第二新卒ながら、本当は大手に転職したいという方も多いのではないでしょうか。大手は経営が安定しており、じっくりスキルを高められる環境であることが多いため、狙いたい方もいますよね。本記事では、第二新卒で大手に転職できるのか、大手に転職するメリット・デメリット、転職するポイントについて解説します。
第二新卒で大手に転職するのは不可能ではない
第二新卒とは、大学卒業後一度就職をしたが数年で離職して転職活動している者を指します。
第二新卒で大手に転職するのは不可能ではないです。大手といってもさまざまな企業があり、採用数が少なく転職難易度が高い企業もあれば、採用人数が多いうえに第二新卒の採用にも積極的な企業は多くあるからです。第二新卒をどれだけ雇うかは企業の方針によりますね。
また、「第二新卒は不利だ」という意見もよく見かけます。確かに、第二新卒はスキルが中途に比べ蓄積されていないという意味では不利かもしれません。しかし、第二新卒にもアドバンテージは多くあります。強みを上手く活かせば、大手に転職できる可能性もあるでしょう。
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大手に転職するメリット
大手に転職するメリットはいくつかありますが、なかでも代表的なものは次の4つです。
- ①安定している
- ②じっくりスキルを高められる
- ③教育制度が充実
- ④福利厚生が充実
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
①安定している
大手企業は何より安定しているというメリットがあります。突然経営が傾いたり倒産したりする可能性が低いため、安心して働くことが可能です。
社内体制なども急に変わることは少ないでしょう。定年まで同じ仕事を続けられる可能性が高いのは、ベンチャーよりも大手企業のほうです。
また、企業にもよりますが給料も高めに設定されています。これから結婚したり子供ができたりしても、安定して稼ぎ続けることができるため、安心感があります。
このように大企業は安定しているため、両親や周囲からも安心されやすいです。安定志向の方にはおすすめといえるでしょう。
②じっくりスキルを高められる
じっくりスキルを高められるのも大企業のメリットです。大企業は人数が多いため、いきなり難しい仕事を任されることが少ないです。最初は簡単な仕事からはじめることができます。
ベンチャーの場合、新入社員の頃から難しい仕事を任されることも多いです。たとえば、1人でWebサイトの管理を任されるなどです。そのため、スキルが高くないとついていけないこともありますね。
無理なくスキルを高めていきたい方にも、大企業はおすすめです。
③教育制度が充実
教育制度が充実しているのも大手企業の魅力でしょう。大手は新人研修やスキルアップ研修が多くあり、会社の制度を利用して成長することが可能です。
また、業務も先輩や上司から1から教えてもらえることが多いです。大手は人数が多いため、新人の教育に人員を割くことができるのです。
ベンチャーの場合、人数が少ないため、新人教育に人員を割けず、新人は自分で勉強していかないといけないことが多いです。研修がなくOJTという業務を行いながら学ぶスタイルが主流となっており、やはりスキルが高くないとついていけない場合が多いですね。
教育制度に関しても大企業に軍配が上がることが多いでしょう。
たとえば、ソフトバンクグループ株式会社ではキャリア研修に力を入れており、認定社内講師による研修を社員は自由に受けることができます。他にも、サントリーホールディングス株式会社では、グローバル人材の育成のために留学制度や英語でMBAが取得できる制度を設けています。
④福利厚生が充実
福利厚生が充実しているのも大企業の魅力です。食事補助や住宅手当、育児支援などさまざまな制度を活用することができます。
たとえば、株式会社サイバーエージェントにはキッズデイ休暇や認可外保育園補助など、子育てを支援する福利厚生が多くあります。他にも、リクルートキャリアにはリフレッシュ休暇などの休暇が取れる福利厚生が多くあり、社員は好きなタイミングで休みを取れます。
転職する場合、給料だけでなく、福利厚生がどれだけ充実しているかも確認したほうがよいですね。福利厚生は新人でも平等に受けられるため、給料が高いこと以上のメリットがある可能性もあります。
大手に転職するデメリット
続いて、大手に転職するデメリットを解説します。大手企業には良い面も多くありますが、人によっては良くないと考えられる面もいくつかあります。
- ①仕事の幅が狭いことが多い
- ②年功序列の傾向が強い
- ③大手でもブラックな会社はある
これら3つのデメリットは特に確認しておく必要があるでしょう。それぞれについて詳しく解説していきます。
①仕事の幅が狭いことが多い
大手は仕事の幅が狭いことが多いです。大手は人数が多く自分の役割が決まっているため、一つの仕事しか体験できない場合もあります。
そのため、スキルの幅が狭まってしまう傾向が強いです。その会社で働いているうちはよいのですが、転職したいと思ったときにスキルがないと苦労してしまいますね。
