあとポジティブなことを書いたとしても、評価や判断にマイナスの影響を及ぼしてしまうためです。
自分の評価を意図せず落としてしまわないようにするためにも、自己PRの書き出しではポジティブな表現を使うように心がけましょう。
嘘をつかず誇張した表現を使わない
自己PRの書き出しでインパクトのある表現を用いて他の応募者との差別化を図るのはよいことですが、嘘や事実を捻じ曲げて誇張した表現を使うのは望ましくありません。
また企業の求める人物像に合わせ、身に着けていないスキルや経験を上乗せして書くのもやめた方がよいでしょう。
企業の採用担当者は、仮に応募者が自分をよく見せようと本来の自分とはかけ離れた内容を自己PRに記載したとしても、面接ですぐに見抜いてしまいます。
たとえ書類選考を通過したとしても、企業の採用担当者は面接の段階で矛盾点やおかしいと感じた点は質問を重ね、それが真実であるかどうかを確認してから採用するかどうかを判断するため、嘘をついたとしても本当のことは隠し通せないと思ったほうがよいでしょう。
苦し紛れに自己PRの書き出しで嘘をついたり、事実を捻じ曲げたりするのではなく、自己分析をしっかりと行い、転職先にアピールできる自分の長所や強みを事前に把握しておくことが重要です。
曖昧な表現を避ける
自己PRの書き出しに曖昧な表現を用いるのはやめましょう。
具体的には複数の意味に解釈できる表現や、誤解をされそうな表現は避けて、シンプルで端的な表現を心がけるということです。
面接でも同じことですが、同じ内容でも「~だと思います」と伝えた場合と「~です」と伝えた場合では、どちらが自信を持って自分の意見を述べているという印象を与えるでしょうか。
自己PRの書き出しでは「~です」と自信を持って自分の考えを言い切り、自分の意見をはっきりと伝えることができない、また自己分析ができていないといったイメージを企業の採用担当者に与えるのを避けるように心がけましょう。
最後に
この記事で説明した内容は次の通りです。
- 自己PRの書き出しが重要な理由は、応募者の第一印象を決め、その後の内容に目を通すかどうかの判断材料となるため
- 印象に残る自己PRの書き出しを作るには、結論から先に述べ自分の強みやアピールポイントを言い切る形で表現し、具体的な数値や固有名詞を用いて裏付けするのが望ましい
- 自己PRの書き出しでは嘘や誇張した表現を用いず曖昧な表現を避ける
もし自己PRの書き出しに迷ったら、再度自己分析や他己分析を行った上で推敲し、客観的な意見を言ってくれそうな人にアドバイスをしてもらうのもよいでしょう。
自己PRの書き出しでは国語力を訴求する必要はないため、企業の採用担当者にポジティブな印象を持ってもらえるよう注意しながら、シンプルで自分らしい表現をしてみることをおすすめします。
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