人生で重要な意思決定を
全力でお手伝いします。
転職活動は、みなさんの人生を左右する重要な局面です。そんな悩みを相談する先として、「転職エージェントを利用したことがある」という方も多いのではないでしょうか。
ですが、転職エージェントは会社だけでなくエージェント個人ごとに特徴も違いますし、得意とする領域も異なっています。IT系や製造業など特定の業界が得意な人もいれば、営業職や接客業など特定の職種が得意な人もいます。
どのような転職エージェントが自分に合っているのか、そもそも自分はどのような考え方や手法を使って転職したらいいのか、そういった疑問を解消する術が少ないのが現状ではないでしょうか。
そんな課題を解決すべく、当サービス「みんなのエージェント」では、転職そのものに関する悩みを相談できるキャリアコンシェルジュというサービスを行っています。
当社でコンシェルジュを担当する高原にインタビューを行なうかたちで、サービスをご紹介させていただきます。人生で重要な意思決定を全力でお手伝いします。
キャリアコンシェルジュ
大学卒業後、大手人材サービス会社に新卒で入社し、その後14年間HR業界に従事。
営業、カスタマーサクセス、キャリアアドバイザー、採用、チームマネジメント、組織開発などさまざまな立場で転職やキャリアに向き合ってきました。
現在はエッグフォワード株式会社にて「みんなのエージェント事業」の事業開発、エージェントサクセス、ユーザーサポートを担当。パーソナルミッションは「個人のキャリアに起点を創る」。
「キャリアの相談先がない」という悩みを解決する
まずは、キャリアコンシェルジュというサービスについて教えてください。
キャリアコンシェルジュとは、転職エージェントの比較検討をするにあたって、その前にコンシェルジュが転職に関するお悩み相談を受ける、というサービスです。
いきなり転職エージェントに相談するのって、なかなかハードルが高いのではないかと思います。
そこで、転職を希望する方に実際にお話をうかがって、「あなたの希望だと、このエージェントさんがおすすめです」という紹介を行なうサービスとしてスタートしました。
始めてみると、転職を考えている人の周囲にキャリア相談できる人がいないという問題があることに気づきました。
現在では、当初から行っていたマッチしたエージェントの紹介だけでなく、キャリアに関する悩み相談や、キャリアを棚卸しするお手伝いをするようなサービスへと変化してきています。
どういった年代や業界・職種の方から相談が来るのでしょうか。
年代は20代から30代くらいまでが多く、40代の方はまれですね。業界や職種は比較的幅広く、インターネットサービス、コンサル、メーカーやサービス業などさまざまです。
相談を受けるのは同じような悩みが多いのでしょうか。それとも、年代や業界・職種によって異なっているのでしょうか。
いろいろな悩みがありますが、「キャリアの相談先がなかった」「どう動くのが正解かわからなかった」というものが多いです。
転職は一般的なものとなってきていますが、いまだに転職をネガティブなものと捉えるような職場もあります。現職の上司や同僚には相談しにくいのでしょう。
家族だと、自分の仕事やキャリアに関する理解度などの面で前提条件を伝えるのが難しく、やはり相談しにくいこともあるようです。
相談できないせいで現状維持を選ばざるを得ず、その結果、チャンスを逃している人も多いのだろうと感じます。
同じ業界に勤める知人がいれば相談できると思いますが、珍しいことですよね。そういう場合はどのようにサポートするのでしょうか。
まずは、ご自身の現在地を知ってもらうお手伝いをします。
今何をやっているのか、今後どうなりたいのか、働く上で大切なことはなにか、そういったキャリアの棚卸しのお手伝いをします。
私と話しているうちに自分のなかで整理できたり、自分のキャリア観に気づいていく方もいます。だいたい30分から、人によっては1時間弱程度お話をしますね。
転職市場が抱える「情報過多」という問題を解決する
現在の転職市場全体について、どのような課題があると考えていますか。
情報過多であることですね。調べればいろいろなサイトがあるし、登録すればたくさんスカウトが来ます。転職者が有利な売り手市場なので。
最初はスカウトをもらえるとうれしいのですが、どれが自分にとって良いのか分からない、という悩みにぶつかるようです。
情報にアクセスできる環境にはあるが、情報が多すぎて取捨選択ができない。適切な判断がしにくい状態で「転職をする方向に誘導されること」が問題の一つだと思います。
この問題を解決するために、キャリアコンシェルジュが力になっていると思うところはありますか。
エージェントも、情報過多の波に飲まれてしまって、スカウトメールを大量配信せざるを得ない、という競争に巻き込まれてしまっているんです。
求職者のキャリアは二の次で、とにかく大量のスカウトメールを送っているエージェントも一部ですが存在します。
求職者側も情報過多で、どのスカウトを見るべきか、どこに行けば良いエージェントに会えるか、分からない。良いエージェントさんも情報に埋もれてしまう。
このような問題を、キャリアコンシェルジュで求職者の話を聞き、求職者とエージェントを結びつけることで解決できると考えています。
良いエージェントの見極め方とは?