また、大手では必ずしも自分がやりたい仕事ができるとは限りません。自分の希望とは異なる部署に配属となる可能性もあります。
そのため、やりたい仕事が明確にある方や、将来独立や転職をしたい方には、大手は不向きといえるでしょう。
②年功序列の傾向が強い
大手は年功序列の傾向が強いのもデメリットです。給料水準は高めなことが多いものの、入社時は給料が低いことは多くあります。年収を上げるには、長く勤めないといけないです。
ベンチャーや実力主義の会社の場合、若手でも成果を出せば年収アップが期待できることもあります。たとえば、営業成績によって年収が変わる企業なら、若手でも成功をおさめればチャンスがありますよね。
大手に勤めて年収を上げるには、長く勤める必要が多いので注意しましょう。
③大手でもブラックな会社はある
大手に転職するうえで気をつけるべきなのは、大手でもブラックな会社はあるということです。労働環境が悪かったり、残業時間が多かったりする企業は多くありますよ。
大手だからと油断はせず、会社の情報は転職前にしっかり集めましょう。転職エージェントに相談して情報を集めてもらったり、転職会議などの口コミサイトを閲覧したりすることが大切です。
厚生労働省が算出したデータによると、従業員が1,000人以上の会社であっても、新卒入社者の24.7%が3年以内に離職しています。従業員数が多いほど離職率は下がってはいるものの、大手であっても早期退職する人はいるということです。
第二新卒の方は再度早期退職しないよう、企業の状況を詳しく調べるようにしましょう。
第二新卒で大手に転職するポイント
続いて、第二新卒で大手に転職するポイントを解説します。
- ①大手に強いエージェントを使う
- ②転職後の伸びしろをアピールする
- ③口コミサイトで評判を確認する
- ④新卒とは求められるものが違うことを意識
こちらの4つのポイントを意識することで、大手に転職できる確率を少しでも上げられますよ。それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
①大手に強いエージェントを使う
1つ目は転職エージェントを使うことです。転職活動がはじめての場合、何から行うべきなのかわからない方が多いでしょう。そのため、転職のプロにサポートしてもらったほうがよいです。
エージェントでは第二新卒者が苦戦しがちな、職務経歴書の作成支援なども行ってくれます。また模擬面接や悩み相談などにも無料で対応してくれますよ。
大手の優良求人を多く保有するエージェントもあるので、そういったサービスを利用するのがおすすめです。
②転職後の伸びしろをアピールする
2つ目は転職後の伸びしろを面接でアピールすることです。スキル面ではどうしても経験が長い人には勝てません。第二新卒者の武器は、スキルよりも将来性です。
将来性をアピールするために、資格や自己学習を通じて成長意欲を伝えるのがよいでしょう。また、キャリアプランを具体的に話し、今後どういったスキルを獲得したいかも語ると、将来性の高い人材であると思われやすくなりますよ。
③口コミサイトで評判を確認する
3つ目は口コミサイトで会社の評判を確認することです。
転職会議やopenworkなどの口コミサイトには、実際に働いている人の口コミが書かれています。残業時間や社風、働きやすさなど、会社説明会だけではわからないリアルな情報を知ることができます。
大手の場合、口コミが投稿されていることが多いので確認してみましょう。また、同じ企業でも店舗によって雰囲気や待遇が異なる場合もあるため、できれば店舗ごとの評判も調べたいですね。
口コミサイトだけでは調べきれない情報は、転職エージェントの担当者に頼めば調べてくれることもあります。エージェントも平行して利用するのがおすすめです。
④新卒とは求められるものが違うことを意識
4つ目は新卒とは求められるものが違うことを意識することです。
たとえば、第二新卒の場合、ある程度社会人としての基礎スキルを持っていることが期待されます。大学時代に学んだことだけでなく、前職で何を行い、どんな成果を出したのかも語る必要があります。また、職務経歴書も書かないといけません。
新卒と同じ感覚で転職活動すると失敗する可能性が高いです。転職活動のコツがわからない場合、やはり転職エージェントに相談した方がよいでしょう。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 第二新卒で大手に転職するのは不可能ではない
- 大手に転職するメリットは、安定している/じっくりスキルを高められる/教育制度が充実/福利厚生が充実
- 大手に転職するデメリットは、仕事の幅が狭いことが多い/年功序列の傾向が強い/大手でもブラックな会社はある
- 大手に転職するポイントは、大手に強いエージェントを使う/転職後の伸びしろをアピールする/口コミサイトで評判を確認する/新卒とは求められるものが違うことを意識
第二新卒でも大手企業に転職はできますが、大手は他の求職者も狙うため甘くはないでしょう。転職活動が上手くいくか不安な方は、転職エージェントを使うのがおすすめです。
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