最終面接の通過率はどのくらいなのか?落ちる理由についても解説

転職活動を行っているが、最終面接で落とされないか心配という方もいるのではないでしょうか。「最終面接はほぼ受かる」という意見もあれば「落ちる可能性の方が高い」という意見もあり、どっちが本当か気になりますよね。本記事では最終面接の通過率、最終面接の役割、最終面接の準備・ポイントについて解説します。

最終面接の通過率は企業によって異なる

最終面接の通過率は一般的には50%と言われています。ただ実際は企業によってかなり差はあり、全員落ちる場合もあれば全員受かる場合もあるので注意が必要です。

また、最終面接が入社の意思確認だけで終わったり雑談だけで終わったりする場合は落ちることはない、ともよく言われていますが、100%そうだとは言い切れません。そのような内容でも落ちることはあります。

最終面接の通過率が何%、というデータはあくまで参考程度に考えた方が良いですね。特に中途採用の場合、事業の予定変更や採用コストなどの関係で採用を減らすこともあるため、油断はできないでしょう。

面接回数が多いほど通過率は高まる

それまでの面接回数が多いほど、最終面接の通過率は高まる、というのはあるでしょう。たとえば今まで4〜5回も面接をやっていたなら、最終面接で確認すべきことは少ないため、通過できる確率は高くなります。

逆に、面接回数が2回未満なら、最終面接でもしっかり確認されるため、通過率が低い傾向があります。

通過率が高くても油断はできない

また、通過率が高くても油断はできません。油断してビジネスマナーがいい加減になっていたり、受け答えに中身がなくなっていたりすると通過率が高くても落ちてしまいます。

くわえて、通過率が高くても最終面接で給与交渉はしない方が良いです。給与交渉は基本的に内定獲得後のオファー面談で行います。内定獲得前に給与について話すのは失礼にあたり、印象を悪くしてしまう恐れがあります。

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最終面接の役割について

最終面接の役割について解説します。企業側は次の3つを確認するために最終面接を行います。

  • ①入社意思の確認
  • ②応募者の人間性を判断
  • ③企業に対する理解度を確認

最終面接の役割を知ることで、どうすれば選考突破ができるかコツも分かってきます。1つ1つの最終面接の役割について詳しく解説しましょう。

①入社意思の確認

1つ目は入社意思の確認です。この会社で長くやっていくつもりであるか、社長が最終確認を行います。

そのため最終面接では「忙しい仕事だが大丈夫か」「ストレスがたまる仕事でもあるが平気か」など求職者の覚悟を問うような質問をされることが多いです。

こういった質問には基本的には、熱意が伝わるように答えましょう。「忙しい仕事であることは承知しております。忙しくても成果を出し続けられるように全力を尽くします」などといった感じです。マイナスイメージを持たれるような回答は避けましょう。

②応募者の人間性を判断

2つ目は応募者の人間性を判断するためです。社長や役人の目から人間性を改めて判断します。従業員には分からないその人の本質を社長なら見抜ける可能性があります。

そのため最終面接では「この会社の社風について意見を聞かせて」など考え方を調べる質問をされることが多いです。考え方が企業の方針と食い違ってないか確かめられます。

また、ビジネスマナーなども社長はよく見ていますよ。ビジネスマナーが悪いと、人間性も良くないと判断されてしまいます。そのため最後まで気を抜かないようにしましょう。

③企業に対する理解度を確認

3つ目は企業に対する理解度を確認するためです。本当にこの企業で頑張りたいという意思があるのか、社長の目から改めて調べられます。

たとえば「この企業は今後どういう方向に向かうべきか」など質問されることが多いです。こういった質問には、企業のことを熟知していないと答えることはできませんね。付け焼き刃の知識だとボロが出てしまいます。

最終面接前に再度企業研究は入念に行いましょう。企業の最新動向や社長のインタビューなども確認しておくべきです。企業のことは知り尽くしている状態で最終面接に挑みましょう。

最終面接に向けて準備すべきこと

続いて、最終面接に向けて準備すべきことを解説します。企業によっては最終面接で落とされる確率が高いこともあります。落とされないためには、次の5つの準備を行いましょう。

  • ①これまでの面接での受け答えを振り返る
  • ②逆質問を用意しておく
  • ③ビジネスマナーを見直す
  • ④最終面接でよく聞かれることを確認
  • ⑤企業の最新情報をチェック

1つ1つの準備すべきことについて詳しく解説します。

①これまでの面接での受け答えを振り返る

これまでの面接での受け答えは事前に確認しましょう。面接ノートなどにこれまでの面接で質問されたこととその回答をまとめておきます。最終面接の直前にそれを見返すことで、今までの面接を思い出すことが可能です。