エージェントの良し悪しの話が出てきましたが、高原さんが考える「良いエージェント」と「悪いエージェント」の条件を教えてください。
私が思う良いエージェントと悪いエージェントの特徴は、以下のとおりです。
まず一つ目は、求職者と企業のどちらを向いて仕事をするか、というバランス感覚です。
本来、企業からお金をもらっているので、企業に求職者をたくさん紹介するほうが事業的にはいいのでしょう。
事業ですからそれが悪いこと、というわけではありませんが本当に、求職者のためになっているのか、ということです。企業の事業成長と個人の発展的なキャリア形成支援を同時に実現できる非常にバランス感覚の優れたエージェント様は本当に素晴らしいと感じます。
二つ目は、指摘ができるか否か。個人的には、これが一番大事だと思っています。
ただ自慢や希望を聞いて、うなずいていれば嫌われません。
ですが客観的な立場で見たとき、求職者のキャリアプランに不足があるなら指摘すべきです。間違っていることがあるなら正さないと、あとで後悔するのは求職者側です。
エージェントに対して「自分の言っていることを否定された」などの低評価をされている求職者様がいらっしゃいます。本当にそうだったのかもしれませんが、実はご本人のキャリアのことを真剣に考えているからこその貴重な意見だったかもしれません。瞬間的に耳の痛い話かもしれませんが、一度受け止めてみることをおすすめしたいです。
三つ目は、得意分野が明確かどうかです。
エージェントが抱えられる紹介求人の数には限りがありますし、得手不得手があります。全知全能で、どんな人にでも企業を紹介できるエージェントはいません。
自分の得意分野を理解している方は、求職者様と向き合い「自分ではご支援が難しい」と感じると、率直にそのままお伝えすることもあるそうです。
さらには、自分にとって得にならなくても、「私の得意な分野ではないけど、あのエージェントさんだったら紹介できる企業があるかもしれません」とお伝えすることもあるそうです。このように個人のキャリアを考えられる方は素晴らしいなと感じますし、そのような体験をした求職者様から知人をご紹介をいただき、結果として事業が回っていくケースも少なくないようです。
良いエージェントを見つけるコツはあるのでしょうか。
「キャリアの棚卸しをしたい」と伝えたら、ちゃんとそれをやってくれる。希望の求人条件を伝えたとき、自分に合う職を紹介してくれる。そういった方とキャリアを一緒に考えられたら良いですね。人と人のかかわりの話なので合う・合わないはどうしても起こりますので複数の方とお話することをおすすめいたします。
逆に、「相談したいだけ」と伝えたのに、無理に企業を紹介してきたり、希望条件と大きく異なる職を紹介してくるなら、あまり良いエージェントとは言えないかもしれません。
ですが、これを見極める前に、求職者のほうも準備が必要となります。
「部長職ができるから、部長職を紹介してくれ」とか、「とにかく年収を上げたい!」とか、そういった浅い希望だけだと、サポートも浅くなってしまいます。
きちんと内省しきれていないと、エージェントの良し悪し以前の問題になってしまいます。
なるほど、だからこそキャリアコンシェルジュが間に入ることで、求職者とエージェントのギャップを解消できるのでしょうね。
転職で失敗した経験がサービスに活きている
キャリアコンシェルジュのサービスには、高原さんの想いが反映されていると感じます。高原さん自身のキャリア観も教えてください。
転職はキャリア形成における手段の一つでしかありません。
「逃げ」で転職してはいけない、と思っています。慢性的な激務で改善が見込めない、などは例外だと思いますが。
ただ、企業寿命よりも労働寿命のほうが長いので、どこかで転職しなければならない時代になりつつあります。
