転職の求人には必ずといっていいほど応募資格について記載されています。果たして、その条件は全て満たしていなければ応募できないのでしょうか?採用されやすい求人や選考通過するポイントとあわせてご紹介します。
目次
応募資格が満たせていないケースでも応募できる
転職の求人には、必ずといっていいほど応募資格や応募条件の項目がありますよね。その内容を見て、自分に当てはまらないものがあると、すぐにあきらめてしまっている人も多いのではないでしょうか?実際、応募資格を満たせていないと、応募してはいけないのでしょうか?
結論からいうと、転職求人の応募資格を満たしていなくても、応募することが可能です。たとえば、「実務経験5年以上」と記載されている求人に、実務経験が3年しかない人が応募してもまったく問題はないといえるでしょう。
というのも、「応募資格」と明記されている場合であっても、それを絶対的な条件とは思っていない企業が少なくありません。「できるだけこんなスキルや経験を備えた人が来てくれたらうれしい」という希望が書かれているだけであるケースもあれば、「前に募集したとき、その内容にしていたから」という単純な理由で応募資格が書かれていることがあることを覚えておくとよいでしょう。
応募資格を満たしていない人が応募したとしても、書類審査ですべて例外なく落とされてしまうのではなく、受け付けてもらえるケースは多いと思ってよいでしょう。企業が「この人は応募資格を満たしていないが、今回欲しい人材の条件はクリアしている。社内で力を発揮してくれそうだ」と思えば、実際に会って話してみたいと思ってくれるかもしれません。
応募資格を満たしていないからといってあきらめず、気になる求人にはぜひ応募してみてください。
必ず備えていてほしい条件とあれば望ましい条件を見極める
とはいえ、どの条件も満たしていなくていいというわけではないことに注意が必要です。求人の中には、「この仕事をする上で絶対に備えておいてほしい」条件と、「あれば望ましい」条件とがあります。
もし求人の中に「必須条件」と書かれている場合、それは、「この仕事をする上で絶対に備えておいてほしい」条件と考えて差し支えないでしょう。その場合は、自分がそのスキルや経験の対象となるかどうかを確認し、もし条件を満たしていないと確信できる場合は、応募しないほうが双方にとってよいかもしれません。
他方、「歓迎したい人」や「歓迎したいスキル・経験」などと求人の中に書かれている場合は、「あれば望ましい」条件と思ってよいでしょう。その条件を満たしていなくても採用される可能性は十分にあると考えてください。
「この仕事をする上で絶対に備えておいてほしい」条件であったとしても、その条件を自分が満たせているかどうかはっきりしないケースがあると思います。また、たとえばTOEICテストのスコアについて、自分は700点なのに「TOEICテストのスコアが730点以上」と書かれている場合のように、かろうじて条件を満たせていないケースもあるでしょう。そんな場合、入社への強い意思があれば、ぜひ挑戦してみてください。一つの条件で採用を決めるケースは少ないため、他の経験やスキルが評価され、採用に繋がることも十分に考えられます。
<h3>「未経験歓迎」の「未経験」の意味を正しく捉える
求人の中でよく見かける「未経験歓迎」や「未経験」の文字。この場合どうでしょうか。「未経験」とある場合、その内容はさまざま。たとえば業界についていっていることもあれば、職種についていっている場合もあります。「未経験」の対象がなんなのか、まずはしっかり理解し、自分が対象から外れるかどうか確認するとよいでしょう。
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応募資格が満たせていないケースでも採用されやすい求人とは?
応募資格を満たせていない求人の中でも、採用されやすいものはあるのでしょうか?結論からいうと、あります。
応募資格が満たせていないけれど採用されやすい求人かどうかを見極めるポイントは、「〜の経験が〜年以上の人歓迎」もしくは「〜の知識がある方優遇」「〜の経験があれば尚可」というような表現がされているかどうかです。これからは、いわゆる「あれば望ましい」条件です。自分が応募資格を満たしていないと思っても、それに近い経験やスキルがあれば、採用される可能性が十分にあります。
また、「パーソナリティ重視」「ポテンシャル採用」という具合に、条件ではなく、応募者の個性や可能性を考慮する姿勢があらわれている求人も要チェック。採用される可能性はあるといえます。
「教育研修が充実」とある求人も狙い目です。こうした表現をしている企業は、経験が足りない社員を自社で育成する体制が整っている可能性が高く、書類審査を通過しやすいといえそうです。
職種によっては、配属先が追って決定される可能性があり、採用時にはそれほど特定の経験やスキルを重視しない傾向があります。たとえば、「〜系総合職」とあるような事務系総合職が該当します。このような場合、「この職種ではダメだけど、この職種ならば力を発揮できるかも」と判断されて書類審査を通過できるかもしれません。
応募資格が満たせていないケースで選考通過するには?
