第二新卒と中途の違いは何かご存知ない方も多いのではないでしょうか。第二新卒の場合、第二新卒ならではの転職活動を行う必要があります。この記事では第二新卒とは、企業側が第二新卒を雇う理由、第二新卒として転職するメリット・デメリットなどについて解説します。
第二新卒とは?
第二新卒とは、大学卒業後一度就職をしたが、数年で離職して転職活動している者を指します。
一般的には卒業後3年以内に離職した場合に、第二新卒に該当します。ただし企業によって定義は異なるので注意が必要です。
会社を3年以内に辞める若者は多いと言われています。
厚生労働省が算出したデータによると、平成30年3月卒の3年目までの離職率は31.2%となっています。約3割も新卒で入社した会社を辞めているということです。
3年以内に辞める人がこれだけいるわけですから、企業側も第二新卒から優秀な人材を確保したいと考えるのは自然な傾向といえるでしょう。
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企業側が第二新卒を雇う理由
そもそもなぜ企業側は第二新卒を雇うのでしょうか。理由としては次の4つが挙げられます。
- ①社会人としての基礎スキルはある
- ②若いため将来性に期待できる
- ③通年採用ができる
- ④柔軟性が高いとも考えられる
1つ1つの雇う理由について詳しく解説していきましょう。
①社会人としての基礎スキルはある
第二新卒は社会人としての基礎スキルはすでに身についている可能性が高いです。前職で新人研修を受けており、名刺交換などのビジネスマナーや社会人としての常識は勉強しているため、自社で改めて研修を受けさせる必要がありません。
研修コスト削減ができる、というのは企業にとって大きいことです。そのため、新卒よりも第二新卒の方を積極的に採用したい企業は多くあります。
求職者側としては、すでに社会人スキルが身についていることをアピールすることが肝心といえるでしょう。
②若いため将来性に期待できる
第二新卒者はまだ20代前半であるため、これからの成長に期待することが可能です。現状ではスキル不足であっても、伸びしろを加味して採用する企業は多いです。
逆に30代、40代になると、将来性(=ポテンシャル)より、段々と経験値や実績が問われるようになります。「転職は若い人のほうが有利」といわれるのはこういったためです。30代以降は年齢に見合ったスキルが求められますね。
第二新卒の面接では、将来性の高さをいかにアピールするかが鍵といえるでしょう。たとえば、自宅でオンラインの学習サイトを使って勉強していることを伝えるなど、スキルアップに貪欲な姿勢を見せる人は、採用されやすい傾向がありますね。
③通年採用ができる
通年採用ができるのも第二新卒のメリットです。新卒採用の場合、4月入社が基本であり早くに面接を済ませてもそれまで待たないといけなくなります。
一方、第二新卒の場合、面接終了後すぐに入社してくれるため、いますぐ人材補給しないといけない場合に便利なのです。場合によっては、応募から数週間で入社までたどり着くこともあります。
通年採用ができるというのは、企業にとって大きいことですね。
④柔軟性が高いとも考えられる
第二新卒の人材は柔軟性が高い可能性もあります。
早く会社を辞めた人は「継続力がない」と見做されることも多いです。しかし、裏を返せば「駄目だと思った場合にすぐ方向転換できる」柔軟さがあるということであり、そこを評価する企業は多くあります。
柔軟さというのはビジネスでも役立つ場面が多いです。たとえば、システム開発で顧客の要望に応えるのが難しい場合、別のやり方を顧客に提案して乗り越える、などです。
このように、柔軟さを備えた人材は優秀であるとも考えられます。
第二新卒として転職するメリット・デメリット
第二新卒として転職するメリット・デメリットをまとめました。
第二新卒は有利な面もありますが、不利な面も多くあります。双方の面を理解することで、どのように転職時に戦っていくべきかのプランが見えてきますよ。
メリット
第二新卒はまだ20代であるため、未経験業種に挑戦しやすいメリットがあります。30代後半になると即戦力を求められるため、未経験業種の選考は通過できない可能性が高くなります。仕事内容をガラリと変えるなら、若いうちがチャンスということですね。
また、企業にもよりますが、第二新卒であっても給料やボーナスなどの待遇がそれなりに良い場合もあります。特にIT企業は人手不足の傾向があり、第二新卒者でも高めの給料で雇う場合はあるので、給料アップを狙う方にはおすすめできますね。
デメリット
第二新卒の1番のデメリットは「またすぐに辞めるのでは」と選考時に警戒されてしまう可能性もあることです。採用コストをかけたのに早期退職されてしまうと、企業によって非常にマイナスとなるため、早期退職する人材を雇わないように慎重な企業は多くあります。
