転職を決意したいけどなかなかきっかけがない人、いませんか。会社は1日の三分の一以上を費やす場所で長ければ40年その会社にいることになるので、いまの仕事でいいのか悩むのも分かります。転職を決断してよいか見極めるポイントがあれば、迷うことなく転職できます。

 

この記事では、今の会社で働き続けるか悩んでいる人へ多くの人が転職を決意したきっかけを解説し、仕事を続けるべきか辞めるべきか見極めるポイントについてお伝えします。

 

 転職を決意したきっかけ

 

①人間関係

②給与・待遇面

③時間

④ライフステージの変化

⑤仕事への内容

 

転職を決意するきっかけは人それぞれ。上記5つはよくある転職を決断するきっかけです。それぞれ詳しく解説していきます。

 

①人間関係

仕事をしていく中で最も多い転職きっかけが人間関係です。トップダウンの社長やハラスメントを行う上司など、会社の上層部に対するストレスがある場合と、お局からのいじめや同僚とのトラブルなど部署内の人間関係にも悩んだ末、転職を決意するきっかけとなる人が多いです。

 

人間関係はどこにでも起こりうるものですが、組織の中で長く働いていく上で人間関係は大切です。どうしても納得いかない、あの人とは一緒に仕事ができないという気持ちになると、新たな人間関係が構築できる転職へ気持ちが動くのも当たり前でしょう。

 

②給与・待遇面

働く上でお金は大切で、給料や待遇面が転職を決意するきっかけになることも多いです。長く勤めているにも関わらず一向に昇給しない、成果を上げても昇格できず給料が変わらないとなれば、豊かな生活をしていくために転職を考えるのは必然です。

 

将来のため貯蓄がしたい、結婚や出産で新しい家族ができたことで収入を上げたいと考える人も、今より良い条件で働きたいと思うことでしょう。

 

待遇面についても同様で、子どもとの時間を求めシフト制や夜勤の仕事から土日休みへ変わりたいと思ったり、家賃補助など福利厚生が改悪になってしまったりということがきっかけで、転職を決意する人もいます。

 

③時間

残業体質の会社での働き方に疑問を感じ、転職を決意するケースもあります。予定があるにもかかわらず仕事が時間内に終わらなければ、何のために仕事をしているのかわかりません。

 

20代など若ければ時間を気にせず仕事100％でも問題ない人もいるでしょうが、結婚したり子供が生まれたりすれば時間は自分だけのものでなくなります。

 

年齢の衰えとともに、無理な残業が体や心に悪影響を及ぼすこともあります。シフト制での不規則な労働時間や夜勤で日夜逆転の業務をするなど、時間によって体調を維持することが難しくなってしまい転職を決意する人もいます。

 

④ライフステージの変化

結婚や出産、介護などライフステージの変化により転職を決めるケースもあります。特に女性の場合、結婚や出産によって正社員としてのパフォーマンスを発揮できないという理由で、契約社員やパートとして雇用形態を変えて転職したいという人もいます。

 

男性の場合、パートナーや生まれてくる子供との時間を大切にしたいとシフト制の仕事から土日休みの仕事を検討したり、男性でも育休制度を利用した実績がある会社を検討したり、結婚がひとつの転職のきっかけになる人もいます。

 

40代〜50代になると、親の介護の問題も転職を考えるきっかけになります。介護休暇などが取りづらい仕事や、制度はあるものの認めてもらうのが難しい場合、身近な人に頼れず介護を優先させなくてはいけないため、介護に理解のある会社への転職を検討するケースもあります。

 

それほどライフステージの変化は仕事と密接な関係があり、転職のきっかけになることが多いです。

 

⑤仕事への内容

最後は、仕事内容が合わないケースです。例えば、今携わっている仕事内容が自分に合わないと感じ、異動願いを出しているにもかかわらず一向に状況が変わらない場合、転職を決意するきっかけになります。

 

今の仕事以上にやりたいことができてしまった、という転職ケースもあります。いまの仕事への不満より新しい仕事に挑戦したいという意思が強く、年齢的にも経験的にもこのタイミングがチャンスだという理由が、転職を決意する引き金になるケースもあります。

 

会社の将来性への不安から、今の仕事の内容でよいか悩み新たなスキルを求めて転職という人もいます。

 

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仕事を辞めても大丈夫な人

 

①ブラック企業

②将来のキャリアプランがある

 

転職を決意するきっかけはあっても、本当に仕事を辞めていい人と辞めずに落ち着いて考え直したほうが良い人がいます。上記のようにブラック企業で疲弊している人や、会社のために働いてきたけれど、自分が叶えたい将来のキャリアプランが明確にある人は今すぐ仕事を辞め転職しましょう。

 

