40代だが転職を検討しているという方もいるのではないでしょうか。転職は若い人のほうが有利なイメージがあり、40代の場合は転職が難しくなるのではと不安な方も多いですよね。本記事では、40代の転職の現実、転職が難しいといわれる理由、転職を成功させる方法について解説します。
40代の転職は現実的に難しい?
基本的に転職は若い人のほうが有利な傾向があります。若い人のほうが将来性に期待できると考える企業が多いためです。
しかし、40代だからといって転職できないとは限りません。
厚生労働省が算出したデータによると、40代での入職率は次のようになっています。
- 40〜44歳(男):6.7%
- 45〜49歳(男):6.6%
- 40〜44歳(女):13.7%
- 45〜49歳(女):11.5%
このデータを見てわかる通り、40代でも転職できている人は一定数いることがわかります。40代であっても転職を諦める必要はないということですね。
40代が必ずしも不利というわけではない
40代は必ずしも不利というわけではありません。40代には「スキルが蓄積されている」「管理職の経験がある」など若手にはない強みが多くあるからです。スキルの高い人なら、40代でも転職成功できますし、給料をアップさせられる可能性もありますよ。
ただし、スキルが身についていない場合、転職に苦戦する可能性はあります。40代の場合、40代相応のスキルを求職者に期待するからです。
特にまったく未経験の職種に就く場合、スキルが身についていないため難しいことが多いでしょう。40代での転職を成功させるコツは、いままで培ったスキル・経験を上手く活かすことです。
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40代の転職が難しいと言われる理由
40代の転職は世間一般的には難しいといわれることが多いです。なぜ難しいといわれるのか、理由は6つに分けられます。
- ①公開求人が少ない
- ②将来性がないと見られやすい
- ③柔軟性がないと思われやすい
- ④相応のスキルを求められる
- ⑤転職できても年収が下がることが多い
- ⑥上司が年下になる可能性もある
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
①公開求人が少ない
40代は公開求人数が少ない点は注意が必要です。大手の転職サイトは全体の求人数は多いですが、20代向けの求人が中心であり40代向けはなかなか見つからない可能性があります。
40代で転職する場合、大手のサイトと40代向けの転職サイト・エージェントを併用するのがよいといえるでしょう。
②将来性がないと見られやすい
40代は将来性がないと見られやすいです。たとえば40歳の場合、定年まであと20年しかありません。会社に貢献してくれる人材になるまで一から育成するのは間に合わないと考える企業が多いです。
ただし、職種によってはスキル習得に時間がかからない場合もあり、40代未経験でも採用される可能性はあります。たとえば、営業職などは未経験でも前職で培ったコミュニケーション能力や提案力を活かして働ける可能性もありますね。
③柔軟性がないと思われやすい
40代の場合、柔軟性がないと考える企業も多いです。40代になると頭が固くなり、新しいことを吸収するのが遅れる可能性もあります。そのため、一から仕事を覚えるのが難しいだろうと思われてしまいがちなのです。
ただし、実際は40代でも柔軟性を持ち新しいことに挑戦できる人も多くいます。40代でも日々スキルアップに勤しんでいたり、最新技術に積極的に興味をもったりする人はいます。
40代で転職を成功させるには、自分は柔軟性が衰えていない、ということを証明する必要がありますね。
④相応のスキルを求められる
40代の場合、40代相応のスキルが当然求められます。
業務を単にこなせるだけでなく、マネジメントスキル・経験を求める企業も多いです。たとえば、プロジェクトのスケジュール管理や部下の作業進捗、トラブルの解決、予算管理などの経験があるかを確認されます。
特に高単価案件はマネジメント業務が多くなっています。そのため、マネジメント経験がないと転職で年収を上げるのが難しい場合も多いですね。
転職で年収を上げたい場合、今からでもマネジメント経験を培う努力をしたほうがよいです。社内で小さいプロジェクトなどが発生したら、率先してリーダーに立候補したいところです。
⑤転職できても年収が下がることが多い
40代の場合、転職できても年収が下がってしまうことが多いです。
さきほど解説したとおり、40代になると相応のスキルレベルが求められます。あまりスキルを身につけられていない場合、当然応募できる求人が限られてしまい年収が下がってしまいます。
40代はすでに家庭を持っていたり子供が高校・大学に通う年齢になっていたりする方が多く、年収が下がると子供の進学に影響が及ぶ可能性があります。
40代になると転職に慎重にならざるを得ない人が多いのです。
⑥上司が年下になる可能性もある
40代で転職すると辛いのは、上司が年下になる可能性もあることです。特にIT業界など平均年齢が若い企業の場合、30代で管理職に就いている人も多くいます。
上司が年下だと何かと気まずかったり、お互いが本音をストレートに言えなかったりする場合もあります。また、世代によって価値観が異なることがあり、上司の仕事の進め方に納得がいかないケースもあるでしょう。
転職前に「上司が年下でもよいか」というのは考える必要がありますね。
40代が転職を成功させるには?