応募資格が満たせていないケースでは、どんな点に注意すればいいでしょうか。以下では、応募書類のポイント、面接のポイントについてそれぞれ紹介します。
応募書類を記入する際のポイント
応募書類では、自分の可能性をテキストでうまく伝える必要があります。もし業務経験が応募資格に記されているものに満たない場合は、その経験を補うことができるような経験やスキルがあることを猛烈にアピールしてください。たとえば、経験年数自体は短くても、他の人が1年かけてあげるような実績を半年であげたことを伝えることができれば、書類審査通過の可能性は決して低くありません。
これまでやってきたこと、重ねてきた努力、実績など、具体的なエピソードと共に、相手に伝わるように構成してみてください。
また「未経験歓迎」とは書かれていない場合であっても、就くことになる職種に活かせそうな経験やスキルがあれば、ポテンシャルがあると思ってもらえるかもしれません。たとえば、営業の経験を求める求人の場合、アウトサイドセールスの経験がなくても、コールセンターでのインサイドセールスで好成績を上げてきたり、販売職としてノルマを達成し続けてきたりという経験がある場合、「営業経験あり」と見なされるかもしれません。経験がないからとあきらめることなく、これまでのことを積極的にアピールしましょう。
では「必須」とある資格や経験がない場合はどうでしょうか?そんな場合でも、たとえばまさに今、その資格を取得するために勉強していて、いつ取得見込みであるなど、必須資格に準じた能力があるとみなされれば、採用される可能性はあるでしょう。
面接でのポイント
応募資格を満たしていないにもかかわらず書類選考を通過できた場合、それは、あなたの中にその会社で活躍できる可能性があるとみなされたことを意味しています。面接では、その可能性の部分を積極的にアピールするとよいでしょう。
大切なのは、月並みですが、意欲を持ってその会社を志望していることをわかりやすく伝えることです。ライバルたちは、応募資格を満たしているはずです。「この会社でこそ働きたい」という強い意欲が、そのギャップを埋めることになるでしょう。
そのためにも企業研究を徹底し、「誰よりもその会社のことを知っている」「誰よりもこの会社のことが好き」と思えるまで、徹底して志望動機を考えましょう。
その際、自身の足りない部分を理解し、それを埋める努力をしていることを伝えられれば、「自己理解ができている人」と評価される可能性があります。例えば、「個人向け営業の経験はあるけれど、法人営業の経験は浅いので、入社後は積極的に客先を回りノウハウを身に付け、1日でも早くキャッチアップしたい」などと伝えられれば、伸びしろの大きさと覚悟のほどが伝わり、好印象につながるでしょう。
応募資格が満たせていなくても気になる求人には応募すべし
興味を強く惹かれる求人があれば、多少、応募資格が満たせていなくても、積極的に応募してみましょう。アピールの仕方次第では、選考を通過できる可能性は十分にあります。
採用されるかどうかは、ポテンシャルを相手企業にどこまで的確に伝えられるかにかかっています。自分のスキルの棚卸しを行い、強みを明確にしたうえで、その強みがその企業でどう生かすことができるか、つまりその企業にとってどれだけ自分が有益な存在かをアピールできるようにしておきましょう。
応募資格を重視している企業であったとしても、求人を出してある程度時間が経過していれば、ある程度欲しい人材が集まり、当初よりも採用の条件を緩めている可能性があります。また、募集をかけてみたはいいものの、採用活動が思うように行かず、「よい人材が集まらないため、経験年数が足りない人や未経験者も対象に含めてみよう」と考えているケースもあります。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント・応募資格が満たせていないケースでも応募できる
・「必ず備えていてほしい条件」と「あれば望ましい条件」を見極めることが大切
・求人内の表現に注意して、採用されやすい求人を選り抜こう
たとえ応募資格を満たせていなくても、応募することで失うものといえば、応募にかかる時間と手間くらいです。ぜひ「これは」と思う求人があれば積極的に応募してみてください。
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