そのため大事なのは、早期退職しない人材であることをアピールすることです。
また、第二新卒はスキルが蓄積されていないことが多く、スキルを必要とする仕事への転職は難しいこともあります。「営業経験3年以上」と求人票に書かれている場合、当然応募はできないわけです。
このようなデメリットがあることも知っておくべきでしょう。
第二新卒の転職活動のポイント
最後に、第二新卒の転職活動のポイントについてまとめました。
- ①転職目的を明確化させる
- ②退職理由はポジティブにする
- ③将来性の高さをアピールする
- ④退職前に転職活動する
- ⑤転職エージェントを活用する
これら5つのポイントを意識することで、転職活動の成功確率を高められますよ。1つ1つの転職活動のポイントについて詳しく解説していきます。
①転職目的を明確化させる
まずは転職の目的を明確化させましょう。なんとなくの気持ちで転職すると、また早期退職してしまう可能性もあります。早期退職は1回までならセーフとしても、2回続くとその後転職が厳しくなってきますよ。
転職目的を明確化させるには、自己分析を徹底的に行うことです。自分はどういう性格で、何をなしとげたいのか、どのように生きたいのか、見つめ直してみましょう。
また、転職目的には優先順位をつけておくとよいでしょう。たとえば、「1番は給料のため。2番は人間関係改善のため」と順位をつけておくと、何を基準に転職先を選ぶべきか明確化されます。
②退職理由はポジティブにする
退職理由はポジティブなものにすることが大切です。たとえば「残業が多かった」「人間関係が悪かった」などネガティブな理由はよくないですね。「うちの会社も同じ理由で辞めるのでは?」と疑われてしまいかねないからです。
採用担当者は早期退職されてしまうことを恐れています。早期退職されると、高いコストをかけて採用したのが無駄になってしまうからです。
退職理由は「〇〇な仕事にチャレンジしたかったから」「将来のキャリアプランを踏まえて」などポジティブなものにするのが望ましいでしょう。
③将来性の高さをアピールする
第二新卒の場合は、将来性の高さをアピールすることも重要です。なぜなら第二新卒を雇う企業は、将来性を期待して採用することが多いためです。今はスキルが低くても、3年後、5年後は積極的に活躍し会社に貢献してくれると、採用担当者に思わせましょう。
たとえば、資格を獲得したことやセミナー・勉強会に参加していることを話し、学習意欲の高さをアピールすることが肝心です。
他にも、キャリアプランについて具体的に話すのも重要ですね。「10年後はマネジメント職に就きたい」など、将来どうしたいかを語ることで、先を見据えて転職していることが伝わります。早期退職しない人材だと思わせることができるでしょう。
④退職前に転職活動する
転職活動はできれば退職前に行った方が良いです。退職前に行ったほうが、転職活動の精神的負担を減らすことができます。
また、退職後に転職活動すると貯金がなくなることを心配しなくてはいけません。
特に第二新卒の場合、転職活動ははじめてなわけで、何かと不安なことも多いはずです。少しでも安心して転職活動を行なえる状況を作ることは大切ですね。
どうしても退職前に転職活動できない場合は、両親に相談しておくとよいでしょう。困ったときに金銭面で頼れるようにしておけば、少しは安心して転職活動できます。
⑤転職エージェントを活用する
転職エージェントに登録すると、担当者が自分のスキル・要望に合った求人を紹介してくれます。また、転職に関する悩み相談や履歴書の添削、面接練習まで行ってくれます。
新卒時とは状況が違うわけですから、転職活動のやり方を変えなくてはいけません。はじめての場合、戸惑うことも多いでしょう。そのため、転職のプロのサポートは受けた方がいいですよ。
転職エージェントの利用にお金はかかりません。また、第二新卒向けのサービスも多くあります。エージェントを使ったことがない方は一度試してみることをおすすめしますね。
最後に
この記事で説明してきた内容をまとめると以下のとおりです。
この記事のポイント
- 第二新卒とは、大学卒業後一度就職をしたが数年で離職して転職活動している者
- 企業側が第二新卒を雇う理由は、社会人としての基礎スキルはある/若いため将来性に期待できる/通年採用ができる/柔軟性が高いとも考えられる
- 第二新卒の転職活動のポイントは、転職目的を明確化させる/退職理由はポジティブにする/将来性の高さをアピールする/退職前に転職活動する/転職エージェントを活用する
第二新卒は決して不利というわけではないですが、転職活動がはじめての場合、失敗する可能性もありますね。転職活動が不安な場合、転職エージェントを利用しましょう。
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