40代が転職を成功させるためにやりたいことを6つ解説します。
- ①エージェントから非公開求人を探す
- ②資格を獲得
- ③希望条件に優先順位をつける
- ④前職での経験を効果的にアピールする
- ⑤転職期間をあらかじめ決める
- ⑥マネジメントスキルをアピールする
これら6つを実行することで、40代でも優良企業への転職を成功しやすくなりますよ。それぞれについて詳しく解説します。
①エージェントから非公開求人を探す
1つ目は転職エージェントを使うことです。
転職エージェントによっては非公開求人を多く保有している場合もあります。非公開求人とは一般の転職サイトに公開されておらず、エージェント経由でしか応募できない求人のことです。
非公開求人は高単価かつ、40代向けの管理職・マネジメント業務の求人が多くあります。そのため、40代が転職するならエージェントは使ったほうがよいですね。
また、40代の場合、現職が忙しく転職活動に時間を割けない場合もありますよね。エージェントでは求人探しも行ってくれるため、転職活動時間を短縮することが可能です。
②資格を獲得
2つ目は資格を獲得することです。
資格を獲得してスキルアップに貪欲な姿勢をみせることで、40代でも柔軟性が衰えていない人材であることをアピールできますよ。
たとえば、プロジェクトマネジメント試験やビジネスマネジャー検定などマネジメントスキルを培うための資格を獲得するのがおすすめですね。
40代でも新しいことに積極的な姿勢をみせていきましょう。
③希望条件に優先順位をつける
3つ目は希望条件に優先順位をつけることです。
給料、仕事内容、人間関係など転職理由はいろいろあるかと思いますが、すべての希望を満たせる求人はなかなか見つかりません。どれを優先するのか決めることが大切です。
また、優先順位をつけることで転職エージェントにも相談しやすくなり、担当者が的確に求人紹介をしてくれるようになりますよ。
④前職での経験を効果的にアピールする
4つ目は前職での経験を効果的にアピールすることです。
40代は転職が不利とよくいわれますが一概にそうとはいえません。40代でも前職でスキル・経験が蓄積されている方なら、むしろ若い人より有利になることもあります。
ただ、せっかくスキルが高くても面接で上手くアピールできない人はいます。「どんなスキルを保有しているのか」「どんな成果を出したのか」具体的な数字を用いて面接官がイメージしやすいように語ることが肝心といえるでしょう。
面接に自信がない場合はやはり転職エージェントを利用するのがよいです。担当者が模擬面接を行ってくれたり、自己PRの効果的方法についてアドバイスしてくれますよ。
⑤転職期間をあらかじめ決める
5つ目は転職期間を決めておくことです。
いつまでに転職先を決めるのか、スケジュールを立てておきましょう。転職期間をあらかじめ決めておくことで、諦めがつかず、ダラダラ転職活動してしまうことを防げます。
その人のスキル・実績によっては、どうしても転職先が見つからず、現職で頑張ったほうがよい場合はあります。諦めるタイミングを見極めることも大切ですね。
⑥マネジメントスキルをアピールする
6つ目はマネジメントスキルをアピールすることです。
40代向け求人は管理職・マネジメント職が多くなっています。マネジメントスキルがあれば、大きな武器になるといえるでしょう。
どの部署で、どの程度の期間、何人程度をマネジメントしたかなど、具体的な数字を使って自分の実績を最大限アピールするようにしましょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 40代の転職は必ずしも不利というわけではない
- 40代の転職が難しいといわれる理由は、公開求人が少ない/将来性がないとみられやすい/柔軟性がないと思われやすい/相応のスキルを求められる/転職できても年収が下がることが多い/上司が年下になる可能性もある
- 40代が転職を成功させるには、エージェントから非公開求人を探す/資格を獲得/希望条件に優先順位をつける/前職での経験を効果的にアピールする/転職活動期間をあらかじめ決める/マネジメントスキルをアピールする
転職活動は若い人のほうが有利ですが、40代でも転職できる人は多くいます。ただし、40代相応のスキルを求められる点は注意しましょう。
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