①ブラック企業

会社から長時間労働や休日出勤などを強いられるなど、明らかに定時では終わらない量の仕事を抱え、会社に行くことが憂鬱で仕方ない場合、その会社はブラック企業と言えます。

 

周りの社員も会社の環境に慣れてしまっているので平気な人もいるでしょうが、明らかに心身に不調を感じるような状態が続いているなら仕事が原因なので今すぐにでも転職を決断しましょう。

 

給料の未払いが続いている会社も危険です。会社の経営が明らかに不安定になっているにもかかわらず、精神論で社員を利用している可能性が高いです。給料がなければ生活できませんので、会社の存続より自分の生活のために転職を決断しましょう。

 

②将来のキャリアプランがある

将来、思い描いているキャリアプランが明確にある場合は、自己実現のために転職を決断するべきでしょう。

 

時間は無限ではなく限られています。チャレンジする上で適正年齢や応募に年齢制限があるのであれば、実現したいキャリアプランに向け仕事を辞める決断は有効的な時間の使い方となります。

 

仕事を辞めないほうがいい人

転職を決断するべき人もいれば、仕事を辞めるべきではない人もいます。総じて転職理由としてあいまいと感じる理由の場合、いまの会社で改善できることや待遇面などで恵まれていることを冷静になって考え直しましょう。

 

①なんとなく合わない

今の仕事がなんとなく合わないという理由だけで、将来のキャリアプランがあるわけでもないのに転職しようとしている人は、いますぐ仕事を辞めないほうが良いです。ちょっとしたことがきっかけで同僚や上司などと気が合わなくなってしまったことで、人間関係が合わない人とすぐに判断してしまうのも軽率です。

 

仕事がつまらないという人も同様で、どちらも会社が嫌なのではなくいまの環境に思うことがある状態です。部署間の人間関係に感じることがあれば部署異動願いを出したり、自分を変えるために新しいプロジェクトに挑戦したりするなど、仕事を辞める前にいまの会社でできることを考えてみましょう。

 

②周りと比較して不遇を感じる

学生時代の友人と仕事の話になり、周りと比較して会社の不遇を感じて辞めようと思っている場合は危険です。周囲と比べてしまいがちな人は、たとえ転職しても同じような壁に当たります。

 

隣の芝生は青く見えます。話の中では悪いこと以上に良い部分が印象に残ってしまうので、自分が働いている会社の給料だけでなく福利厚生や人間関係など、冷静にいまの会社で良い部分を見つめ直しましょう。

 

転職を決意してからやるべきこと

転職を決意したからといって、すぐに会社を辞めてはいけません。一人で決断するべきではないこともありますし、しっかりと準備することが大切です。

 

①家族の同意を得る

特に既婚者の場合は、パートナーに転職することに同意してもらうことが大事です。仕事が変わることで給与形態が変わることも想定されますし、一歩間違えれば勤務場所や休日が変わることで生活は一変します。

 

家族のサポートなしでは仕事はできません。気持ち良い形で転職活動を進めるのであれば、しっかりとパートナーと転職について話し合いましょう。

 

②転職活動

自分の条件に合う仕事に就くためには、転職活動にも準備が必要です。自己分析から企業研究、面接と転職活動にはそれぞれ準備期間があり、しっかりとした準備ができていないと合格することはできません。

 

3ヶ月〜6ヶ月くらいが転職活動に必要な期間とされているため、より良い条件で仕事をするためにしっかりと準備をしていきましょう。

 

③退職の手続き

転職先が決まれば、今働いている職場に退職の意向を伝えましょう。場合によっては引き留めがあったり、転職先と約束した入社日に間に合わない引き継ぎ期間を通告されたりすることもあります。

 

転職活動と同様に、引き継ぎや退職へのスケジュールも頭に入れ転職活動を行いましょう。

 

転職を決断できないときは転職理由を見つめ直す

転職を決意し面接に合格し、新しい会社に入社したいのに決断できないときは、転職理由をもう一度振り返ってみましょう。転職を決意したきっかけを思い出し、この転職で仕事における自己実現ができるのかを考えれば、転職先の会社がふさわしいかわかるはずです。

 

少しでも気になる点があれば会社に問い合わせることもできますし、今の会社で改善できることなのか同僚や上司に相談してから決断することもできます。そのときの気持ちだけでなく、落ち着いて転職後に自分が笑顔で働けるかイメージしましょう。

 

最後に

これまでの内容をまとめます。

 

・給料や人間関係が原因なら転職を決意するべし

・仕事を辞めていい人と辞めないほうがいい人がいる

・転職するか決断に迷ったら転職する理由などを見つめ直す

 

転職は簡単なように思いますが、人生の大きな選択になるので決意するのであれば確固たる理由が求められます。転職理由があいまいだと応募企業にも受からず、たとえ採用されたとしてもどこかで同じような壁に当たります。ぜひ転職を決意するきっかけにしてみてください。