転職する際には「あなたは何者ですか?」と問われることがあります。
20代のうちはいいかもしれませんが、30代、40代になって自分は何ができるのかが分かっていないと、選択肢が狭まってしまいます。
現職でコレをやりきった。次はアレをやりたいけど、現職では難しい。だから、次の転職でできるところにいこう。といった具合に、自分をアップデートできる転職が良いと思います。
なかなか難しいと思いますが、どうすればできるようになるのでしょうか。
あくまで私のケースですが、私は自分を知ることが大事だと思っています。
一度、転職で失敗したと感じたことがあります。次の転職活動の際、自分が甘い考えで生きてきたと気づいたんです。それを指摘してくれる転職エージェントさんに出会えたのが幸運でした。
自分の甘さに気づくのは、気分の良い体験ではありませんでした。
ですが、変わらないといけないと考え始めることができました。まずは深掘りして、自分の現在地や成し遂げたいことを知ることからやっていくべきだと思います。
その結果、転職しないという判断になるパターンもありますが、それはそれでいいんです。
転職は、キャリアを発展的に進めていく手段でしかないので。
そのときは、私と面談した方がそのようなお気持ちになられたら「じゃあ、今のところでやりきったらまたお話しましょう」とお伝えしています。
売上で考えるなら、転職を促すことが正しいのでしょうが、私はそれが正しいとは思えません。そして、この『キャリアコンシェルジュ』というサービスはそれでいいと思っています。
転職相談では、年収をアップさせたいという相談が多いのでしょうか。また、そのためのポイントがあるなら教えてください。
アップではなくても、少なくとも維持はしたい、という方が多いですね。
途中までは「やりがい」などを軸に企業を探すのですが、いざ転職の意思決定をするなら、年収も大事になってきます。これは自然なことかと思います。
昔は、年収を上げたいならより激務になるし、安定したいなら年収が下がるし、という側面もありました。
ですが今は、即戦力の人材は企業間で取り合っている状況です。
しっかりと自分の軸をもっており、それを活かせる環境に転職できるなら、年収アップと待遇改善の両方を求めるのも、まったく高望みではありません。
年収アップしたいなら、複数の内定を取るのも一つのコツです。直接企業に応募していたり、リファラル採用だったりすると、自分で給与交渉をしなければなりません。
ですが、適切な市場価値を追ってくれる良いエージェントさんが間に入っているなら、そういった複数の企業を相手にした給与交渉も任せられます。
キャリアコンシェルジュサービスの今後の展望などはありますか。
現在では、私が得意とする業界については強いのですが、そうでない業界ももっと強くしていきたいです。
あとは、相談してくれた求職者さんの案内先を広げていきたいです。
キャリアの考え方を知るべき状態の求職者さんなら、キャリアセミナーを紹介してもいい。
現場目線のリアルな相談がしたいなら、求職者さん同士や、紹介先企業の現場社員をつなげてもいい。
そんなふうに、キャリアを考えるきっかけをいろいろご案内できたらいいなと思います。
みんなのエージェントは、登録した求職者が転職エージェントを自分で選ぶという珍しいサービスです。
転職エージェントには経歴や得意分野などのデータが記載されており、さらにエージェント自身の発信や、サポートを受けた求職者の口コミ情報が登録されています。
それらを見比べて、自分で選んで相談することができます。
ここで紹介した高原氏のキャリアコンシェルジュにも相談できます。どんな転職エージェントが自分に合っているか迷ってしまう、キャリアについて考えたいけどどこからはじめたらいいかわからないという場合は、ぜひ相談してみてください。