最終面接では今まで聞かれた質問を改めて聞かれることが多いです。そのため、これまでの面接の振り返りは大事です。

また、時間があればさらに回答を深掘りしておくようにしましょう。志望動機や長所・短所などの定番の質問の答えを、「なぜそう思うのか」を意識してより深く考えておきます。特に最終面接では思ったより面接時間が長くなることもあるため、深掘りしておくことは重要ですよ。

②逆質問を用意しておく

逆質問は必ず2つ以上用意しておきましょう。最終面接では「それでは最後に質問はありますか」とほぼ必ず聞かれるためです。

現場担当者ではなく、社長や役員に聞くべき質問を用意してください。たとえば「仕事でもっとも重視されるスキルは何ですか」という質問は現場の人にすべき質問であり、社長にするのは少し違いますね。

会社全体の方向性や今後の展望など、社長に聞くべきことを質問しましょう。社長へのインタビュー記事を読んで気になったことを質問してみるのも良いかもしれませんね。

③ビジネスマナーを見直す

ビジネスマナーは再度見直すようにしましょう。ビジネスマナーに問題があると、人間性の評価が下がってしまいます。特に社長はこれまで何人もの求職者の面接を担当してきたため、細かい仕草までよく見ていますよ

たとえば、ドアのノック方法や椅子に座る際のマナー、髪型やスーツの着こなし方など基本的なことを確認しておきましょう。最終面接前に鏡の前に立って、身だしなみの最終チェックを行うと良いですね。

④最終面接でよく聞かれることを確認

最終面接でよく聞かれることは確認しておきましょう。

転職会議などの口コミサイトで、最終面接で聞かれる質問事項を調べられる可能性があります。質問事項を事前に知っておけば、あらかじめ回答を練っておくことが可能です。

社長によってはかなり変わった質問をすることもあります。たとえば「私にこのボールペンを売ってください」など、求職者の論理的思考力やアドリブ力を試すような質問をされる可能性もあります。特に、ハイクラス転職の面接ではふるいにかけるために難しい質問をよくします。

こういった質問に対し、黙り込んでしまうようではNGです。できるだけスラスラ話せるように対策を立てておく必要があるでしょう。

⑤企業の最新情報をチェック

企業の最新情報はチェックしておくようにしましょう。最終面接で「最近の企業についてどう思うか」など聞かれることがあり、最新情報を知らないと困ってしまうためです。

たとえば、会社のIR情報が更新されていないか、などを確認しておきましょう。企業について知っているかどうかが合否を分ける可能性もありますよ。

最終面接の通過率を上げるポイント

最後に、最終面接の通過率を上げるポイントを解説します。次の3つを実行することで、通過率を上げることが可能です。

  • ①緊張しすぎないようにする
  • ②これまでの面接と矛盾がないように
  • ③面接後にお礼メールを送る

1つ1つのポイントについて詳しく解説します。

①緊張しすぎないようにする

最終面接では緊張しすぎないようにしましょう。相手が社長でもいつも通り行うことを意識してくださいね

最終面接まで来たということは、実力を認められているということです。そのため、緊張せず普段通り行えば大丈夫と信じることが大切ですね。

どうしても緊張してしまう方は、練習を積み重ねることが肝心です。

転職エージェントなら求人紹介だけでなく面接練習もしてもらえます。また、最終面接に特化した対策も取ってくれます。面接が苦手な方はエージェントを利用することも検討してみてください。

②これまでの面接と矛盾がないように

これまでの面接と矛盾がないようにするのも大切です。というのも、社長や役員は意外と1次面接の内容について把握していることも多いためです。

これまでの受け答えと矛盾があると、突っ込まれてしまいかねません。そのため面接直前には面接ノートを見返し、これまでの面接内容を思い出すようにしましょう。

③面接後にお礼メールを送る

最終面接後にはお礼メールを送った方が良いです。お礼メールを送ることで印象が良くなるメリットがあります。

たとえば「​​本日はご多忙の中、誠にありがとうございました」などメールを送りましょう。そこまで本文は長くなくて問題ないです。あまり長いと読むのが大変で時間を使わせてしまうので、簡潔にまとめることを意識します。

最後に

この記事で説明してきた内容をまとめると以下の通りです。

この記事のポイント

  • 最終面接の通過率は平均50%程度だが企業によって差は激しい
  • 最終面接の役割は、入社意思の確認/応募者の人間性を判断/企業に対する理解度を確認
  • 最終面接前に、これまでの面接の振り返り/逆質問の用意/ビジネスマナーを見直す/最終面接でよく聞かれることの確認/企業の最新情報のチェック、を済ませておく
  • 最終面接の通過率を上げるには、緊張しすぎない/これまでの面接との矛盾をなくす/面接後にお礼メールを送る

最終面接まできたということは、実力は認められているということです。普段通りの実力が発揮できるよう、最終面接の準備は万全に行いましょう。

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